「農」をどう捉えるか: 市場原理主義と農業経済原論 (社会科学の冒険 2-1)

著者 :
  • 書籍工房早山
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886115010

作品紹介・あらすじ

農業は、世界中どこでも画一的な市場になじむのか。明治以来多くの先人がこの問題と格闘してきた、新渡戸稲造、柳田國男、那須皓、東畑精一…。彼らの洞察を基に21世紀の「農」を問う意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • 611||Ha

  • 農業経済学の含め,江戸時代からの日本人の農業に対する考え方が分かります。経済学史的な内容でもあるけど,ある意味ややマニアックな農業に特化した学説が一気にわかります。読んでて新鮮でした。

  • 我が国の農業経済学研究の歴史を振り返りながら、農業と市場原理の関係を再考する。著者は、農業は世界で画一的な市場には必ずしも適応しないことをはっきりと認識した上で、これからの農業分析には、比較制度分析というアプローチが決定的に重要だと指摘している(市場そのものを否定しているわけではない)。

    個人的にも、オーソドックスな新古典主義の考えでは不十分だと思っていたのでこれからはこの本をもとに勉強しようかと思う。
    大学時代にこの本をちゃんと読んでおけばと後悔。

  • 分類=農業・経済。06年4月。

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著者プロフィール

(監訳者)原洋之介(はらようのすけ)1944年兵庫県生まれ。1972年 東京大学大学院農学研究科博士課程修了。東京大学教授を経て、現在、政策研究大学院大学特別教授。専攻は国際経済論、アジア経済論、農業経済論。<主な著作>『クリフォード・ギアツの経済学』(1986年度発展途上国研究奨励賞)『現代アジア経済論』『開発経済論第二版』『「農」をどう捉えるか』『アジアの「農」日本の「農」』他多数。

「2014年 『良い資本主義 悪い資本主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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