政治をするサル―チンパンジーの権力と性 (自然誌選書)

制作 : 西田 利貞 
  • どうぶつ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886222176

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  • 1984年(原本1982年)刊。
    著者は米ウィスコンシン州マディソン霊長類研究所所属。

     遺伝子組成の面で、ヒトに最も近い現存動物たるチンパンジー。そして原型的な言語能力を保持していると目されるチンパンジー。そのチンパンジーがヒトに類する社会性を有する事実は、サル学研究先進国・先駆国の日本人にはなじみ深いかもしれない。

     本書は、蘭アーネムのブルゲルス動物園大型野外コロニーで飼育されているチンパンジー集団の観察を通じ、その社会性の実を詳述する。

     社会性の保有は自明でも、その行動を具に観察すれば驚きを生む。日本のサル学の泰斗の一人、本書の訳者西田利貞が指摘するとおり、本書の凄さは、その観察眼の鋭さと叙述の豊富さ、具体性の高さにある。

     性だけでもない、食餌だけでもない、安定した生活だけでもなく、子育ての有利さだけでもない。
     複雑な要因に彩られるチンパンジーの種々の行動とその意味解釈に痺れる。
     チンパンジーの社会性分析の古典的名著の名は伊達ではない。

  • 政治や権力の繊細さ複雑さをチンパンに教わる。

  • チンパンジーって大変なんだなぁ……
    人間の方が、気楽に生きてる。

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著者プロフィール

【著者】フランス・ドゥ・ヴァール (Frans de Waal)
動物行動学者。米・エモリー大学教授。霊長類の社会的知能研究における第一人者。米国科学アカデミー会員。
『共感の時代へ』『道徳性の起源』(以上、紀伊國屋書店)、『チンパンジーの政治学』(産経新聞社)、『利己的なサル、他人を思いやるサル』(草思社)ほか邦訳された著書多数。

「2017年 『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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