- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784886487445
感想・レビュー・書評
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本書には、UML初心者を対象に、自分が行ったモデリングが正しいのかどうかセルフレビューする方法が易しく書かれています。
テストエンジニアが設計レビューに参加する時にも役に立つと思うのでそういった意味でも読んで欲しいと思います。
びっくりしたのは、モデリング結果を日本語にして読んでみるという方法です。いや、それを知らなかったからびっくりしたのではなく私がいつも行っている方法だから驚いたのです(私のやり方は、普通だったんですね)。
つまり、
・ユースケース図
「アクター名」+は+「ユースケース名」
良い例) 「ユーザ」は「郵便番号を検索する」
悪い例) 「ユーザ」は「検索する」
悪い例) 「ユーザ」は「DBから郵便番号を検索する」
・クラス図の属性の適切さ
「クラス名」+の+「属性名」
良い例) 「プロジェクト」の「予算」
悪い例) 「プロジェクト」の「プロジェクト予算」
といった具合にモデリングされた図を日本語に変換しながら読んでみる方法を勧めていて、それって自分がやってたことだなぁと。。。
★★★
本書で気になったのは「言い切り」が多い点です。
非機能要件には分析という行為はありません。
ユースケース仕様書は、通常A4サイズの用紙で3枚から8枚のボリュームを持っています。
パッケージの大きさが適切かどうかを検証するためには、パッケージに格納されているクラスの数を数えてみることです。
適切なクラスの数は、「5~9クラス」です。
このような断定は、初心者にはあるいは良い指針を与えることになるのかもしれませんが、根拠に乏しいものもあり気になりました。
でも、全体的に良書なのでお勧めです。詳細をみるコメント0件をすべて表示