シナ人とは何か―内田良平の『支那観』を読む

  • 展転社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886563408

感想・レビュー・書評

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  • なかなか重厚な本である。約100年前に日本の国家戦略を考えた内田良平の『支那観』の解説、当時の国際情勢、辛亥革命前後の孫文らのパトロンとしての支援した状況などが詳しく説明されており、うならせられる。本文には、「シナ人は。「読書社会」、「遊民社会」、「一般社会」に完全分離されており、相互の間は無関係だ。徹頭徹尾個人本位にものを考え、国土が異民族に乗っ取られてようが全く関知しない。」とある。江戸時代を通じて、武家社会、農耕社会の一部、商人社会の一部に浸透した論語を通じて広く倫理観を情勢した日本とは大違いである。一衣帯水などという甘い考えはもってのほかであろう。
    内田良平の『支那観』は100年あとの現代国際情勢にも通じるエッセンスが込められており、それをいま新たに確認、認識することは未来を見通す上でも有効だ。そして当時、なぜ日本がシナに関与せざるをえなかったのかという根源が見えてくると、先の大戦の糸口へと繋がっていることが分かる。

  • つくづく明治期の日本人のリアリズムには恐れ入る。

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プロフィール

宮崎正弘(みやざき・まさひろ)昭和21(1946)年石川県金沢市生まれ。評論家。早稲田大学中退。「日本学生新聞」編集長、雑誌『浪曼』企画室長、貿易会社経営などを経て、昭和57(1982)年『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇デビュー。国際政治・経済の舞台裏を独自の情報で解析する論評に定評があり、中国ウォッチャーの第一人者として活躍。著書に『世界は金本位制に向かっている』(扶桑社新書)、『金正恩の核ミサイル』(育鵬社)、『習近平の独裁強化で世界から徹底的に排除され始めた中国』(徳間書店)、『米国衰退、中国膨張 かくも長き日本の不在』(海竜社)、『アメリカの「反中」は本気だ!』(ビジネス社)など多数。

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