フーコーの声 思考の風景

  • 哲学書房 (1987年2月28日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784886790101

感想・レビュー・書評

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  • 「フーコーの声」というタイトルですが、フーコーの思想だけがテーマとなっているのでなく、多様なテーマがあつかわれている本です。著者のエッセイのほか、フランス文学者の清水徹、豊崎光一、蓮實重彦らとの座談会や、哲学者の中村雄二郎、科学史家の村上陽一郎との鼎談などが収録されています。

    清水、豊崎との鼎談では、フランスにおけるニーチェ受用がテーマになっており、クロソウスキーやドゥルーズらのニーチェ解釈が俎上に上げられています。また、中村、村上との対談では、十七世紀という時代がテーマになっており、古典演劇としてのラシーヌの位置づけについての著者の議論と、科学革命にかんする村上の議論を、中村がうまく絡めており、中村のコーディネーターとしての能力の高さが引き立っています。

    著者のエッセイでは、パリ滞在時にフーコーを訪問したときの様子が語られており、興味深く読みました。

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著者プロフィール

1933年生まれ。東京大学名誉教授。

「2018年 『仮面の道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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