- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887062740
感想・レビュー・書評
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「建築家とは何か」ということを考えさせられる良本です。
特に磯崎新氏の「建築家とは何なのか」という問いに対する考え方が興味深く何度も読み返しています。
「住宅の射程」というタイトルですが、住宅から社会や都市をいかに考えるかみたいなことを4人の建築家全員が共通して伝えようとしていると思いました。
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住宅の射程
(和書)2010年06月04日 14:03
TOTO出版 磯崎 新, 藤森 照信, 安藤 忠雄, 伊東 豊雄, ギャラリー間
磯崎新が一番刺激的でした。安藤忠雄は今までと同じ感じ、後の二人は、あまりぱっとしているようにみえない。
何となく住宅、あるいは住宅を工夫するアイデアというある意味住宅を最初からありきで捉えているところがあるけど、磯崎新はそういうものを拒否する、認めないという姿勢を表明していて論理的であり非常に倫理的であると思いました。
あくまで個人的感想。 -
著名建築家四人のじゅうたくに対する建築感が述べられている。磯崎は、住宅は建築ではない。安藤の住吉の長屋は、自閉的な建物として、藤森のホワイトUも実姉のために設計された中庭だけに面する自閉的建物。20年後には、住みづらいとして、出てしまい、結局解体となる。伊東も「果たして今住宅をデザインすることには、一体どういう意味があるのか」と自問している。この本を読んで、建築家の作る住宅は、時代や建築家の価値観を反映した作品であり、一般住居とは、かなりかけ離れたものであることを実感しました。
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2006年出版。住宅についての講演をまとめたものなのだけど、いま話題のノマドうんぬん的な付言もあっておもしろかった。
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講演会の記録という事で非常に読み易いです。変化し続ける人間関係の形態と社会構造。そして人と社会との間にある「住宅」。深く考えさせられたり、どきどき熱くさせられたり。
帯の作りがちょっとお洒落(^-^) -
「磯崎新、安藤忠雄、藤森照信、伊東豊雄の4名が住宅論について語る、ギャラリー間での講演会を本にまとめたもの」
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建築家が住宅に関して自分の作品などを通して考えたことを語っています。
磯崎新さんの斬新な切り口には当時建築を始めたばかりであった私に衝撃を与えました。 -
住宅とは建築なのか・・
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大物建築家が他の建築家の住宅について話しているのが興味深い。
建築家の書いた本の中でもかなり読みやすいと思う。
特に伊東豊雄の中野本町の家の話、磯崎新の住宅は建築であるのか?という話が面白かった。 -
大物建築家が他の建築家の住宅について話しているのが興味深い。
建築家の書いた本の中でもかなり読みやすいと思う。
特に伊東豊雄の中野本町の家の話、磯崎新の住宅は建築であるのか?という話が面白かった。