磯崎新の建築・美術をめぐる10の事件簿

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本棚登録 : 74
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887063082

作品紹介・あらすじ

磯崎新と2人の美術史研究者による建築と美術をめぐる知のバトルロワイヤル。500年を駆けめぐる推理と検証の大旅行。あらゆる領域を横断せよ。

感想・レビュー・書評

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  •  磯崎さんにとっての建築史の知識というものは、単なる教養にとどまるものでもなければ、「過去から学ぶ」といった三流ビジネス書にありがちな実利的なものでもない。

     この本では歴史上(主にイタリア建築史)の事件と磯崎さんが今まで経験した「事件」とが平行して語られているが、ここで語られる建築史は単なる知識ではなく、完全に磯崎さん自身の言葉で語られ直した<イソザキ建築史>となっている。

     おそらく磯崎さんは幾つか重大な事件に遭遇したことをきっかけに何かを考えざるを得ない状況になった、だからこそ磯崎さんのデータベースにある、類似した建築史上の事件が網に引っかかってきたのだろう。それは安易に歴史に答えを求めるような態度とはまったく違うものだ。

     もし歴史が教養以上に必要とされるならば、それは、磯崎さんがこの本で示したような<自分で語り直す建築史>をつくり、自らを相対化するためだけにあるのではないか。(T.N) 

  • 磯崎新の建築・美術をめぐる10の事件簿
    (和書)2010年06月02日 21:48
    磯崎 新, 新保淳乃, 阿部真弓 TOTO出版 2010年2月25日


    磯崎新の最近の書なので興味深く読みました。

    現在の状況の批判を過去からの出来事性の批判によって浮かび上がらせていてとてもスリイングで読後感がいいです。

    過去からの出来事性の批判がそのまま未来への出来事性の批判へとも繋がっていることが感じられます。

    そういう姿勢が柄谷行人さんの事前の立場へと繋がっているように感じました。

    図書館で借りられたのがラッキーでした。

  • 請求記号: 523.37||I
    資料ID: 91113560
    配架場所: 工大選書フェア

  • ◎わからん

  • 横断しすぎでついて行けなかった。。。

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著者プロフィール

磯崎新(いそざき・あらた) 1931年生まれ(85歳)。建築家。代表作「つくばセンタービル」でポストモダン建築の旗手と目された。1996年ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展金獅子賞受賞。

「2017年 『空間へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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