プレ・デザインの思想 (TOTO建築叢書)

著者 :
  • TOTO出版
3.80
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 110
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887063358

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 発注者でも、設計者でも、施工者でもない、建築計画のプロフェッショナルとしての役割を、各章のタイトルにもなっている分かりやすい11の項目と実際のプロジェクトの事例で解説をしてくれている。

    11の項目はそれぞれ腑に落ちる内容だったが、それだけではなく、実際のプロジェクトの状況に応じて、柔軟に立ち位置を微調整していくことが大切なのだろうと感じた。

    発注者の意向を整理する立場であったり、敷地や地域の現状を整理して発注者側とコミュニケーションをとる役割であったり、関係する諸機関の意向をコーディネートし合意形成を図る役割だったりと、微妙に立場が異なるのが、この職能の特徴であると思う。

    11の項目に、「ダイヤグラムは有効な道具である」というものと「ダイヤグラムに頼りすぎてはいけない」という相反するような内容が含まれていることからも、その役割のむずかしさを感じ取ることができる。

    実践の中で積み重ねていくしかないであろうが、まずこのような職能の存在意義が社会のなかでも認められていくようになっていくことが必要であると感じた。

  • 【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】525.1||O

    【資料ID】91142083

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784887063358

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

小野田泰明 (おのだ・やすあき)

一九六三年石川県金沢市生まれ。博士(工学)、一級建築士。東北大学大学院工学研究科都市建築学専攻教授、同災害科学国際研究所教授(兼担)。日本建築学会建築計画委員会委員長(二〇二〇年~)、同副会長(二〇二一年~)。

建築のソフトとハードをつなぐ「建築計画者」として、せんだいメディアテーク、流山おおたかの森小中学校などの立ち上げに参画。阿部仁史らと共同で、くまもとアートポリス・苓北町民ホール(日本建築学会賞・二〇〇三年)、東北大学百周年記念館・萩ホール(公共建築賞・二〇一六年)を設計。東日本大震災発災後は、岩手県釜石市復興ディレクター、宮城県石巻市復興推進会議会長、宮城県七ヶ浜町復興アドバイザーなどを努めながら復興事業に注力。日本建築学会建築計画委員長。著作に『プレ・デザインの思想──建築計画実践の一一箇条』TOTO出版、二〇一三年(日本建築学会著作賞)、『集合住宅の新しい文法──東日本大震災復興における災害公営住宅』(共著)新建築社、二〇一六年など。

「2021年 『復興を実装する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野田泰明の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
中沢 新一
ウォルター・アイ...
クリス・アンダー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×