モンゴルの歴史: 遊牧民の誕生からモンゴル国まで (刀水歴史全書 59)

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  • 刀水書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887082441

作品紹介・あらすじ

中央ユーラシア草原に遊牧騎馬民が誕生(BC1000年前後)して以来、2001年の現代モンゴル国までを通観する世界初の通史。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りたが読み通す根性と時間なし!

  • 主に第四章〜第七章の前半まで読了。以下備忘録的に。大虐殺の記録が中央アジアで特に多く、被害を実際の100倍にも誇張しているのは、イスラム教徒がモンゴル軍の侵入で受けた心理的ショックを表すのでは。戦争は外交の一種で、いかに戦わないようにするか駆け引きするものだし、捕虜は殺さないもの、虐殺になれた漢文文化圏とは違ったのでは、と。/チンギス・ハーンが、オゴデイを後継者に指名していた、とあるが、「元史」に基づくのだろうか。/ハイドゥは、1269年にフビライに叛旗をかかげ、1269年タラス河畔で、キプチャク、チャガタイ家の推挙で、中央アジアの大ハーンになった、1301年に死ぬまで毎年元朝と戦いつづけた、という認識。/1241年、ワールシュタットの戦いがあったという認識。/国のなかの国の様相を呈する隆福宮が、フンギラト氏族の皇后に受け継がれ、代々管理された。成宗テムル死後わずか25年に元朝皇帝が8人も交代したのは、フンギラト氏族が外戚の地位、隆福宮の富を守るため、フンギラト出身の母から生まれた皇子だけを皇帝につけようとしたからだ、という視点。

  • 最初に注意事項!
    「モンゴル(蒙古)」という名称が現れたのは、チンギス・ハーン(成吉思汗)以降です。
    遊牧民は大きくモンゴル系とトルコ(テュルク)系に分かれますが、モンゴル(蒙古)が現れたのは13世紀、その前のトルコ(突厥)は6世紀、ではそれ以前の遊牧民は?
    本書は「モンゴルの歴史」と銘打っていますが、まずはそのバックグラウンドとなる遊牧民の歴史であり、モンゴルやトルコ以前に歴史に登場した匈奴・鮮卑・柔然などについて述べています。
    それから本題である「モンゴルの歴史」に入り、その起源、大蒙古帝国(大元)の建国と滅亡、分裂・抗争時代、中国による支配、近代の外蒙古(モンゴル国)独立と、中国による内蒙古支配と続いていきます。

    ニン、トン♪

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著者プロフィール

1952年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。東京外国語大学・常磐大学・国士舘大学・東京大学などの非常勤講師を歴任。最近は、ケーブルテレビやインターネット動画で、モンゴル史、中国史、韓国史、日本近現代史等の講義をしている。
著書に『モンゴルの歴史』(刀水書房)、『最後の遊牧帝国』(講談社)、『世界史のなかの満洲帝国と日本』(以上、ワック)、『真実の中国史』(李白社)、『真実の満洲史』(ビジネス社)など多数。

「2016年 『教科書で教えたい 真実の中国近現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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