大学授業入門

著者 :
  • 東信堂
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887137295

作品紹介・あらすじ

講義をやめよう。全ての瞬間で学生の学習活動を要求する授業にしよう。そうすれば、私語は全く生じない。そのような授業をどう計画するか。教材研究をどう行うか。どんな指示・発問をすればいいか。著者自身の授業の事実をもとに具体的に示す。

感想・レビュー・書評

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  • 大学授業とあるが、どの段階でも使える教員向けの本。

    著者の事が顔さえ見ていないが分かるように書かれている。
    具体的であり明確である。分かりやすい。
    まるで、授業をうけているように錯覚する。

  • 大学教師が講義をやめて、学生に考えさせれば、私語はなくなり、よい授業が実現するという主張。しかし、提案されている指示・発問は、前提に「べき論」があるため、属人性が強いものである。だから、そうした権威を背負い得ない若い教師(適性のない教師)が実行した場合に発生する教室の混乱(人心の離反)は想像を絶する。筆者は、基本として学生は学びたがっているという前提に立っている。筆者には消費社会について考えた形跡がなく、現代学生の現状に対する筆者の前提は間違っているように思われる。

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著者プロフィール

1934年神奈川県横須賀市生まれ。東京教育大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。東京教育大学助手、千葉大学講師、同助教授、教授(1993-97年教育学部長、1998-2000年東京学芸大学教授併任)。1961~62年米国、州立ミネソタ大学大学院留学(教育史・教育哲学専攻)。現在千葉大学名誉教授。九州大学、山梨大学、岩手大学、山形大学、秋田大学、茨城大学、上智大学、立教大学、早稲田大学等の非常勤講師(客員教授)を務めた。
著書に『私の作文教育』『教師の文章』『国語教育を救え』(以上、さくら社)、『宇佐美寛・問題意識集(1~15)』(以上、明治図書)、『論理的思考』(メヂカルフレンド社)、『大学の授業』(東信堂)等多数。

「2019年 『教育と授業 宇佐美寛・野口芳宏往復討論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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