国立大学・法人化の行方―自立と格差のはざまで

著者 :
  • 東信堂
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887138209

作品紹介・あらすじ

自立への歩みの蔭で浮上してきた、大学間格差の拡大、研究と教育のアンバランス、教員の職員化等、今回の法人化が孕むこれら数々の問題点を、定点観測的アンケート調査はじめ詳細な資料を通じ分析・追求するとともに、行財政問題主導の改革を超えて、わが国高等教育の未来を見据えた新たな国家戦略の必要性を強調。

感想・レビュー・書評

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  • 2010 7/31読了。研究室蔵書。
    前半では法人化の議論や国立大学間の格差構造について、戦前からの経緯がまとめられている。法人化の議論が長くあったことがわかる一方で、現在の法人化がそれと必ずも連動しない形で急に出てきた話であることもわかる。
    中盤以降は国立大学の学長等への豊富な質問紙調査の結果に基づいて法人化について様々な面から検討している。自由回答欄からの抜粋も多く、生の声がよく伝わってくる。
    後半では大学院、特に専門職大学院についてこれも歴史的な経緯を踏まえてまとめられており、現在の国立大学あるいは高等教育全体について考える上で必要な知識が多数含まれている本と言えそう。

    ただ、論文・講演録を集めて1冊の本としてまとめたものでもあり、編集の手は入っているとはいえ記述の重複が目立つところも多い。まとめ直せばこの3分の2以下の長さに出来そうな気がする。端的に言ってくどい。

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