グレイ解剖学の誕生: 二人のヘンリーの1858年

  • 東洋書林
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887217799

作品紹介・あらすじ

解剖学の名著が「解剖」された。28歳の執筆者と24歳の画家…もえる希望と野心をないまぜに駆け抜けた近代医学の青春期。

感想・レビュー・書評

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  • 『グレイ解剖学』という歴史的ロングセラーをめぐる人間模様。残された資料から当時の風景を読み解く歴史小説風の楽しみもある。

    特にヘンリー・グレイだけでなく、挿画を描いたヘンリー・カーターに焦点を当てている点が面白い。CGもいいが、木版画もよいものだなと。本書を読むと、いつかカーターの挿画をもとに解剖学を勉強してみたいと思うはずだ。

    彼らとは関係ないが、将来に献体を予定している人から得た回答

    「どこかでだれかが、それは学生かもしれないし外科医かもしれないし、問題解決に取り組むグループかもしれませんが、死体を使って技術を磨いたり問題の答えを見つけることができたとしたら、そしてその死体をかつて所有していたのが私だとしたら、うれしく誇らしいことだと思います。」(P.354)

    これを読んで、思わず熱い想いがこみ上げてきた。本当の意味で「エゴを手放す」とは、こういうことなのかもしれない。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=24002

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB03503483

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