SILVER DIAMOND(12) (冬水社・いち*ラキコミックス)
- 冬水社 (2007年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784887418042
感想・レビュー・書評
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異世界の実力者たちの構成とか成り立ちとか。重華一族(成重・三重)それぞれのお父さんってどんな人なんだろ?羅漢の父だって分らんし。そうこうしてる中、皇子・金隷の関係がまた変化しそうな気配。ところで白琵くん、ツンデレってツンデレって…見ていてすっごっくハズカシイものなんだね(*ノωノ)
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再読日:2012年12月16日
白琵が階段を登り切って草花を初めて見たsceneに胸が熱くなりました。
金隷の子供次第の回想では子供らしくない子供だと感じました。
大人であってもこんな冷静にはなれないでしょう。
心が足りない、何か欠けているのかという自問に、前作のアマシを思い出しました。
皇子が他人に使われるのを拒絶して首を掻っ切って初めて心が動いたと自覚しました。
人間なのに人形の様な彼も、皇子同様に今後変わるのかと思った事を憶えています。 -
◇全体的なあらすじらしきもの。
植物を自在に成長させる沙芽(サノメ)の力を持つ沢羅貫と、異世界人の千艸(チグサ)、灯二、成重&虹は、砂漠だらけの世界に緑を増やしつつ、植物を枯らす妖芽(アヤメ)の皇子の待つ宮処に向かっている。
宮処では、新たな沙芽を傀儡に世界を牛耳ろうとしていた金隷と、金隷に監禁された妖芽の皇子の間で喧嘩が起き、人間関係に変化が生じていた。
また、地下で道に迷っていたサノメの皇子の警備隊は、幽霊に導かれて地上に戻り、緑に覆われた大地に感動する。
一方、植物の生育スピードを操れることを知った羅漢は、あちこちの村に真実を知らせる手紙(怪文書)を送り、背負うものの重さに改めて迷いながらも沙芽の皇子を名乗る決意をしたのだった。
ところが、そんな羅漢の前に宮処の皇子の警備隊が立ちはだかり…。
◇感想的なもの。
杉浦さんは、関わりあうことで変化してゆく人の姿を本当に細やかに描かれる方だと思うのですが、今回も圧巻です。
たとえば、金隷に監禁されたことで、はじめて自ら考えて自ら行動する妖芽の皇子。
首をかききるその姿に、「大馬鹿者」と呻く金隷。
それまでは感じなかった思いの芽生えに震えが走りました。
枯れゆく世界の中で生き延びることだけがすべてだった金隷は、ようやく大事なものに気づいたのではないかなぁと思います。
また、自分の肩にかかる世界の重さに改めて戸惑う羅漢君と、成重さんたちのシーンは本当に秀逸でした。
村々に送った手紙の怪文書っぷり(怪しくはじまり、やたら料理レシピが詳細で最後の最後に爆弾発言)はまさに杉浦クォリティー。
そこから独白に至る流れもテンポが素敵です。
独白に、まだ高校生なんだよなぁ羅漢君、と改めて思いました。
羅漢君の戸惑いに気づいて、「大人が2、3人(4人と言い切れないという…)いるんですから」分けたらいい、と諭す成重さん(21歳)の落ち着きっぷりが素敵です。
それから、地上にようやくでられた皆さんですが。
不吉もしくは不要な“数字の子”として砂漠に放逐されて生きてきた彼らが一人一人が、「地上に緑を広げる」という約束が果たされているのを見て笑う場面がとても印象的でした。
元暗殺者の彼が意地で崖を登りきり、思わずといった様子で同じ言葉を呟いたのも。
羅漢君がわや皇子がわ、村々の人々や人外の彼らが、これからどう変化していくのかが楽しみです。 -
今現在、私の家にはここまでしかありません。
後貸してあるので。
うぎゃーっ!続きが読めない〜っっっっ!と暴れました。アホです。
それはおいといて。
皇子の変化に伴って、金隷の方にも変化が。
というか、この人もいろいろ欠落していたんだなぁと思ったですよ。
最後にこの変化が大きく響きそうな予感。
まさしく「馬鹿者」だと思う。
白琵の自分のツンデレを持て余した挙句、みんなに遊ばれているのが可愛い。
でもまあ、いろいろ大変だけど、幸せだよね、うん。
今回の気の毒大賞は金弦の警備隊のような気がする。
……ってか、警備隊なのにあんなにあっさり……うう、精進してください。 -
2007.11.05。 やっと合流したー!ツンツン坊ちゃんがかなり素敵過ぎるキャラだと知った。いいよ、最高のいじられキャラだよ白琵!