- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887470026
作品紹介・あらすじ
この絵本を、自分の力で「考える」ことをはじめた日本の子どもと、子どもの心をもった大人たちに贈ります。わたしたちはどこから来て、どこへ行くのだろう。生きるとはどういうことだろう。死とは何だろう。人は生きているかぎりこうした問いを問いつづけます。この絵本が自分の人生を「考える」きっかけになることを祈ります。本書は、アメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が「いのち」について子どもたちに書いた生涯でただ一冊の絵本です。
感想・レビュー・書評
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この作品はアメリカの哲学者レオ・バスカーリアさんが、子供たちにもわかりやすいように葉っぱのフレディの四季を通して“いのち”ってどんなものか…を感じ取れるような絵本です。文章もわかりやすいし、葉っぱのフレディの絵も季節ごとに変化して、そして写真も添えられててとってもいい感じです。
フレディが葉っぱとしての役目や楽しみを持って生きられたのは。春から夏にかけての時期…秋になり霜が降り、色とりどりの姿に葉っぱたちは、引っ越しが近いことを知る…。引っ越しというのは、死ぬということ…今まで生きてよかったのか、そして恐怖心にも苛まれる…。そんなフレディに親友のダニエルが「いつか死んでも、“いのち”は永遠に生きているのだよ…」と教えてくれる。そして、その意味をフレディも冬になって地面に降りた時に悟るという…そんなストーリーでした。
“いのち”はかけがえのないもので、そして続いていくもの…素敵な一冊に巡り合えました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「命」って、何故限りがあるのだろう?そう考えた時に、「儚さ」はより「愛おしさ」をつのらせる。
いつも、昨日と同じで、明日はあるように思うけれど、それがやがてはそうならない日を迎える。
フレディの旅を巡り、何を受け取るのだろうか? -
哲学者だったレオ・バスカーリアが
生涯でただ1冊書いた絵本、
それが「葉っぱのフレディ」です。
生きることも死ぬことも
穏やかにながれていき、
“いのち”へ還り、また生きる。
生きることも死ぬことも
自然な変化のうちのひとつであり、
生きることを楽しみ、
しあわせに生きる先にある死は
“いのち”の輪に加わるための
ひとつの変化にすぎないことを、
「葉っぱのフレディ」という絵本は、
教えてくれます。
「葉っぱのフレディ」を読んでいると、
生きている自分を
いつの間にか肯定している自分に
気づきます。
そして
その先にいつかみえる死も、
あたたかいものに思えてくるのです。
人生を終えるそのとき、
「葉っぱのフレディ」を
そっと聴きながら旅立てたらきっと、
穏やかに“いのち”の輪に還っていける、
そんな気がしています。 -
生まれていのちが尽きても、大きな流れの中で自分は生き続けているのだと思えた。
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アメリカの哲学者が書いた「いのち」の絵本。
葉っぱの紅葉について説明してる部分が印象に残りました。
…
いっしょに生まれた 同じ木の 同じ
枝の どれも同じ葉っぱなのに どうし
てちがう色になるのか フレディにはふ
しぎでした。
「それはねーー」とダニエルが言いまし
た。「生まれたときは同じ色でも いる場
所がちがえば 太陽に向く角度もちがう。
風の通り具合もちがう。月の光 星明か
り 一日の気温 なにひとつ同じ経験は
ないんだ。だから紅葉するときは みん
なちがう色に変わってしまうのさ。」
…
葉っぱの一生を具体的に追うことで、
漠然とした「いのち」について考えさせられる絵本でした。 -
アメリカの哲学者レオ・バスカ-リア博士(1924-1998)が書いた、生涯でただ一冊の絵本だそうです。 <葉っぱのフレディ>は、だれよりも大きな<親友のダニエル>からいろいろな事を教わります。この世界に生まれてきたこと、生きるとはどういうことか、死とは何か・・・春夏秋冬の一年に、葉っぱの命が移り変わっていく姿をとうして、人の世の無常と与えられた命の大切さを諭した、子どもと大人への優しくこころに響く感動の絵本です。
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「いつかは死ぬさ。でも“いのち”は永遠に生きているのだよ」
葉っぱの一生から学ぶ“いのち”とは。
いつか自分の子供に読んであげたい。 -
生まれたときは同じでも、いる場所が違えば 太陽に向く角度が違う。風の通り具合も違う。月の光 星明かり 一日の気温 何一つ同じ経験はないんだ。だから紅葉するときはみんな違う色に変わってしまうのさ。 印象に残ったフレーズ。