はるかな国からやってきた

著者 :
  • 童話屋
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レビュー : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887470330

感想・レビュー・書評

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  • 「傲慢ナル略歴」から始まり、およそ谷川俊太郎を愛する人が
    なぜこの詩人は詩を読むのか?
    問いてくる詩集。正解を問いてくるのではなく、どう思うか、みんなで語り合いたいという問い。
    「二十億光年の孤独」からはじまった詩人としての生き方は、実は、ただ、宇宙の壮大な摂理に気づいてしまった若者が、この世界に、そっとふれ、気配りをし、静かに語りかける優しさ。ひとりではできないことも、力を合わせ、役割を分かち合うことで、大きなことを成し遂げることができるというメッセージ。人のために、役立つ機会を探し、頼まれなくとも、必要としている人へ、そっと共感する心。

    はるかな国からやってきた若者は、そういう人だと思う。

    「おべんとうの話」
    「芝生」
    「夕焼け」
    「帰郷」

    行動すること、何かをすることよりもまず、願うこと、幸せについて語ろうと、問いかけてくるようだった。

  • 谷川さんの詩は、2500篇以上あると、何かで読みました。いくら読んでも読み切れないですね。

    「沈黙」なんか、ただ、ただ、じーんとしました。

    「冬に」死ぬために生まれてきたのではない
        生きるために生まれてきたのだ

    「Weddinng day」今まで読んだことのある結婚の詩の中で一番、美しいことばばかりでできていると思いました。
        離れてゆくのではありません
        お母さん
        わたしは近づいてゆくのです
        あなたのやさしさに
        あなたのゆたかさに
        そうして
        あなたのーかなしみに

    「旅」最近、どこにも旅はしていませんが、今、人生という旅をしているような気持ちがしました。

    「生きる」これは何度も読みました。1冊の絵本にもなっていますね。

    「魂のいちばんおいしいところ」この詩集の中では一番好きでした。

    「明日」ひとつの小さな約束があるといい
        明日に向かって
        (中略)
        ひとつのたしかな今日があるといい
        明日に向かって
        歩き慣れた細道が地平へと続き
        この今日のうちにすでに明日はひそんでいる

    童話屋の田中和雄さんの「この詩人の気がついたことは、日本を超えて地球のあらゆるいのちを幸せにしてくれるにちがいありません」ということばが印象的でした。

  • 優しい雰囲気の詩がたくさん。
    2016/6/1

  • 数年前の誕生日に友人からもらった詩集。
    再読してみて、もらったその時よりもさらに、今のほうが心に響いたように思う。
    詩は昔から好きでいくつか読んでいるけれど、今より若い時は難解なものを好んでいたような気がする。でも今は、谷川さんの詩のように、誰にでも理解できる言葉を使って、誰にでも理解できる意味のことが書かれているにも関わらず、引っ掛かりを覚えたり感銘を受けたりする、そういうものを書くのが実はいちばん難しいということを知っているので、純粋にすごいと思う。
    折に触れて読み返したい詩集。

  • お気に入り

    ・かなしみ
    ・二十億光年の孤独
    ・地球へのピクニック
    ・心について
    ・おべんとうの歌
    ・ぼく
    ・魂のいちばんおいしいところ
    ・帰郷

  • 詩人・谷川俊太郎さんの代表作をあつめた詩集です。谷川さんのやさしい、愛にあふれた言葉に、ぜひふれてください
    (いま)

  • いのち。
    成人の日に。を繰り返し読んだ。
    (2014.10.06/41/図書館)

  • 読む度に、こころに残る言葉が違う。
    ひとつひとつの言葉を大切に味わって読みたい詩ばかり。
    谷川さんの詩集、大好き。

  • 童話屋さんが詩を非常に大切に思っているのが伝わってくる、素敵な装丁。
    銀河をイメージしたかのような表紙と同じ一枚が、各章のはじめごとに現れる。
    そのたびにこちらは少しはっとして、ひとり空を見上げる気分になるのだ。
    初期の頃のソネット形式の美しい作品郡は、やや硬質な立原道造という趣で、独立して歩き出している有名な「生きる」も入っている。
    前述した「すてきなひとりぼっち」よりも、こちらはより若々しく魂の彷徨を語っている。
    それぞれ好みがあるだろうが、私はこの一冊の方が好きかな。

    「生きる」はもちろんのこと、「みみをすます」や、ファンの多い「魂のいちばんおいしいところ」などが良いなぁ。
    難しいことを実に分かりやすい日本語で語ってくれる。しかも美しい。
    それは詩による哲学入門でもあり、立ち止まって考える貴重なひとときをくれる。
    手元に置いていつでも開けるように、本棚にはしまわない。
    「二十億光年の孤独」に出会ったのは、思えば高一の時だった。

    谷川さん、あなたは私の人生に小さな光を当ててくれた方です。 

    • 地球っこさん
      nejidonさん、こんにちは!
      「鬼平」の件では、ありがとうございました(*^^*)
      この銀河をイメージしたかのような表紙
      の詩集、...
      nejidonさん、こんにちは!
      「鬼平」の件では、ありがとうございました(*^^*)
      この銀河をイメージしたかのような表紙
      の詩集、わたしも大好きでした。
      懐かしいです。
      また読んで見たくなりました。
      わたしが谷川さんをはじめ、詩というも
      のに出会ったのは中高生の頃。
      あの頃は谷川さんの詩に自分の心を見つ
      め、また銀色夏生さんの詩に心をときめ
      かせたものです。
      今よりも詩というものが、もっと身近な
      存在だったのではないでしょうか。
      少年少女時代に、素晴らしい(好きな)詩に
      出会うことは、生きていく上での財産に
      なるんじゃないかなと思いました。
      かせたものです。
      2018/08/01
    • nejidonさん
      地球っこさん、こんばんは(^^♪
      鬼平のことでお話出来て、とてもスッキリしました・笑

      いえ、それよりもこのレビュー、古いものをよくぞ...
      地球っこさん、こんばんは(^^♪
      鬼平のことでお話出来て、とてもスッキリしました・笑

      いえ、それよりもこのレビュー、古いものをよくぞ見出してくださいました。
      自分でも忘れていましたので、何だか新鮮な気持ちで読み返してしまいました。
      自分のこと・人生のこと・色々なことをいっぱい考え出す年頃に谷川さんの詩はとても良くマッチしますよね。
      ひとつのフレーズで、あっという間にその頃の自分に戻ったりします。
      地球っこさんもこの詩集をご存じだったなんて!
      銀色夏生さんもよく読みました。。私の方こそ懐かしいです。
      優しいコメントをいただいて、あれこれ記憶がよみがえりました。
      今まさに手を伸ばせば届く場所にある詩集です。
      これから開いてみます。
      嬉しいなぁ・・地球っこさん、ありがとうございました。
      2018/08/01
  • わたしたちは、どこからやってきたんだろう。

     「はるかな国」というタイトルにある言葉と、
    谷川俊太郎氏の世界観がとても噛み合っていて、すんなりと読めた。
    氏の本は数冊もっているけれど、これが一番魅力的な詩集のように思う。きっと編み方が丁寧なんだろう。
     「芝生」という詩がいっとう好きだ。
    「なすべきことは わたしの細胞が記憶していた」
    という言葉に、全身が泡立つようだった。
    わたしの細胞も記憶しているだろう。わたしのなすべきことを。
    だからわたしは不幸になったり幸福になったりするのだろう。
    すべてわたしの勝手だ。
     
     詩集の構成やらコンセプトはもとより、
    詩集の装丁がとても美しい。
    最初、本屋でこの本を見かけたときに、目がさめるようだった。
    手におさまる文庫サイズの本で、上製本。ぎんいろの表紙に、宇宙の挿絵。
    「こういう詩集がほしかったんだ」と思った。大切にしたい。
    そして、誰かに贈りたい詩集だと思う。

  • この若者は
    意外に遠くからやってきた
    してその遠いどこやらから
    彼は昨日発ってきた
    十年よりもさらにながい
    一日を彼は旅してきた
    千里の靴を借りもせず
    彼の踵で踏んできた路のりを何ではかろう
    またその暦を何ではかろう
    けれども思え
    霜のきびしい冬の朝
    突忽と微笑をたたえて
    我らに来るものがある
    この若者のノートから滑り落ちる星でもあろうか
    ああかの水仙花は……
    薫りも寒くほろにがく
    風にもゆらぐ孤独をささえて
    誇りかにつつましく
    折から彼はやってきた
    一九五一年
    穴ぼこだらけの東京に
    若者らしく哀切に
    悲哀に於いて快活に
    げき快活にあまった嘆息に
    ときに嚔を放つのだこの若者は
    ああこの若者は
    冬のさなかに永らく待たれたものとして
    突忽とはるかな国からやってきた

  • たましいの充電。

  • なんともいえない安心感。
    生きているということ。

    「冬に」
    「生きる」

    ------------
    2012.8.24 追記
    小学6年生のとき国語で「生きる」を読んだ感想が出てきたー!

     「生きているということ いま生きているということ」。そこから始まる素敵なことばをひとつひとつ楽しんで読めた。
     「生きている」ということは、本当にいろいろなことがあるなあと、改めて実感した。「あらためて手をつなぎ」、「美しいものに出会い」、「かくされた悪を注意深くこばむこと」。そして「自由」であり、「いまが過ぎること」であり……。特に私が好きなのは、「人を愛するということ」、「あなたの手のぬくみ」、「いのちということ」のところだ。この詩を読んで、「人が生きる」といことは、すごいことなんだと思った。でもそれは、人だけではなく、ちがう生き物にもたぶん通じると思う。
     生き物が「生きて」いられる時間は限られている。しかも、宇宙ができたときから今日までを一日とするなら、人が「生きて」いられる時間は、ほんの数秒にすぎないほど、短い。そんな限られた時間を、一刻一刻、大切にして生きたい。「人生」という道を一歩一歩踏みしめて、心に良い思い出を残して歩んでいきたいと思う。そして、その限られた「生きる」時間を楽しい幸せな時間にしたい。
     人は、この世に生まれ、地に足をつけたところから、生というスタートから死というゴールで終わる迷路に入ってしまうのかもしれない。でも、その迷路は、途中に行き止まりがあったり、幸せへの秘密の抜け穴があったり……。いろいろなことがあると思う。でも、たとえどんなにつらいことがあっても、逃げ出さずに、立ち向かって強く生きていきたいと思った。

  • 私は学生の頃から「生きる」という詩が好きです。

  • 『二十億光年の孤独』とか、前にも読んだはずなのに、
    前回は見向きもしなかった詩に心引かれる。
    自分の状態によって、何が心に残るかが変わってくるから、
    前に読んだ詩を別の本で読むのは楽しいな。

  • 好きだなーと思った詩は、今年、お弁当の歌、ワクワク、おおきくなる。詩って、なんだかわくわくするから好きだなー(o^-^o)♪谷川俊太郎さん、懐かしい★

  • 谷川さんの詩は好きです。「芝生」がなんだか好き。

  • 装丁がいい。
    Wedding day という詩があった。
    私は来年結婚する。偶然だが、あぁ となった。

    近づいていくのです 私は

  • ふと立ち寄った本屋でめぐりあった一冊。
    本当に巡り会えてよかった一冊。

  • 元日に運命的な出会いを果たした本。立ち寄った本屋で、ぽっと開いたページが「今年」という詩でした。

  • 王道かもしれないけど、やっぱり

    「二十億光年の孤独」
    「生きる」
    「三つのイメージ」

    が好きです。

    どこが好きって聞かれても、うまく答えられないけれど
    それでも良いなぁって思うんです。

    その時々によって変わるけれど、
    この本をパラパラとめくり
    目に付いた詩を読むと静かに涙がこぼれます。

    声に出して読みたくなるんだよね。

  • 谷川さん。
    すてきな方ですね。
    谷川さんと世界、宇宙の間にある距離感。
    とても絶妙でナイスっす。

    この本は今度教職に就く姉から拝借しました。
    姉がしおりを挟んでいたのは「成人の日に」のページ。

    ”人間とは常に人間になりつつある存在だ”
    という印象的な言葉からこの詩は始まります。
    許されているようでもあり、尻を叩かれているようでもあり……
    人間は大変です、としみじみ思いましたw

  • 谷川俊太郎は教科書に載っているイメージしかなかった。
    違う詩集も読みたくなった。

  • 1冊の中にひと宇宙

  • これだったかなぁ…「みなもと」が好きです。

  • もう私は本当谷川俊太郎さんが好きでね。小学生の時は全くわけが分からなかったのにね。
    どうしてか「かなしみ」が一番好きです。ぼくはよけいにかなしくなってしまった。

  • ときにまじめにときにおばかに、谷川俊太郎さん。
    彼の詩はこころをまあるくしてくれる、ふわふわのまっすぐなものです。
    真っ直ぐで力強い。
    とても優しいおじいちゃんの谷川さんは、何十年かかって気づいたいちばん大事なことを子どもたちに教えてくれようとしています。
    すばらしいのです。ぜひご一読を。

  • お誕生日プレゼントにもらった本。
    谷川さんの詩が好きです。
    易しいことばで深い、広い世界のことを表現してる
    たまーに難しい言葉がでてきて、スパイスになってる
    そんなバランスが私の目標です

  • 初めて買った詩集。
    平易だけれど、じーんと深い言葉の数々。
    感性を研ぎ澄ます・・・まさに谷川俊太郎のことだ。
    ふとした時に読み返してしまう、そんな本。(2006/8月読了)

  • みみをすます と カウボーイビバップTV版最終回のよせあつめブルース が どこかでひとつになった感じ

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著者プロフィール

谷川俊太郎(たにがわ しゅんたろう)
1931年、東京生まれ。父に、哲学者・谷川徹三。現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業し、1948年頃から詩作の活動を開始。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で多岐に渡る活躍を続けている。
翻訳については、ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』や『スイミー』、ゴフスタインの絵本の数多くを手がける。詩集に『ことばあそびうた』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、 『世間知ラズ』など、エッセー集に『散文』、『ひとり暮らし』、絵本に『わたし』『ともだち』『もこ もこもこ』、詩集に『シャガールと木の葉』、『すき』、『詩の本』、『トロムソコラージュ』など。
萩原朔太郎賞、鮎川信夫賞、三好達治賞、朝日賞など多くの受賞歴がある。

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