二人が睦まじくいるためには

著者 : 吉野弘
  • 童話屋 (2003年10月1日発売)
4.13
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887470378

二人が睦まじくいるためにはの感想・レビュー・書評

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  • 二人が睦まじくいるためには
    愚かであるほうがいい
    立派すぎないほうがいい

    結婚式でよく読まれる、「祝婚歌」はとても有名ですね。

    吉野さんの作品をきちんと読むのは初めてでしたが、詩集に集められた作品は小さな日常を静かに営む家族の視点でした。

    (詩人、長田弘の死を悼み)

  • ブクログ通信で知った本
    「祝婚歌」YouTubeで合唱を聴いてみた
    メロディにのせた方が少しは良さがわかったような・・・ この手の詩への感情は人より薄い・・・

    好みの詩は
    「夕焼け」電車でおとしよりに何度も席をゆずらなくていけないような状況におかれたやさしい心の持主の娘
    やさしい心の持主は他人のつらさを自分のつらさのように感じるから。
    やさしい心に責められながら・・・
    「奈々子に」
    作者から娘さんへおくりたいもの
    健康と自分を愛する心
    「風が吹くと」
    風が吹くとお池の水にシワが出来るのね
    なにが吹くとおじいさま
    おでこやほっぺにシワが出来ちゃうの
    ~子どもらしいかわいいつぶやき

  • 吉野さんの言葉はとても美しい。
    知性のきらめき。慎重に慎重に、選ばれた言葉なんだろうと思う。
    美しくて、ちょっと切なくて泣けてくる。
    お父さんとしての愛情を随所に感じるせいかもしれない。

    読むほどに、とても良い詩集。
    傷ついたり悩んだりすることがあれば、必ず力になってくれるだろう。
    ありがたい。
    恩師に頂いたものです。大切にします。

  • ゆったり ゆたかに
    光を浴びているほうがいい
    健康で 風にふかれながら
    生きていることのなつかしさに
    ふと 胸が熱くなる
    そんな日があってもいい

    ……理想の生き方。

    人は生きていく中で人を愛し、愛され、穏やかな時、激しい時、出会い、別れを繰返し経験し一生懸命に生きている。
    今、この詩を読んだことでほんのちょっとだけひと休みできた気がします…。

    特別な人に対する思い、10年後にこの詩を読んで何をどう感じているのだろう。

    そう思うとまた、これから暫く生きて行くことがすごく楽しみになってきました。

    お気に入りは、「ひとに」「夕焼け」です。

  • ◆きっかけ
    『この声をきみに』
    ◆感想
    図書館。冒頭の「祝婚歌」がドラマのなかで読み上げられているのを耳にして、文字で、他の作品と共に読みたいと思って。
    以前借りて読んだ『贈るうた』に掲載されていたものも多く含まれていた。
    祝婚歌、一言一言が、染み入る。それを心にいつも留めておきたい。購入して手元に置きたい。「愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい」「非難できる資格が自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい」「正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだ気付いているほうがいい」
    「生命は」の「めしべとおしべが揃っているだけでは 不十分で」の部分を読んで、最近読んだ『春の数えかた』で、そのまま分裂して増えていけばいいところを雌花と雄花にわざわざ分かれているのは、世界に異変が起きた時に対応するため、突然変異をして生き残るためだというようなことが書かれていたことを思い出した。
    親子、母子の詩も多かった。「奈々子に」は、そっくり、娘への気持ちと重なって響いた。「ひとが ほかからの期待に応えようとして どんなに 自分を駄目にしてしまうか お父さんは はっきり 知ってしまったから。 父さんが お前にあげたいものは 健康と 自分を愛する心だ。」
    「創世記」の臍の緒のエピソード、長女の出産を思い出した。助産師さんに取り上げられた娘の、水を含んでパンパンな顔。想像より白かったへその緒。もうすぐ息子が誕生する。どんな出会いになるんだろう。
    「虹の足」他人に見えて、自分には見えない幸福…。
    「ほぐす」これも、ドラマの中で読まれていた。「結ぶときより、ほぐすとき すこしの辛抱が要るようだと」
    「I was born」
    巻末の、茨木のり子さんの解説も良かった。祝婚歌についてのあれこれ。銀婚式にも合うねという話。両親の還暦祝いと共に送ろうかと思って、目上の人に送るのもどうかなと思ってやめた。
    2018/1/9

  • 吉野弘の詩から「愛」と「いのち」にかかわるものを集めています。著名なものは収録されています。装丁もきれいで読みやすく、人に差し上げるのに最適です。

  • あまり響かなかった。むしろ苦手な部類だった。

  • 冒頭に「祝婚歌」が置かれた詩集。
    結婚祝いに友人からいただきました。
    前に別の友達が紹介してくれた詩も載っていた!
    染み渡るような、気持ちのいい読後感。
    このコンパクトさもよくて、ずっと傍らに置いておきたい一冊。宝物になりました。

  • 「二人が、そして人が睦まじくいるためには」という祈りにも似た願いを込めた詩集。

  • 2016年、8冊目です。

    詩集は、いいね。
    中学生から高校生の頃、詩を書いていたことがある。
    結構書いたと思うが、あのノートはどこにいったのかな?
    吉野弘の「祝婚歌」は、とても素晴らしい。
    慈しみに似た想いが、二人の将来に注がれている素晴らしい作品ですね。
    これから人生を一緒に歩み始める二人にも、
    今までずっと一緒に人生を歩んできた二人にも、
    贈ることができる詩だと思います。

    もう一つ気に入ったのは「生命は」の詩の一節です。
     
     世界はたぶん
     他者の総和
     しかし
     互いに
     欠如を満たすなどとは
     知りもせず
     知らされずもせず
     ばらまかれている者同士
     無関心でいられる間柄 
     ときに
     うとましく思うことさえも許されている間柄
     そのように
     世界がゆるやかに構成されているのは
     なぜ?

    自分と他者によってこの世界は構成されている。
    それはなぜなのか?
    他者への寛容も、求められていることの一つだと思うが、
    それさえも、何故なのか?
    永久に続く問い。

    おわり
    おわり

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