- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887470781
作品紹介・あらすじ
『おんなのことば』の対になる、茨木のり子二冊目の詞華集です。
大ベストセラー詩集『倚りかからず』から「倚りかからず」「鄙ぶりの唄」「笑う能力」「系図」「水の星」を採り、
最愛の夫への鎮魂歌を収めた詩集『歳月』からは「ひとり暮し」「なれる」の二編を収録しました。
そして圧巻は、長詩「りゅうりぇんれんの物語」です。
日本軍が強制連行した中国の若い農民の苦難の物語。
生前の茨木さんは、小冊子にしてでも多くの人に読んでほしいと願っていました。
童話屋の『おんなのことば』『女がひとり頬杖をついて』『わたくしたちの成就』三冊で
詩人・茨木のり子さんの詩業のほぼ全容が俯瞰できます。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
著者、茨木のり子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
茨木 のり子(いばらぎ のりこ、本姓・三浦(みうら)、1926年(大正15年)6月12日 - 2006年(平成18年)2月17日)は、日本の詩人、エッセイスト、童話作家、脚本家。
1953年5月に同じ「詩学研究会」に投稿していた川崎洋と共に同人誌「櫂(かい)」を創刊。創刊号は川崎洋・茨木のり子の二人だけの同人誌だったが、二号からは谷川俊太郎、三号から吉野弘、四号から水尾比呂志が参加し、その後も中江俊夫、友竹辰、大岡信など多数の詩人を輩出した。
1999年に73歳で刊行した詩集『倚りかからず』は、同年10月16日の朝日新聞「天声人語」で取り上げられたことで話題になり、詩集としては異例の15万部を超えるベストセラーとなった。
「櫂」の同人に興味をもったため、少々調査しました。
・茨城のり子(1926~2006年)
・川崎洋(1930~2004年)
・谷川俊太郎(1931~)
・吉野弘(1926~2014年)
・水尾比呂志(1930~)
・中江俊夫(1933~)
・友竹辰(1931~1993年)
・大岡信(1931~2017年)
なお、1953年に「櫂」は創刊されましたが、1953~54年は若い世代による詩誌が相次ぎ登場した時期だったそうです。
で、今回採りあげた、『女がひとり頬杖をついて』は、著者の没後に、編集された詩集です。
37ページまで読んで、あとは拾い読みにて、終了としました。
2021年9月27日、追記。
著者、茨木のり子さん、新聞報道によると、「自宅で死去しているのが見つかった」となっていて、孤独死のようです。
が、著者が亡くなられたあと、松永伍一さんが受け取った封書には、次のように書かれていたそうです。
このたび私2006年2月17日クモ膜下出血にて
この世におさらばすることになりました。
これは生前に書き置くものです。
私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。
この家も当分の間、無人となりますゆえ、弔慰の品は
お花も含め、一切お送り下さいませんように。
返礼の無礼を重ねるだけだと存じますので。
「あの人も逝ったか」と一瞬、たったの一瞬
思い出して下されば、それで十分でございます。
あなた様から頂いた長年にわたるあたたかな
おつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸に
しまわれ、光芒を放ち、私の人生をどれほど豊かに
して下さいましたことか・・・・。
深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に
代えさせて頂きます。
ありがとうございました。 -
茨木さんの心の強さを感じる。
-
もっと、この人の詩を読みたくなった
引き込まれていった -
表題作がたまらなくいい。綺麗で鋭い心の破片があちらこちらに散らばっている。
-
茨木のり子さんの詩はすべて好き。
童話社さんの装丁も。 -
日本語の美しさ。
-
りゅうりぇんえんの物語が衝撃的でした
-
詩集は全くといっていいほど読まないけど、某所で紹介されてた「倚りかからず」を読みたくて買った。ほかに好きなのは、答/学校 あの不思議な場所/こどもたち/笑う能力/瞳/ぎらりと光るダイヤのような日