サトウハチロー詩集

サトウハチロー

• 童話屋 (2020年12月22日発売)

作品紹介・あらすじ

「ちいさい秋見つけた」「リンゴの唄」「うれしいひな祭り」…
広く世にうたい継がれる、これらの歌詞は、サトウハチロー（1903～1973）によるものです。
この詞華集は、生涯の詩作の真髄を一冊におさめました。

ハチローを最初に国民的な詩人にしたのは、「リンゴの唄」と「長崎の鐘」の二篇です。
先の戦争に負けて悲嘆にくれる日本人を元気づけた「リンゴの唄」、原爆で悲惨な目に遭った人々を、なぐさめ・はげました「長崎の鐘」。また「おかあさん」についての温かい詩が数多くあります。
サトウハチローの詩が今日なお、災害や疫病に苦しみ悩む人びとを、なぐさめ・はげます力になることを祈ります。

感想・レビュー・書評

[かっぱえびせんさんの感想 · 2024年6月1日]

サトウハチローは読まず嫌いだったので、今回初。
戦後復興の日本人の心に染み渡るような、それでいて素朴で昭和の風景が脳裏に浮かぶような、小学校1年生の国語の教科書に載っていそうな優しい日本語。ここまで簡単（な日本語にみえる）なのに奥が深くてリズム、内容ともに完成された詩人はいないのでは。大好きになった。

著者プロフィール

詩人、作家（1903年～1973年）。
西条八十の門弟となり、以来生涯を詩人として活躍。
「ちいさい秋みつけた」「うれしいひな祭り」「リンゴの唄」「長崎の鐘」など童謡・歌謡で知られるものを含め、詩作多数。
日本の心を謳い続けた永遠のロマンチスト。童謡集に『叱られぼうず』、詩集に『おかあさん』など。

「2020年 『サトウハチロー詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」