しつけと体罰: 子どもの内なる力を育てる道すじ

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  • 童話館出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887500440

感想・レビュー・書評

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  • [読書メーター転記]よくある「体罰はいかんですよ」本。体罰の意味の無さをとくとくと書いてあるが、じゃあどうしたらいいですよ、というところに関しては、少し主張が弱いように感じた(自分が認知している内容ばかりだったからそう感じたかも)。しつけという名の体罰をしない為の方策を、もっと実現可能な具体例でいくつかあげてもらえた方がいいのかも……。

  • 本のタイトルはちょっと難しそうですが、(タイトルを変えた方がいいような気もしますね)サブタイトルは”子どもの内なる力を育てる道すじ”となっています。
    本の冒頭に”しつけ糸のように”と書かれています。
    しつけ糸とは、本縫いの縫い目が曲がらないように、前もっておおまかな形を定めることです。子どものしつけも、おおまかな枠組みを子どもに与えること、大まかにガイドすることです。と。

    著者は子供虐待、女性への暴力防止の防止にかかわっておられ、日本にCAP(子どもへの暴力防止)プログラムを紹介された方です。

  • 子どもは、ありのままで。そのままで。大した人間なのだ。尊重されるべき立派な存在なのだ。

    保護者が、育児で辛い思いをしていることもわかる。ただ、どんなときでも、叩くことは解決策にはならない。

    問題の本質をとらえ、子どもと真摯に向き合え。と、淡々とした文章で訴えかけてくる、読む度に自己をふりかえらせてくれます。

  • しつけと体罰―子どもの内なる力を育てる道すじ。森田ゆり先生の著書。しつけと体罰は全くの別物。体罰を安易にする保護者や教師、指導者は教育者失格で人間失格です。しつけと体罰の違いは全ての大人が正しく理解すべきこと。日本でも体罰肯定派は年々減っているけれど、いまだに体罰肯定派は一定数いるし、体罰をする指導者もいるのが現実。体罰は悪であることを日本社会全体としてもっと認識しなくてはいけません。

  • 今自分はなぜこのような思考をしてしまうのか振り返った際、幼い頃の出来事で気になることがあったので読んだ。

    私は、子どもの立場で読み、自分の親のことも思い返していた。

    「体罰を受けるのは私が悪いことをしたから、きまりを破ったから仕方ない」とずっと思っていたけど、そうではないということが分かった。
    体罰は、決して認められるものではない。
    体罰によって、子どもが受けるマイナスな身体的・精神的影響が大きすぎる。

    今の自分の思考と、幼い頃の出来事には、繋がりがありそうだ。

    また、これを読んで、親もきっと色んなことを抱えていたんだろうなぁと感じた。

  • 森田ゆりさんの本は、確かこれで3冊め。真っ直ぐで、具体的な言葉。凛とした優しさに満ちています。手元に置いて、何度も読み返したい。子どもを持つすべての人に一読をオススメしたい。

  • 非常にためになる本でした。
    出産後、数ヶ月間自宅に訪問してくださっていた助産師さんに
    教えてもらった本です。

    しつけについて、迷いのある方におすすめです。
    体罰とは何か、なぜ体罰がいけないのかがとてもよくわかります。

    この本について、アメブロでも書いてます。
    http://ameblo.jp/waremoko-tadoku/entry-10529339721.html

  • しつけとは子供が「内的コントロール」をもてるようにすること。
    内的コントロール=自分で考え感じ選択していくこと。

    mixiコミュにて紹介された本。
    発達障害を持つ親へ。

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著者プロフィール

元カリフォルニア大学主任アナリスト(ダイバーシティ・トレーナー)。元立命館大学客員教授。米国と日本で、多様性・性暴力・虐待・DV防止専門職研修とプログラム開発に40年たずさわる。虐待にいたってしまった親の回復プログラム「MY TREE」を開発、22年間日本各地で実践し1501人の回復者を出している。トラウマを負った子どもと大人のためのヒーリングヨーガALOHA KIDS YOGAを開発。そのリーダーを全国に養成。アメリカン・ヨガ・アライアンス賞を受賞。第57回保健文化賞、産経児童出版文化賞、朝日ノンフィクション大賞など受賞歴多数。『トラウマと共に生きる』(築地書館)、『子どもへの性的虐待』(岩波書店)、『体罰と戦争』(かもがわ出版)など多数の著書がある。

「2024年 『多様性とエンパワメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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