- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887500464
感想・レビュー・書評
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知恵と勇気で家族を守ったお話。
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このお話が好きだという方は、大人の男性に多い。
お話会でも男子には特に喜ばれる。
臨場感あふれる場面も多く、考えさせられる部分がかなりある。
男子と女子とで微妙に感想が分かれるという点、大人と子どもとでは更に分かれるという点がこのお話の奥深さなのだろう。
山の上で静かに暮らしているきつねのハーキンとその家族。
両親は口うるさく子どもたちに教える。「谷へ降りてはダメよ。狩人がいるから。」
でも山の上に飽き飽きしていたハーキンは、こっそり谷へ降りては遊んでいた。
ところがある日、とうとう森の番人に見つかってしまう。。。
この辺りから子どもたちの眼の色が変わり、俄然真剣に聞き始める。
親の言うことなど聞かずにこっそり秘密の遊び場を見つけるなんて、カッコいい!
ハーキン、負けるな!頑張れ!ほぼ全員の眼がそう言っている。
でももちろん、大人はそうじゃない。
ああ、だから言わんこっちゃない。あんなに注意されたのに無視したお前が悪いぞ。
自分だって脛に古傷を持っていたりするものだから(笑)よけいに怒ってみたり。
いつの時代もそうして親は子どもを心配し、かたや子どもは新しいことを試してみたくてたまらない。リスクがあっても、やってみたい。だって上手く行くかもしれないのだから。
そしてハーキンは一切闘うこともなく、勇気と知恵とで切り抜ける。ああ、やっぱりカッコいい。
しかしこのお話のもうひとつの味わいは更にここから。
大人になったハーキンが最終ページに登場する。そして。。
ここは読んでみてからのお楽しみ。
子を持つ親となったバーニンガムの、新しい一面が垣間見える作品。
中学年以上に。約10分。
☆ひとつ減らしたのは親の気持ちで読んでしまうから。好きなお話であることには変わりない。 -
〝きつねのハーキンは、小さな山の上に家族と一緒に暮らしていた。「この山の上だけで、遊びなさい。谷へ降りていってはいけないよ。そんなことをすると、狩人に見つかって、ここまで後をつけられて、そうなると、みんなが無事でいられなくなるからね」と、いつも親から言い聞かされていたが、山の上での遊びに飽きあきしていたハーキンは、みんなが寝静まると、こっそり谷へ降りていった!・・・〟ジョン・バーニンガム作による “狐の子は狐” の物語り絵本。
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目を見ているだけでも面白い。こちらを見ているかと思ったら、どこを見ているか分からないときもあるし〜
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「ちいさな山のうえに家族といっしょにくらしているきつねのハーキン。ある夜ハーキンは、とうさんぎつねの言うことを聞かず谷へおり、狩人に見つかってしまいます…。」
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ジョン・バーニンガムの1967年出版作品。
晩年の作品より絵に力があり、アクション映画の様なハラハラドキドキ感がある。
親の意見を聞かずに、勝手な行動をとる子きづねハーキンの作戦とは!
ハーキンが親になったら、その子はハーキンの言うことを聴くか?
と絵本なのに、ハーキンどうなるのだろうと思わせてしまう。
映画なら、
to be continued
とか
ハーキン 2 coming soon
とか出そうなわくわく感。
※ ネタバレしないように少々ぼかして書いてます。 -
9分
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30年度 4-1 4-2
9分