- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887501065
感想・レビュー・書評
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ちょっとレトロな表紙の絵。
手を繋いでいる母娘の娘のほうは、何か気になって触ろうとしている。母は、娘のことをとても大切に思っていて時間も気にせずに待っている様子。
今日のように空気は澄んでいて天気の良い日には、お散歩にはぴったり。
おかあさんと小さな女の子は、玄関の階段をいっぽ、にほとおりて歩き始める。
女の子が立ち止まり「みて」とおかあさんに言うたびにいっしょにゆっくりと見て、ゆっくりと歩く。
そう、表紙の絵は、まるくて白い小石だったんだ。
少しずつ、いっぽ、にほ、さんぽ、…進むたびにいろんなものが目に入り、音も聞こえる。
まるで魔法のように次々とあらわれるものを目にしては立ち止まり、鐘の音に耳をすまし、満足のいくまでさんぽは続き、やっと家の階段まで。
両手をのばして「だっこ」。
いっぱい楽しんで、いっぱいいろんなものを見たから…
おかあさんがいてくれてたから、ずっとそばにいてくれていっしょに見てくれたから…
おかあさん、忘れてないよ、ぎゅっとして…
優しい母の愛情がいっぱい詰まっている。と感じるのは何故だろう。
母娘のことばは、少ないのに絵だけで伝わってくるものがある。
想像力を掻き立てる絵本のよう。
ゆっくりと子どもの歩幅に合わせて散歩すると今まで感じたことのなかった気持ちまでわきあがり、平凡な風景が色鮮やかな別物のようになるんだと。
忙しい日常で家事に追われるけれど、子どもの目線で少しずつ歩けばよかったなと思った。
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距離にしたらほんの短い距離なんだろう。
その中で目にするもの全てが新しい発見の連続!
大人になってしまうと忘れてしまう、あのドキドキワクワクが詰まった日常。
お母さんが最後に見つけたものをひとつひとつ覚えているのもとても素敵。
我が子達もこんな風だったよなと懐かしみながら可愛いお散歩に一緒に行かせてもらいました。 -
実家に帰省している時にまで、何してるんだろう・・・とは、全く思わず、気付いたら起ち上げている。ブクログが好きなんですよね。
そんなわけで、2023年になりました。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします(^^)
本日、心くんときんにくんのCMでお馴染みの、あのセールに行ってきたのですが、たまに行くと、こうして本書のような、思いもよらぬ素敵な本を見つけたり出来るのだから、たくさん歩いた甲斐もあったというもの。そして嬉しさのあまり、早速読み出してしまう私がいるのでした。
「いっぽ、にほ…(ONE STEP, TWO…)」は、シャーロット・ゾロトウの1955年の作品(renewed 1980年)で、「ロジャー・デュボアザン」の表紙の絵を見ても分かるように、レトロな雰囲気でありながら、物語の内容は、いつの時代でも共感することができる、思わず抱きしめたくなるような愛しさを感じさせられて、特に子育てに悩んでいる方には、おすすめの絵本だと思います。
というのも、ゾロトウの作品には、片方だけではなく、お互いにとって、得るものがある喜びを教えてくれる素晴らしさがありまして、「ねえさんといもうと」もそうでしたが、その目の付け所の良さに惹かれるものを私は感じ、それが本書の場合は、お母さんにとっての喜びもあるということです。
物語の小さな女の子は、散歩自体が新鮮なため、とても好奇心いっぱいで、それをお母さんも知っているので、家の玄関の階段を下りていくだけでも、「一ぽ、二ほ……」と、その女の子に合わせたペースで歩き始めるのですが、その描写を見ていると、お母さんにとっては、娘さんの一歩一歩が、とても愛おしいんだろうなと思えてきて、私まで胸が温かくなります。
そして、女の子はちょっと歩いては、すぐに興味のあるものを見つけて、「ほら、みて!」、「あれはなに?」と、その可愛らしいリアクションにより、度々立ち止まるのですが、お母さんはイライラしたりせず、それにちゃんと付き合います。
その中でも、私の好きな場面がありまして、
一ぽ、二ほ、三ぽ、四ほ、五ほ、六ぽ、七ほ、八ぽ、九ほ、十ぽ、十一ぽ……。
とつぜん、空にとびたつ とりのむれのように、
きょうかいの かねの音が、なりひびきます。
ちいさな、おんなの子は、おかあさんに 手をのばし、きょうかいの かねの音がなりやむまで、
じっと たたずんで 耳をすませていました。
この、「おかあさんに 手をのばし」のところに、私は、女の子の心の内の温かさとともに、何とも言えない切なさを感じるというか、母と子のかけがえのない繋がりを目の当たりにしたようで、胸がいっぱいになるんですよね。
それから、最後の場面の、女の子の台詞の愛おしさに、何かを感じたのでしょう、お母さんは、女の子に感謝の気持ちを、とても丁寧に伝えるのですが、この場面がまた、優しい絵とともに、私の心を動かされるものがあって、散歩は女の子が喜ぶためだけにやっているわけではないんだ、ということに気付かせてくれて、こうした気持ちで、日々お子さんと接していくことができれば、お母さんの人生も更に彩り豊かになるのかな、なんて思えた、大人にとっても、癒しになる絵本です。-
たださん、あけましておめでとうございます!
私も、お正月からブクログに来てしまいました。
ここ数年ほぼほぼ毎日来ています。
これじ...たださん、あけましておめでとうございます!
私も、お正月からブクログに来てしまいました。
ここ数年ほぼほぼ毎日来ています。
これじゃいかん、と、セーブするくらい 笑
何だか訪れれば見知った顔のいる馴染みのお店みたいなかんじです。
たださんも結構常連さんですよね。
今年もどうぞよろしくお願いします。2023/01/03 -
5552さん、あけましておめでとうございます!
『見知った顔のいる馴染みのお店』、まさにぴったりな表現、さすがです(^_^)
ここだけは、...5552さん、あけましておめでとうございます!
『見知った顔のいる馴染みのお店』、まさにぴったりな表現、さすがです(^_^)
ここだけは、正月でもいるんだよねみたいな、安心感や居心地の良さ、よく分かりますよ。
私も今日は、ウルトラセール以外、ずっと実家にいるので、一人暮らしの時以上に訪れてまして、何回タイムラインチェックするんだって、感じです(笑)
でも楽しくて、おそらく、ブクログ始めて以来の頻度ですが、私も、時にはセーブしつつ、体も気遣っていこうと思います。
他のコメントの時でしたが、少し気になりまして、目の方、御慈愛下さい。私も正直、他人事とは思えませんので。
今年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)2023/01/03
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子どもには、目に映るもの何もかもが新鮮で興味深い。母と娘のお散歩で見つけた身の回りのちょっと特別な瞬間を描いた、幸福な一冊。絵の雰囲気もレトロで美しい。癒されました…
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中古購入
海外の絵本
昔っぽい絵ではあるけれど
どこかオシャレな挿絵
気にはなるけど対象年齢的にどうなのか?
そう思って値下がりを待っての購入
読んでみたところ幼稚園までは大丈夫そう
内容は幼稚園前くらいの小さな女の子が
お母さんとお散歩をするお話
小さい子どもならではの発見が微笑ましい
幼稚園児だとまだそのころの気持ちを忘れていないようで
小さな女の子と自分を重ねているようだった
小さいから足下の小さい物ばかりに目がいくかと思いきや
空の飛行機にすぐ気づいたり
ちょっと離れた動物に気づいたりする
私もそうだったのにもう忘れてしまった
多肉植物のおかげで雑草には目がいくようになったのだけれど
特に空は見なくなってしまった
大人になるってなんなのだろうか
遊び(心の余裕)を減らして次の世代に捧げる
それが生き物の宿命なのか
いや子どもが独立したら遊びを持てる
第二の人生とはよくいったものだ
近所で有名な偏屈ばあさんになろうじゃないか(笑)
あれ 話が脱線しすぎたかな -
お母さんと春の日にお散歩に出かけた女の子。ひと足ごとに何かを見つけ、お母さんに「みて!」と言って指差します。可愛い発見を、お母さんも楽しんでいます。小さい子とのお散歩の醍醐味ですね。
馬車やハーディ・ガーディ弾きのおじさん、人物の服装に漂うレトロ感も素敵です。 -
女の子の散歩、とってもゆったりとした時が流れ、素敵な時間がそこにはあります!
家の玄関の階段を降りて一歩、二歩…。
黄色いお花
茂みの中の猫
空を飛ぶ鳥
一列に並んだ洗濯物
教会の鐘の音
進むごとに色々なものを発見し、大人だったら見逃しているだろう宝物を発見していきます。
お家の前まで帰ってきたら「だっこ!」と、疲れ果ててお母さんの腕の中でぐっすりと眠ってしまいました。
毎日バタバタと家事や育児に追われ…、でも時には子供と手をつなぎ、ゆっくりとお散歩も良いですね〜! 普段なら気付かないことや、感じない愛おしい気持ちが沢山です。
そしてそんな事に気付かせてくれてありがとう〜と、子供に感謝するお母さんをとても素敵に思いました。
詩人であるシャーロットゾロトウの作品、とてもお洒落です!
#いっぽ、にほ…
#シャーロットゾロトウ#ロジャーデュボアザン -
2017.4.30
子どもとゆっくりゆっくり外を歩く。いっぽ、にほ。いっぽ、にほ、さんぽ…。いろんなものが見える。いろんなものが聞こえる。いろんなものを感じる。最後のお母さんの思いがそのまま自分の思いと重なる。そう、子どもと歩くとほんとに世界が豊かになる。はじめて知った鮮やかで贅沢な世界。出会わせてくれてありがとうって、子どもに感謝したい。今のうちにたくさんたくさんゆっくり一緒に歩きたい。 -
小さい女の子がお母さんと一緒に玄関の階段を一歩、二歩、と降りる。
周りの自然に発見をする女の子。
そしてまた歩いて、一歩、二歩、三歩、四歩…。
新しい発見をする。
空を飛ぶ鳥、きれいな花、隣の家の植物…。
通りまで歩いてバスを見たらそこからまた歩いて家に帰る。
帰りの道でもまた新しい発見があるのだった。
はじめてのお散歩。
知らない世界がいっぱい。
色数の少ない絵も素敵。 -
読了