ばけたらふうせん (子どもの文学・青い海シリーズ 21)

著者 :
  • 童話館出版
4.23
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本棚登録 : 107
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887501300

感想・レビュー・書評

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  • いやあ、これも名作(笑)
    なんだか、とぼけたタイトルと、のんびりした長新太さんの絵。

    ある日、大忙しの院長先生の診察室に、ぷかーと風船が入ってくる。
    で、ぼくは「ほんとうは、どんなものでしょうか」と相談をし始める。

    実は ” 何にでも化けられる ” という、いい本を見つけて、今朝から本気になってやっていたら、面白くていろいろ化けているうちに、もとの自分が何だったのかわからなくなってしまったんだと、、、

    で、レントゲンをとったり、脳波を調べたり、いろいろするのだけれど、わからない。
    注射もいやだし。
    どんどん時間がたって、もう、しまいには、、、

    「あのね、ぼくね、もう、ふうせんで いいよ」と。

    本当は誰だかわからなくなってしまったけれど、少しは覚えていることもあるんだ、と。

    ライオンは素敵と思ったけど、あんがい寂しくて、仲間のいるしまうまにと、思ったけど、今度は強い動物が怖い。

    いろんなものになったけれど、どれもいいところも悪いところもあるんだよと、、、。
    この後のふうせんくんの言葉もまた、いい。

    ちょうど、専業主婦でいいのかなとか、思っていた時期だったから、そうだよね、どっちもいいところも悩むところもあるよね、と、読み聞かせながら、自分に刺さっていた本だった(笑)

    さてさて、ふうせんくんはどうなるのか、、、。
    ふうせんくんの言葉が刺さる!

  • なりたいものになれたり、
    風船になったあと、もともとなんだったかをお医者さんに診てもらったり、
    でも、いったい、もともとなんだったの?^ ^
    それがわかるとなんだか
    笑える(^^)
    風船を診察するお医者さんも、
    笑える(^^)
    楽しくてとまらなーい(^○^)

  • 2023.5.8 2-1

  • こんなナンセンスが、トゲトゲした日常の癒しになる。

  • 1年生くらいから。
    お話の内容が面白く、ページをめくるごとに挿絵ものっているので、入学直前の5歳児だったりしても、楽しめるかもしれません。
    ふうせんは一体だれなの!?
    と、とっても気になるお話。面白かったです。

  • ふうせんが、ふしぎなしんぶんをもっていて、なんでもできてやりすぎて、ふうせんになって、さいごはいんちょう先生のネコだってびっくりした。

  • 化けたらふうせん。なるほど~!あなたが化けて風船になったのね、それも知らぬまに。ステキな
    ファンタジー。こんなことあったらいいな。

  • ラストのパンチは弱い気もするけど、展開の仕方は子どもが喜びそう。何度もよみたがりそうな本。

  • ナンセンスさが楽しいです。

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著者プロフィール

詩人、小説家。1935年生まれ。早大露文科を卒業。詩人として詩集『東京午前三時』でH氏賞、『わがキディ・ランド』で高見順賞を受け、小説家としては「鶸(ひわ)」で芥川賞、『路地』で谷崎潤一郎賞、『K』で伊藤整文学賞を受賞する。児童文学作品や児童文学の翻訳も数多く、『ぽたぽた』で野間児童文芸賞、『イヌのヒロシ』で路傍の石文学賞を受賞するなど、詩、小説、児童文学の世界で受賞歴多数。2011年、旭日中綬章を受章。

「2018年 『ミッドワイフの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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