コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる (コーチ・エィ監修コーチングシリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887592056

感想・レビュー・書評

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  • コーチングは教える技術では、ありません。対象者の望むレベルと現状のレベルどのギャップを埋めるために会話をしてそのためにどうすればいいとのかを一緒に考えていく技術です。大事だが、急がない象限。正に成長することで後に豊かな実りをもたらす領域です。

  • 2002年出版の本だけど、これまで何冊か読んできたコーチングの本と大差がない(読んだ著者が少ないからもあるかも?)ので総括になった。
    今まで読んだのとの違いはなんか用語が多いのと、タイトルの通り276ページ以降のマネージャーがコーチングを学ぶという章、現役コーチにこれからコーチを目指す人にという章のお話。5つの原則は守ること。
    232冊目読了。

  • コーチングとは?
    「対話を重ねることを通して、相手に目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標達成に対しての行動を促していくプロセス。」
    とても分かりやすく論理的な表現ですっと入ってきた。
    行動科学や心理学や生理学などを含めなぜ人はそうなのかが明解だった。
    人は頭の中の考えを言語化して外に出さないと実体化しない。細胞レベルで他細胞との情報伝達の際は同時に自細胞で受容体を出し自分の出した情報を吸収するという。
    つまり外に出すことで理解するということ。コーチングとはクライアント(コーチされる側)の考えや答えを自分で考えさせることを促し外に出すこと。自分の答えを実行。
    人に教えられた答えはどこまでも他人事で、自分の出した答えは納得し行動につなげることが出来る。一流のスポーツ選手でも自分の考えや技術を自分では整理できず再現性が低いという。ビジネスの中でも部下や上司とのかかわりの中で生かすことのできるスキル。重要なのは相手の考えを表面化させること。自分の答えをティーチするのではなく本人の解決スキルを育てるように意識して部下に接したい。
    参考 本書中のゴルフコーチの言葉「素晴らしいショットだったね。どうやって打ったの?」「どうやってあんなに大きく曲げたの?」自分の行動を自分で理解し自分で改善するきっかけを作る。

  • マネジメントに悩んで手を取った書。
    コーチングの講座を受けて実践してみたいし、マネジメントコーチをつけてみたい、と思った。かなり有益な内容ばかりだが、実践するのが難しい類のものなので、実践とフィードバックなサイクルを作りたい


    ・コーチングとは、行動に移すために双方向でアイデアを出し合い、生み出していく一連のプロセス
    ・必要なのは何をすべきかではなく、それを実際に実行に移す方法。知っているとできるの溝
    ・教えるのではなく、引き出し、考えさせる
    ・環境に着目する、やる気を扱ったりはしない
    ・情報の伝達(パラクライン)だけでなく、話すことで自分が気づく(オートクライン)を求めていて、なのでただ聞いて欲しい
    ・変わらないものと変わるもの。変わるものはものの捉え方。
    ・自分の感情、考え、欲求、行動、自分の役割から距離を持つことでものの捉え方の幅が広がる
    ・私やあなた、から私たちとすることで摩擦を回避し、捉え方の幅を広げる
    ・古いOSであるバイオリアクションをコントロールする
    ,コミュニケーションは要求すること。コーチは要求する
    ・相手のリクエストを聞く。なんらかのリクエストを迂遠に伝えようとするからコミュニケーションが複雑になる
    ・頭脳で聞く。耳は聞こえる
    ・聞く能力とは、話しやすい環境をつくる、聞き分ける、引き出す、効果的な質問をする、確認する、の5つ
    ・あくまで主体性を引き出すことが大事。オープンクエッションであっても答えを誘導するような質問は避ける
    論理的な選択を迫るような、選択肢を提示もしない。答えはいつも私たちが探している場所の外側にある、、?
    ・アクナレッジメントは称賛とは異なる、到達点をそのまま口にすることで相手が達成感を持つように導く行為
    ・評価の雰囲気を作らないこと。比較する言葉は使わない、IやWEのメッセージで
    ・良いコーチになるということは、私のおかげ、を放棄すること
    ・コーチングは万能ではない。コーチングが機能する対象は、リスクが高い×高度な人材とリスクが低い×未熟な人材。リスクが高い×未熟な場合はティーチングも。緊急ではないが重要なもの

  • 日本のコーチング第一人者が2002年に書いた教科書のような本。
    すでに経験豊富な人には物足りないかもしれませんが、基盤となる大事なことが書かれているので、入門者や実践者の復習にピッタリと思います。
    紹介されたエピソードも共感しやすく、読み易い一冊です。

  • 今最も優先度の高い事項なので、2度目の読了。
    今後メンターとして後輩に関わっていく上で、今のタイミングで読めてよかった。
    前読んだのは4月だったけど、その時とは全く違う視点を持てた。

    コーチング(coaching)
    =双方向のcommunicationから課題を解決するinteractive solution

    ここまで気をつけて接している「つもり」になっていたけど、実践できていないことが多々あることに気づく。
    大切なのはこれをテクニックとしてではなく、日常の行動の中に落とし込んで自然にできる様になること。

    自らの表明するに足る価値観を形成し、ロールモデルとしての人間性を確立することも大切。
    むしろそれが最も必要とされる部分か。

    何がともあれ日々の実践から。

  • この間読んだ精神対話士の本と同じく、対話を通じてどうencourage/motivateしていくかについて、かな。
    人の目を承認とか前進に活かすっていう意味では、ペアプログラミングとかも同じ背景なのかなと思うし、有効/強力なのでプロシージャが欲しいよなッてのは納得だし身に付けたいなとも。一方で、利害関係がからむと監視とかハラスメントにもなりかねなくて難しいな、とも。
    心の目、っていうのはまぁ…当てにならんものかな…。僕の場合は割と特に…。

  • 「自分で考え、自分で行動し、自分で評価できる人」に育てるにはどうしたら良いか?
    をコーチングという技法から説明した本。

    聞く、質問する、目標を立てる、ほめる、といった場面での注意事項が体系的に説明されており、自分の仕事/家庭で十分活用できると感じた。
    また、長年気になっていた「教えることと、育てることの違いは何だ?」という個人的な疑問に対する、一つの回答を教えてもらえたと思う。

    但し。
    本書にも書いてあったが、一番重要なのは個人の適正にあったコミュニケーションを取ること。記載されていた技法を、『どう自分で活用するか』が読者にとって一番大切なのであろう。

    ちなみに。
    「参考文献からそのままパクっているのか?」と思わせるような、妙にアメリカンテイストを醸し出している箇所は多い。
     ・カタカナ英語が多い
     ・何でも二極化して考えようとする
      (日本では二極化を好まない人が多いのに)
     ・Why,How,Whatの使い分けのくだりは、完璧英語圏向け
    などなど。

    参考にできる部分が多かった本なだけに、それだけが残念でした。

  • 会社の上の方では、どうも"コーチング"が流行っているようです。そこで耳にはしていたが、具体的にどんなもんかとAmazonで調べてみて選んだうちの一冊がこれ。

    いいことは書いてあると思います。指導の仕方としてティーチングと比較でメリットもあるかと思います。理解もできます。あとはいかに実践するかが指導する側からの肝ですね。また、これはコーチを受ける側も"コーチングとは何か"やをある程度理解してないと効果が半減(以下)ですね。効果がない場合も多いでしょうね。

    ということですがせっかく読んだので、いくつかキーワードを書いておきます。

    ・オートクラインの概念
    ・コーチングフローの5つのステップ
    ・パーソナルOSの変革(バージョンアップ)
    ・バイオリアクションのコントロール
    ・リクエストとしてのコミュニケーション
    ・クリエイティブリスニング
    ・4つのタイプ (C,P,A,S)
    ・クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン
    ・チャンクアップとチャンクダウン
    ・アクナレッジメント(認知)の重要性
    ・ゴールセッティング

    世の中には"コーチ"というものを職業にしている人がいるというのも初めて知りました。"コーチのコーチ"もいるそうです。

  • 非常にシンプルでわかりやすい。たまに読み返すと有益。

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著者プロフィール

早稲田大学教育・総合科学学術院教授

「2023年 『メディア論の冒険者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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