賢者の書 (喜多川 泰シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.99
  • (78)
  • (70)
  • (65)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 1050
感想 : 69
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887593664

作品紹介・あらすじ

仕事も家庭も思うようにいかず人生に絶望していたアレックスは、ある日公園で、少年サイードと出会う。彼は9人の賢者と出会う旅を続けていて、ここで最後の賢者と会うことになっているという。アレックスは少年の許しを得て、『賢者の書』を読みはじめた——。
まったく新しいファンタジー風味の自己啓発書。少年がさまざまな賢者から、「可能性」「目標」「自尊心」「感謝」などについて学んでいくさまは、仕事や人生に行きづまりを感じているあなたに、涙あふれるほどの感動と心の底からのやる気を与えてくれることでしょう。自己啓発フリークの読者はもちろん、ハリポタやグッドラック好きの若い層、かつてドラクエにはまった20〜30代のビジネスマンにもぴったりです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • R2.6.30 読了。

     サイードという少年が『賢者の書』を完成させるために旅に出て、9人の賢者たちから1つずつ光るパズルのピースを手に入れていく物語。人が幸せに生きられるヒントが記されていた。
     物語としても読みやすく、この中に記されていた教えをひとつでも実践していきたい。

    ①行動の結果として我々が手に入れるものは、成功でもなければ、失敗でもない。我々が手にするものは、一枚の絵を完成させるために必要不可欠な、パズルの1ピースに過ぎない。
    ②不可能と思えるようなビジョンを実現する無限の可能性が自分にもあるということを正しく自覚することが、人生の成功につながる。
    ③自分がかけがえのない存在であり、無限の可能性を持った唯一無二の存在であると絶えず自らに言い聞かせる必要がある。…自尊心と同じ高さにまで、他尊心も高めている必要がある。
    ④真剣に考えなければならないのは、どんな人間になりたいのかである。自らの理想とする人間像を追求することによって、驚くほど強い意志の力を人間は身につけることができ、その過程の中で自らの進むべき道を自然と見出し、何をやるべきかということはおのずと決まって来る。
    ⑤今何を持っているいないに関係なく、今日1日、成功者としてふさわしい過ごし方をするだけだ。
    ⑥時間を投資することを欠かさない人なのだ。この投資は、現状としてお金があるないに関係なく、すべての人が平等にしかも今すぐ始めることができる。
    ⑦他人を幸せにできることを探して生きるとは、この世の喜びに満ちた、楽しみが多くなること。
    ⑧人は自らの言葉を他の誰よりも多く聞き、最も強く影響を受け、自らの人生を自らの言葉どおりの方向に向けようとする。そして将来には、今日自分が使った言葉通りの人生が待っているのである。
    ⑨自ら持っているすべての恵みを数え上げて、できるだけ多くのことに「ありがとう」を言うことだ。
    ⑩人に感動を与える生き方をすることこそ、本当に感動的な生き方なのだ。
    ⑪人間は何度だって生まれ変わる(新たな気持ちで人生をスタートする)ことができる。

  • 人生の心構えが物語風に書いてある。
    若い時に読んで、悩んだらまた読みたい本である。
    印象に残った文章
    ⒈ お前がひとつの行動を起こす。そうすると、それに対してピースがひとつもらえる。人生というのは、単にこの連続でしかない。
    ⒉ 人間には無限の可能性がある。
    ⒊ 自尊心と他尊心は常に同じ高さでなければならない。
    ⒋ 人間は、今この瞬間しか生きることはできない。
    ⒌ 自らの人生という貴重な財産を、時間という財産を投資したのだ。
    ⒍ 人生は、言葉によってつくられている。
    ⒎ 人生をより素晴らしいものにするためには、とにかく感謝の言葉を多く口にする毎日を送らなければならない。
    ⒏ 人に感動を与える生き方をすることこそ、本当に感動的な生き方なのだ。

  • 「賢者の書」 喜多川泰(著)

    2005 2/20 第1刷
    (株)ディスカヴァー・トゥエンティワン
    2020 2/21 読了

    油断してるとすぐに忘れてしまう
    「感謝」の気持ち。

    全ての出会い、出来事に意味があり
    必要な事しか起こらない。

    わかっているはずだけど
    「感謝」はスルリと溢れ落ちて

    無くした瞬間に後悔と共に気づく。

    大切なモノはどこにある?

    今、目の前にある。

    忘れないでいたい。

  • 学びが多すぎて泣いた
    定期的に再読したい本No.1!

  • ●購読の動機
    「運転者」を読んで感銘を受けたので、著者の最初の本を読んでみたくなった。

    ●要点
    第1の賢者の教え:行動
    行動してもすぐに望んだ結果が得られるとは限らない。むしろ、そうでないことの方が多い。しかし行動すれば何かが得られる。それは人生をかけて作る一枚の絵のピースである。ピースを得た時にはどんな絵ができてその絵のどの部分になるのかはわからない。それでも行動し続けてピースを集めていくといつか全体が見える時が来る。その時になって各ピースがどれもかけがえのないものであることが理解できる。

    第2の賢者の教え:可能性
    この宇宙を作り出した大いなる存在は自らと同じ大いなる力を人間だけに授けた。それが心である。自分には無限の可能性があることを信じて行動すれば、大いなる力が必要不可欠なピースを授けてくれる。

    第3の賢者の教え:自尊心と他尊心
    自分はかけがえの無い存在であるという自尊心を待たねばならない。その前に他人もまた一人一人がかけがえの無い尊い存在であることを心しなければならない。自尊心と他尊心は同じ高さで同時に高めていかねばならない。

    第4の賢者の教え:目標
    どんな職業に就くかを目標にしてはいけない。それ以前にどんな人間になりたいかを真剣に考えるべきだ。自らの理想とする人間像を追求することが最も大切である。何をするかはその先に自ずから決まってくることだ。

    第5の賢者の教え:今
    人生は今日1日の積み重ねである。今日1日を成功者らしく行動すればいつかっ成功者になれる。成功者らしい1日を先人の伝記から学び、それを自分の今日一日の行動に織り込もう。

    第6の賢者の教え:投資
    人間が持っている一番大事な資源は時間である。これを何に投資するかが大問題である。お金を得るためにのみ使っていたのでは本当の投資とは言えない。お金以外の価値あるもののために自分の時間を投資すべきである。言い換えると、無償の働きを通じて壮大なビジョンを完成させるためのピースを手に入れるということである。

    第7の賢者の教え:幸福
    自分の幸せを探して生きる人と他人の幸せを探して生きる人とがある。どちらがこの世をより楽しむことができるかと言えば後者である。心から他人の幸福のために行動できる人はそうで無い人よりもたやすく幸せに近づくことができる。

    第8の賢者の教え:言葉
    人生は言葉によって作られている。自分が一番頻繁に聞いているのは自分の言葉である。自分の将来は自分の脳内会話の通りに実現する。今日一日、成功者が語る言葉を自分に語りかけよう。

    最後の賢者の教え①:感謝
    毎日の生活は多くの人や自然の恵で成り立っていることに心から感謝する。自分に与えられた恩恵をあますところなく数え上げて心から感謝の言葉「ありがとう」と言おう。

    最後の賢者の教え②:与える
    欲しいものを手に入れるには、まず自分からそれを与えること。感動が欲しければ自分が人に感動を与えること。愛情が欲しければまず自分から愛情を与える。

    最後の賢者の教え③:誕生
    人間は何度でも生まれ変わることができる。どんなに後悔の深い時でも、そこから生まれ変わる決意をすれば良い。今までに集めたピースを財産として新しい人生を作ることができる。「どん底はツキの始まり」という本が出ている。

  • 当たり前のことだけど、なかなか出来ないこと。
    このようなことがひとつひとつ教えとなっている。
    日々の生活ですぐに忘れてしまうだろうと思ったので、定期的に再読した方が良いかと…

  • 良書です。とっても。
    本の厚さとしては1日で読めるくらいですが、思いのほか内容が濃くて、1章1章を消化するのに時間がかかりました。というより、時間をかけて読みたいと自然に思いました。それに繰り返し読みたい。

    書いてあることは真新しいことじゃないかもしれない。
    だけど、よくある本に書かれている上辺だけのものじゃなくて一歩踏み込んだ、あるいはわかりやすく噛み砕かれた内容です。

    例えば第一章に書かれている「行動することの大切さ」
    このことはいろいろな本に書かれています。でも本書ではそこで終わらず、行動することによって得られるもの(=成功、ということでない)、それがどう繋がっていくか、といったところまで話が普及します。
    読んだ瞬間に「そうだよね!」となるというよりは、読んでそれをしばらく自分の中で考えていって、「うんうん、そのとおりだ」となるような感覚。それがすべての章で起こりました。

    ここに書かれていることを知っている(だけじゃなくて、もちろん実践している)のと、そうでないのではまるで人生が変わってくるでしょうね。
    わかっていてもできなかったり、ついつい蔑ろにしてしまったりしてることって、実は結構あると思います。例えば、自分の可能性を信じることとか。
    全くできてないわけじゃないけど、常にできてるかといえばそうじゃない。ネガティブになることもあるし、未来を思って不安になることもあるし。
    でも、そんな時こそ「今を生きる」こととか、「時間を投資する」ということをしっかり意識していきたいと思います。そのために本書を読み直していくのは私には必要そう。

    ずっとこの先も大切に読み返したい1冊です。

  • 物語形式の、自己啓発本である。

    自己啓発本が、苦手とする人には、大変おすすめ。
    いや、もちろん自己啓発が好きな人にも、物語が好きな人にも
    おすすめである。

    会社ではリストラ寸前、家族も安らぎも与えてくれないで、人生に落胆していたアレックスという主人公。

    そんなアレックスが、過去の思い出の場所で、一人の少年に出会い、
    物語が進んで行く。

    その少年は、祖父からもらった「賢者の書」を完成させるために、9人の賢者を旅しているのである。

    この賢者の教えが、一つひとつ深いもので、自己啓発が取り入れられている。物語形式なので、ワクワクしながら読み進めることができるのだ。

    なんかロールプレイングゲーム をやっている感覚に近いワクワクである。

    一味違う自己啓発を読んでみたい人、本書を読んでみてはいかがだろうか。

    失敗を恐れず、自らの夢、いやビジョンに向けて具体的な行動を開始する足掛けになるだろう。

  • サイードの行動を通して、人生の大切なメッセージを受け取ることができた。
    サイードが素直で、素敵だなーと。
    素直で、言われたことをするってことが大事だなーと。
    第一の賢者のアクト、大事なことは、行動!
    動かないと始まらない!!
    1番大事だと思った!

  • 自己肯定頑張ろう

全69件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

喜多川泰の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アレックス・ロビ...
中村 天風
ジェームズ アレ...
ナポレオン ヒル
ロンダ・バーン
アンソニー ロビ...
ロバート・マウラ...
デイル ドーテン
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×