猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか? (ディスカヴァー携書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887595279

感想・レビュー・書評

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  • 2009年08月25日 21:52

    元少子化担当大臣の猪口邦子氏と勝間和代氏の対談がメイン 

    いくつか印象に残ったポイント 
    ・少子化の原因は女性の高学歴化にあるという意見や分析はPolitically Correctではない 
    →Totally Agree!! そう結論づけて何になる?女性は高い教育を受けてはいけないというのか? 

    ・少子化問題に取り組むというのは、社会の根源的な問題を解決するということ 
    →女性の問題だけではなく、長時間労働を強いられているお父さん達の生活も改善するということ! 

    ・子供を持って働いている女性の大変な苦労話しかマスコミや世間では取り沙汰されず、シアワセな話というのは単に自慢とられ埋もれてしまうため、若い人たちが「そんなに大変なんだったら、自分には無理だ。」とか「もう少し経済的に余裕が出てからでない 
    と・・」と思い、晩婚化が進む結果となっている 
    →確かに世の大人(特にサラリーマン男性)は、「結婚したら終わりだよー」とか「かみさんのことに興味がな 
    くなった」とか結婚生活の愚痴を若者に言ってる気がする 
    なので、私が同僚♂に提言したのは、「これから結婚する子達に結婚生活の愚痴を言うのはやめましょー。それが個人ができる少子化対策の一歩だよー」ということ! 

    なかなか面白かったが、猪口氏が2006年から出生数が増えていることを自分の功績のように言っていたのは、それは違うだろーと思った。単に団塊Jr世代が出産年齢に入って母数が増えただけなのでは? 
    それと、未婚・晩婚化対策として、彼女の意見で面白かったのが、 
    「お見合いパーティという直接的な感じではなく、舞踏会を催せばよい」というもの 
    ぶ、舞踏会ですかぁ。。。より足が遠のきそうですが。。

  • 「時代の価値観に働きかける」
    まさにこれができてないんやなと思います。
    少子化問題は女性の働き方や子ども施策の問題に矮小化したらダメなんですよね。

    今の国民が何を求めているのか。
    子どもが欲しいカップルは多いです。
    でも今の社会が子供や子育て世帯に厳しいと「本当に子供を持つことが良いことなの…」と承認欲求が満たされないことになります。
    児童手当は短絡的な承認です。
    お金で承認するということですから。

    あとは「子育てにかかるコストを下げる」ということですね。
    「時間的コスト」「金銭的コスト」「精神的コスト」を下げると子供が欲しいというニーズがより近いものになります。
    そのために少子化対策があるんやと思います。

    でも本当は社会全体が男性の働き方まで抜本的に改革して僕らの父母世代(団塊世代)の家族ロールモデルから脱却しないといけないんやと思います。

    この本を読んで少子化対策は日本人が過去からの「タテ糸」を紡いでいきたいと思える社会にできるかやと思います。
    僕も振り返ると先代先先代から多くの知識を学びました。
    ご飯の食べ方から挨拶の仕方、掃除の仕方までそれこそ人間性を形作るものです。
    その知識を時代につなぎ社会に送り出したいと思えるか。
    そんな希望が叶えられる、子育てしたいと考えてる人たちに自分たちのヨコ糸を入れていきたいというニーズをとらまえて社会が政治が子育てを承認していく、そんな優しい社会にしていかなあかんねやろなあと思いました。

  • タイトルの問題提起が新鮮だったので読みました。少子化で将来の世代の負担が大きくなる、という話しかわかっていなかったけど、それ以外の目からうろこな話が色々あった。

    まず、少子化、つまり女性が子どもを産めない社会それ自体が異常という話。男性の長時間労働や待機児童の問題もさることながら、やはり働く母親への理解が社会的に少なすぎると。確かにそうで、女性の社会進出をすすめるのならその意識改革がなかったら女性が辛くなるだけ。

    あと順番の問題で、少子化問題はあとになればなるほど取り返しがつかないし、回復にコストがかかるという話。

    また日本は冷戦後、欧米でういた軍事費が社会保障費にふりかえられた時代にそれがなされず社会保障制度が貧弱だという話など。

    勝間さんはネット上のサイトによりWMの声を集約したし、今はそういうツールをうまく使えるメリットをいかさなあかんやろうなあ。

  • 少子化の側面だけ切り取って年金制度だなんだと騒ぐんじゃなく、
    総じて生きやすい国にすること(普通に子育てと仕事の両立ができる)が抜本的な解決につながるのではという主旨なのだと理解。

  • 少子化対策本の中では、ある程度参考になった。
    著者2名の自己顕示に対してはいい感じがしなかったが、
    内容に関してはしっかりしていた

  • 現在の少子化傾向が進めば 2050年には人口1億人を切り、2100年には4000万人に、2300年には180万人(そして掲載のグラフによれば3200年には1人に・・)に減少していく・・ 高齢化による個人の負担増の問題だけではなく国全体として衰退が進む。
    経済や医療福祉や個人の価値観など色々な要因があるが、時代時代に合わせた効果的な施策を継続的に行っていくことが大事なんだろうと思う。

  • 出産後、昼間子どもと二人だけの時間は、社会から疎外されたような孤独感があった。
    弱者を疎外する社会をなくさなければ、日本で安心して子どもを産み育てることは難しいだろう。

  • 少子化について分かりやすいメッセージで解説されています。その対策を、直接的な子育て支援と、背景にある働き方の改善に見出しているのはその通りだと思います。また、女性同士の足の引っ張り合いをやめるようにとのコメントは勇気が要りますが、正論だと感じました。さて、このトレンドは止まろうとしているのか?成果はまだ出ていないのが実情でしょう。

  •  政治的知識がなく、よくわからないけど知りたい!って思っている人でも読みやすい本。簡単でわかりやすく、これからもっと興味がわいてくる本。
     少子化の問題点とその深刻さがよくわかる。

  • 少子化担当大臣として様々な施策をしていることがわかった。しかしなぜ、効果が表れてこないのだろうか。
    それはおそらく私たち住民がその施策の内容を把握しておらず、子どもを産むことがリスクだととらえがちになってしまうからではないのか。
    親が子どもをつれて集えるような目に見える政策が増えていくことで、それが意識改革の導火線となり、自分も子どもを産んでもいいと思わせるようになるのではないか。

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