アランの幸福論

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596023

感想・レビュー・書評

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  • 珠玉の格言集。アランの英知の結晶が、綺羅星のごとき輝きをもつ。こういう場合、私の稚拙な解説よりも抜粋のほうが、本書を説明できると思うので、そうする。「想像力はなにもつくりだすことができない。なにかをつくりだすのは、行動である」「本物の音楽家とは音楽を楽しむためのことであり、本物の政治家とは政治を楽しむ人のことである。そして、楽しむのは能力のある証拠だ」「ミケランジェロのような人間をわたしがすばらしいと思うのは、あれだけの天賦の才能がありながら、安楽な人生をわざわざ困難なものにする、その強烈な意思である」「行動のない楽しみよりはいっそのこと、行動のある困難のほうを選ぶ」「優柔不断はあらゆる不道徳の中でも最悪のものである」 すべての人類に読んでほしい。

  • ホテルのライブラリーで。

    たまたま手に取った1冊
    1泊2日で2章残したがほぼ読破

    残りは近いうちに読みたい

    人生をとことん楽しむ
    友情に幸せを感じる─ などなど

    当たり前すぎて忘れていることを
    思い出させてくれる
    違う視点での捉え方も覚えておきたい


    ❅:*.。2017′5.24 読了 。.*:❅

    読み残した不安と感情について、仕事についての2章を読み終えた後に改めて全体をサラッと読み直し


    「自分がそう望むのなら、黒猫もよい前兆である」
    なんにでも喜びを見出しなさいということだけではなく、心から希望を持てばあらゆることが幸せの源になる。と言うことだ

  • 19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの哲学者、アランの名著「幸福論」。

    その幸福論の中から仕事や幸せ等、テーマ別に編集したものが本書、「アランの幸福論」だと思われる。

    趙訳ニーチェの言葉がベストセラーになったからか、明らかにそれに似た雰囲気になっている。

    個人的には特に衝撃的な内容はなかった。
    この書籍の元となった「幸福論」は世界的名著なので、読むならそちらを読むほうが賢明だと思われる。

  • 私達は

    感情=幻想

    に惑わされている。

    感情で口論してる時は、

    『今は動揺してて、
     きちんと考えられないし
     正しい判断もできない』

    と、言おう。

  • 寝る前に読むと穏やかな気持ちになれる。

  • アランはペンネーム
    世界の三台幸福論、アラン、ヒルティ、ラッセル

    不安は飲み込まず吐き出す。
    病気の真似事ではなく健康の真似事をする=想像力の力
    感情ではなく態度をコントロールする。感情を追い払うことはできないが、態度は変えられる。
    自分を役者と捉える。うれしいときも悲しいときも。
    その場にふさわしい行動をする。態度と行動は自分で変えられる。
    済んだことは後悔しない。「後悔は罪である」スピノザ

    寒さに負けない方法は、寒さを喜ぶこと。喜びをもって生きる。
    過去をあてにしない。もっと~しておけば、は怠け者の言い訳。今すればいいのだから。
    人は運命の袋を背負って生きている。袋の中には、それについて回る運命が入っている。
    進んで行動する=困難を進んで受けて立つと幸福になる。
    微笑む。どんな状態も喜んで見せる。
    礼儀正しさを学ぶ。礼儀とは習慣。学んで身に着けること。
    希望を抱く前に、始める。始めなければ希望も起きない。
    駆け足で物事を見ない。みんな同じ景色に見えてしまう。
    不幸になることは簡単、幸せになることは難しい。だから努力する。
    幸せの一つの秘訣は、不機嫌を気に留めないこと。
    まずこちらがほほ笑む。
    幸せになると決意する。すぐに幸せになれる。
    自分の不幸を話さない。

  • 多分読むタイミングによって感想が変わる一冊
    惹かれた言葉はなかったが言語化できない何かが得られた気がした

  • 5/22

  • シンプルな言葉でスッと心に入ってくる。
    当たり前のようなことが書かれてはいるが、本当に大切なことばかり。
    実践してみようと思える心のあり方がたくさんあった。

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著者プロフィール

1868-1951。本名Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(佐貫健訳、みすず書房、1964)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫訳、1971)『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000、2003)『アラン 芸術について』(山崎庸一郎編訳、2004)『小さな哲学史』(橋本由美子訳、2008、いずれもみすず書房)などがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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