続・働く理由 (働く理由シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.62
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本棚登録 : 743
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596757

作品紹介・あらすじ

「お金を稼ぐ」という以外の"働く理由"とは何か?これを問うことは、豊かな社会とは何か、人間らしい生活とは何か、人生の意味とは何なのかを問うことなのである。もっと人生の先輩たちに訊いてみよう。

感想・レビュー・書評

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  •  不安定な職場で働いていると、「転職」の二文字が頭から抜け落ちることはなく、いつも居候のように頭の片隅に鎮座しています。
     そんなとき手に取った一冊は、その二文字を「賭け」や「徒労」、「宿命」のように重々しくとらえていた私にエールをくれるような内容でした。

     広い視点を持つということで、『遠美近醜』ということばや、仕事と労働は違うということ、才能について、良い自分探しのポイントから、山田ズーニー氏の『考えるシート』の提案、ナラティヴアプローチについて、などなど盛りだくさんで、読む前の印象とは違って単なる自己啓発本とは一線を画す勢いがありました。
     テクや格言ばかりを羅列したような、所謂ハウツー本とは違って、きちんと著者本人の意見が基軸にあって、そこに附録として著名人の言葉が与えられている感じです。

     仕事と人生は繋がっているし、お互いに支え合っている。だとしたら、やっぱり「やりがい」とか「対価」というような分かりやすい指標だけではなくて、「それをすることで自分がどうなりたいか?」というところまで突き詰めて考えてみたいですね。
     もちろん、こういった本は理想であったり極上の状態を目指したらこうだよ、というお手本のようなものだと思うので、理想の状態について一度深掘りしてみたうえで、まずは現実との折り合いを付けるところから始めてみたいと思います。

     (続)の方から読み始めてしまったのですが、読んでいてつながりを感じるとか、前の一冊を読んでいないから分からない、といったところはありませんでした。
     この前編(?)にあたる『働く理由』も読みたくなったので今後読む予定です。

  • 『働く理由』の続編。先人たちの「至言」をもとに、仕事・人生・幸福をキーワードとして読み解く一冊。前作は、先人たちの言葉にばかり目がいきがちではあったが、今回は著者自身の考え方に共感するものが多いことが印象的だ。哲学的な要素もあり、立ち止まって考える箇所も何度もあった。
     
     印象に残った箇所
    ★興味は、「名詞」ではなく「動詞」で考える
    →「名詞」とはその職業で取り扱うもの、その職業で生み出されるもの、仕事で接するものを意味する。「動詞」とは、具体的な仕事の動きを意味する。自分の興味を知る時に、「名詞」で考えているだけではどうしても浅くなってしまう。
    →好きなものを考える時 名詞=「本」,動詞=「本を読む」「本を紹介する」「本を書く」
    →このように、動詞にすることで具体的な行為へとつながる。

    ★「幸福になりたい」ではなく「幸福でありたい」が正しい使い方。幸福は未来の点ではなくて、未来への千であるべき。幸福は求めるものではない、「今」「ここ」を大切にしながら生きている状態を指す。

  • この本に掲載されている名言は前作同様心に残るものばかりだけど、著者の文章は前作に比べるとイマイチのような気がする。「なんかピントハズレの考えが断定的に書かれているな〜。」というのが素直な感想。

  • 学生の頃にもっとちゃんと自分の軸があれば良かったんだと思った。何年経っても働くって言うことは自分にとってなんなのか考えさせられる。

  • 「働く」とはなにか。労働と仕事の違いはなにか。色々なことを考えさせられた。
    文中に偉人の勇気付けられる文章がたくさんあった(野村克也や宇野千代など)。
    また時間が経ったら読み返したい。

  • さくっと読めるのに心の支えになる本

  • ただの偉人の名言集というわけではなく、引用という形でしっかりと著者の言いたいことが書かれてあったのが良かったです。
    転職するかどうか、どんな仕事がやりたいのかと悩んでいてこの本を手に取りました。
    まだ答えは出ませんが、自分の中で選択の基準が増えたような気がします。

  • 「努力には二種類ある。」 「直接の努力と間接の努力だ。」
    確かにその通りだと。私にはどちらも足りていないな、と感じた。

  • ●人は、自分の知らない職業には興味を持てない。

    ●もしもあなたが「働くことはお金を稼ぐ手段だけじゃない。会社はお金を稼ぐだけの場所ではない」と考えるならば、会社にとってあなたは単なるコストではなくなる。

  • <u><b>『働く理由って何よ?』もっと人生の先輩達に聞いてみよう!</b></u>

    この前<a href="http://mediamarker.net/u/atsushin1001/?asin=4887595654" target="_blank">レビューを書いた本</a>の続編。

    今回の収穫は、他者や社会との『つながり』や『関係』を深める事によって始めて自分と言うものが、理解出来るようになると言うことである。
    そして、<自分>と<世界>をつなげるチカラを「仕事」は、持っていると言う事。

    確かに、仕事をしていると職業柄クライアントから頼りにされると俄然やる気になるし、自分の存在意義を見出すことが出来るし、プライベートでは出会えない人たちと「仕事」が繋げてくれている。
    同じ会社の人たちにしろ、クライアント先のお客さんにしろ、この素晴らしい出会いを大切にし継続的に関係を保つ事が大事であると感じた。特に、自分は職業柄プロジェクト単位で働いているので、プロジェクト期間中は濃密な時間を過ごすが、プロジェクトが完了すると結構ドライな部分が多いので、改善すべきかなと…。

    やはり人間一人では生きていけないし、他者と交わる事によって成長させて頂ける部分が多いのではないかと思う。

    ちなみに下記は、グッときた名言(備忘の為、記載)
    =============================================
     No.04 『即ち、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の
          何物でもないということである。(中略)
          既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、
          事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい』ジェームス・W・ヤング

     No.07 『生活はすべて次の2つから成り立っている。
          したいけれど、できない。できるけれど、したくない。』ゲーテ

     No.09 『天才?そんなものはない。
          ただ勉強と方法、そして不断に計画することだ。』ロダン

     No.11 『「人並みやって人以下、人以上やって人並み、人の倍やってようやく」
          というようなことをずっと言われてきた。』高橋尚子

     No.17 『人間は、結局、ここだけは死んでもゆずれないぞ、という線を
          守っていくしかないんだ。その、ここだけはゆずれないぞ、と言う線を、
          いいかえれば、自分の生き方の軸を、なるべく早く造れるといいんだがなァ。
          なんだっていいんだよ。あんまり瑣末なことじゃ困るが、
          自分を律してくれるだけの重みのあることならね。』色川武大

     No.19 『行き詰まりは展開の一歩である。』吉川英治

     (続きは後日)
    =============================================

    <blockquote><b>【内容紹介】 −Amazonより-</b>

    13万部突破のベストセラー 待望の第2弾!
    今回のテーマは、「仕事と人生と幸福」について。

    夏目漱石、スピノザ、シェイクスピア、孔子、野村克也、宇野千代、スティーブ・ジョブズ、手塚治虫『ブッダ』、
    北野武『キッズリターン』、高橋尚子、中山雅史、マイケル・ジョーダン、太田光、立川談志、古今亭志ん生、ロダン、武者小路実篤、etc…

    古今東西さまざまなシーンで生まれてきた至言から読み解く、
    「働きがいって何?」「幸福ってなんだろう?」

    今回も人生の先輩たちと一緒に、
    ときに熱く、ときにちょっと止まって考えてみよう!
    </blockquote>

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著者プロフィール

ライター&キャリアカウンセラー。1960年愛知県生まれ。北海道大学工学部、法政大学社会学部卒業。著書に『50歳からの海外ボランティア』(双葉社)、『妻が夫に書かせる遺言状』(主婦の友社)、『海外リタイア生活術』(平凡社新書)、『元気なNPOの育て方』『狙われる日本人』(NHK生活人新書)、『職在亜細亜 職はアジアにあり!』(実業之日本社)などがある。

「2007年 『働く理由 99の名言に学ぶシゴト論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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