仕事と幸福、そして人生について

制作 : 桜田 直美 
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.80
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本棚登録 : 207
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596832

作品紹介・あらすじ

コロンビア大学哲学部教授にして経営コンサルタント&経営者の異色の著者がこの不安定時代を幸福に生き抜くための仕事のしかたを熱くリアルに説く。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカの哲学者でコンサルタント、ジョシュア・ハルバースタムの著作。哲学者らしく仕事と生き方の関係について、鋭く言及している。

    中でも、仕事それ自体が価値を持つのは 
    ①好奇心が持続する 
    ②自分の才能を要求される 
    ③自主独立している 
    ④フロー体験を得られる
    という時である、という定義は腹に落ちた。

    仕事を考え直す時にはぜひ一読をお勧め。

  • ビジネスパーソンなら、一度は
     「この仕事、疲れたな……」
     「何のために働いてるんだろう」
     「ホントは違うことがやりたかったのに……」
    と思ったことがありますよね。

    そんな時に読むと、なんとなく前向きになれる本です。


    この書籍の最も言いたいことは
    『仕事を通しての最も豊かな報酬は
    「仕事をすること」自体である。』
    ということ。

    つまり、仕事を通した経験が自分を磨く財産となる、
    ということが書いてあります。

    そして、仕事に対して「自分」を主体として考えることを
    おすすめしています。
     「『自分が』仕事と生活のバランスが良いと思えばそれで良い」
     「『自分が』向上するためにどうするか考える(他人との比較ではなく)」
     「自分の行動の主体は『自分』である」
     「最高の仕事の基準は『自分で』決める」

    さらに、仕事とは広い視野で眺めればひとりひとりの仕事は
    (殆どの場合)人に誇れる仕事である。

    と言っています。

     たしかに、自分から率先して仕事をしたほうが
    やらされ仕事よりよほど楽しいですし、
    そこから得られる経験も大きくなります。
    たとえ、それが失敗だったとしても。

    また、余暇の使い方についても
    「よりよい仕事をするためのストレッチ」
    「仕事だけでは得られない楽しみを得る場」
    としています。

    その意味で、「仕事」と「余暇」は相互補完の関係にあります。


     この本を読みながら、自分の仕事ぶりについての反省と
    考え方を見つめ直すと、きっと前向きに慣れると思いますよ。

  • 仕事の定義、例えば、仕事をすると仕事を持つの違いからはじまる本書。
    仕事が人生の大半を占める中、みんな仕事は嫌だと言っているけど、本当にそうなのか?と提唱している。仕事は人生に充実感を与えてくれる最良の行動ではないか。
    さて、仕事は社会の中で居場所を提供してくれることも一要素。なにより、自分の行動の主体は自分であり、仕事は自分で決めたんだから、主体性を意識することが大切。これが仕事の楽しさにもつながる。

    仕事を楽しくする創造性を生み出すものは、情熱、勇気、ユーモア、先入観にとらわれない知的誠実さ。これは余暇にも同じことが言えて、余暇も創造性を持つものということ。テレビを見るということは余暇ではなく休息。余暇は自分を成長させるための実りあるものであり、かつ楽しいこと。仕事と余暇は互いに補完し合うもののため、両方充実させなくてはいけない。

    仕事の目標として、利益を挙げる人がいるが、ビジネスを続けていくために利益を出すのであるから、利益は目標ではなく手段。また、給料を挙げる人がいるが、給料の役割は、仕事が嫌いになるのを防ぐこと。つまるところ、仕事の報酬は、仕事を目標にした方がいい。

    仕事の取り組み方として、競争ではいい仕事は生み出されない。他人に勝つではなく、自分が向上することを目標にすべき。そもそも競争の起源のラテン語は共に栄えるという意味を持っている。スパークリングパートナーとか勉強仲間とかがあてはまる。

  • マーケティング・コンサルタントでありながら、哲学の教授でもあるジョシュア・ハルバースタム氏の著書です。

    本書は2000年に執筆され2003年に出版された本の復刊になります。
    2000年執筆ということと著者がアメリカ人ということで、統計データや生活に影響を与えるメディア等については、現在の日本と合致しない部分もあります。
    しかし、この本が論じている本質部分については、今を生きる日本人にも有用な普遍的なテーマであると思います。

    本書は以下の構成となっています。
    ・仕事とは?仕事の定義
    ・仕事とプライベートの境目
    ・仕事の目的とは?
    ・成功の基準
    ・自己評価
    ・余暇について

    仕事については、普段考えても大きなテーマゆえ、漠然とした内容になりがちです。
    この本は、体系的な切り口で書かれていますので、読む内容に沿って自分なりの考えを確認していくことができます。
    結果的に仕事について、上気した内容を自分なりに考えるとことができます。
    仕事というテーマは働く人にとって永遠のテーマですから、誰が読んでも有用だと思います。

    著書の意見は最期の章にまとめてありますので、最後に確認しやすいと思います。
    ただ、その意見は私の意見とは異なり、やはり人それぞれなのだなと感じました。

    一読の価値のある本と思います。

  • 健全な嫉妬は、あの人みたいになりたいと思う心。仕事と余暇は車の両輪。

  • 仕事の為に余暇があるんじゃなくて余暇を楽しむために仕事をするって話が面白かった

  •  仕事、幸福、人生について語る著者は、だれもが古人の名言を引用に長けている。彼らは、自分自身の人生を切り拓く過程で、古人の言葉を拠り所にしたのだろう。ジョシュア・ハルバースタム氏も例外ではない。

     自分について学ぶことは、自分を忘れることである。―道元

     真の幸せとは自分から離れることだと言われるが、離れて、そして自分の外にとどまっていなければならない。そしてとどまっているためには、心を奪われるような仕事が必要なのだ。――ヘンリー・ジェイムズ
    ――
     そして、氏は、この本の最終章で、ワークとライフについて述べている。

     「わたしたちが人生に求めるもののすべてを仕事でまかなうのは無理であり、余暇ですべてをまかなうのも無理だろう。しかし仕事と余暇を統合すれば、人生は一体感を増し、より豊かになる。」

     私たちは、私たちが求めるものを仕事や余暇の中に発見し、追求することで、私たちの人生を豊かにし、自分自身を幸福に導くことができるのである。

  • 【読書その34】アメリカの哲学者であり、経営コンサルタントであるジョシュア・ハルバースタム氏の著書。仕事について、ここまで哲学的に考えることは久しぶり。300ページくらいの本ではあるが、その内容は、仕事は苦行か否か。余暇とは何か、給料とは何かなど、考えさせらえるのは多い。また、テーマに合わせて、偉人の名言も多く紹介されており、その言葉の意味の深さに感心させられる。
    その中で気に入ったのは、バーナード・ショウの以下言葉。
    「人生の真の喜び。それは偉大であると自ら認めた目的のために自らの力が使われること。そして、世界が自分を幸せにしてくれないと身勝手な文句を言うのではなく、自分が自然の力となることである。」

  • ★★★哲学者のかたわらマーケティング・コンサルタントをしている著者が仕事と人生を語る。価値のある仕事は想像的だ。想像性には、情熱、勇気、ユーモア、知的誠実性が必要だ。余暇は自分自身を創造する活動だ。余暇をいかに過ごすかが、仕事や人生を決定づける。テレビばかり見るな(^^;;

  • 私たちは、仕事をしながら、世界を再び創造し、余暇の時間は、自分自身を再び創造する。仕事がうまくいけば、世界をよりよいものに変えることができる。充実した余暇を過ごすことで、魂が生き返り、情熱が再燃し、信念がさらに強まり、そして感受性が豊かになる。
    私たちが人生に求めるもののすべてを仕事でまかなうことは、無理であり、余暇すべてをまかなうのも無理である。
    しかし、仕事と余暇を統合すれば、人生は一体感を増し、より豊かになる。
    創造的な仕事と創造的な余暇は、相互に補完するものである。ふたつが合わさって、より大きな全体が出来上がる。
    余暇で創造性を発揮する人は、仕事でも創造性を発揮する。仕事に責任を持つ人は、余暇にも責任を持つだろう。その逆もしかりである。

    よい人生というものは、仕事を抜きにしては語れない。

    創造的な仕事は、①情熱②勇気③ユーモア、が重要な要素であるが、一番大切なのは、偏見や先入観に囚われない知的誠実さである。

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