不透明な時代を見抜く「統計思考力」

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596993

感想・レビュー・書評

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  •  学生のとき、「確率・統計」はまったく分からなかったでのすが、この本ならある程度、理解できました。
     多面的なものの見方ができないタイプの人間なので、とても参考になりました。

  • "事実は小説より奇なり" ではないが、実際のデータを見れば、日頃、感じている印象が大きく違ったりすることがある。そんな世の中の真実を知るスキルが "統計思考力" だ。

    例えば、第一章の "アメリカ・ベンチャービジネスの幻想" によると、OECD 諸国で自営業比率が最も高いのはトルコの 30% で、アメリカは 7.2% しかないそうな。数多くのベンチャー企業が、激しい生き残り競争をしているイメージとはずいぶんと違う数字が登場する。それから、一人で行われる起業が 76% を占めることにも驚かされるし、ベンチャーキャピタルから起業資金を調達しているのは 0.03% 以下という数字にも驚愕した。Apple, Google, Facebook のようなサクセスストーリーは、例外中の例外って訳だ。

    もっと身近な話題もある。若者の読書離れは本当か? 学力低下は本当か? などなど…について、実際のデータに基づいて考察している。

    "データは真実を語る" とでも言おうか? 世の中の風聞とは少し違う "真実の姿" を知るために、"統計的思考力" は磨かれてはいかが?

  • データをどう読むか?

    →大切なポイントは
    1.データを先に見る
    2.誰かの解釈する前のデータを見る
    3.自分の仮説に反するデータも集める
    データを見る際、一部だけ見て判断しないように注意する

  • 2章ぐらいからダレたので、サラッと読んだ。

  • ポアソン分布: 稀にしか起こらず、互いに無関係の事象が、一定期間に何回起きるかを記録すると現れる分布。(分布がポアソンになる=その事象は互いに無関係に起きる)

  • 正規分布とべき分布。これがとても印象に残った部分。経済現象の多くはべき分布で説明可能なため、人が考えているより遥かに高い確率で極端な現象が起こる。アジア通貨危機で破綻したLTCMやリーマン、べき分布を見誤った教訓を生かしたい。

  • ふむふむ、そうして前半は読み進んでいけるが、
    後半は著者の専門の統計学の話へ。

    確かに統計を学ぶことは、このご時世大切なことであると思うけど、
    統計思考力というより、統計学の本に自分は感じてしまった。

    統計を学びたい人には、入門としてオススメ☆

  • 統計学が最強の学問である、を読了して、久しぶりにこの本を引っ張り出した。

  • たんに「社会調査のウソ」的な結論に統計を利用しているということでなく、途中の統計学の説明がわかりやすいのが美点。

  • わかりやすい、その一言に尽きる。あとがきにもあったようにとにかく分かりやすく書くことを目標にして執筆されたようだ。統計情報などのデータの読み取り方。それに標準偏差や回帰分析などをどういう風に扱えば良いのか、実社会にどんな風に当てはめていけばいいのか、それを具体例に沿って文章で説明してくれたため、非常に分かりやすかった。

    自分のようにまだ統計を勉強し始めたばかりの人にはオススメできると思う

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著者プロフィール

1967年東京都生まれ。博士(理学)。東北学院大学工学部教授。日立製作所中央研究所などを経て現職。著書に『「超」入門 微分積分』『直感を裏切る数学』『ウソを見破る統計学』『現代暗号入門』(以上講談社ブルーバックス)、『Pythonと実例で学ぶ微分方程式』(コロナ社)などがある。

「2023年 『Pythonでしっかり学ぶ線形代数 行列の基礎から特異値分解まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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