貧乏入門

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887597839

作品紹介・あらすじ

仏道的に見る欲望と幸福のメカニズムが、著者自身の欲望にコントロールされてしまっていた学生時代から、現在の「豊かな貧乏暮らし」までを例に平易に語られるとともに、「物の捨て方」から「幸福になるお金の使い方」まで、お金があってもなくても幸福を得る方法を実践的に示す。

感想・レビュー・書評

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  • 幸福になるお金の使い方、の本。
    捨てることより無駄に買うことのほうが「もったいない」や、所有することの不幸、オタクはほんとうに幸せなのか?の、文章が刺さりました…真理で私の欲望が痛みました…

    より刺激の少ない方を、選ぶ。
    必要リストと欲望リストを、つくる。
    欲しいものではなく、必要なものを買う。
    (どこまで必要で、どこからが欲望なのかは自分の収入と支出のバランスのなかで、決めていくこと)

    優先順位をつける。食事はケチケチしない(泥のついた食材や、よい調味料を使いたい)
    衣を増やさない。

  • サブスクにあったので何となしに読んでみたが非常に良い本だった。
    欲にまみれた日常。その欲は何かを自分で見つめる作業。それが大切である。ケチに生きる必要はない。心を豊かに生きる選択をしていきたいものだ。

  • 確かに、喜捨の精神は否定しない。ひたすらそぎ落とせば、最低限の生活はできる。ただ、それでは文明開化は訪れないと思った。資本主義と共産主義の戦いをみた気がする。

  • ・使わない物を処分する事がもったいないのではなく、無駄に消費するサイクルに乗り続けることこそが、環境に負担を与えるもったいないあり方なのではにでしょうか。

    ・「ケチケチして貧乏くさい」というのは、ほんとうに貧乏な人がやっている場合とお金持ちがやっている場合がありますが、どちらにしても不幸になるという点では同じです。それは、本人が不幸せなうえに、まわりにも嫌な気分を与えます。

  • 長く大切に使い込むことを前提に、デザインがよく、素材が良質な物を購入するようにしている。
    物をなくしてみること。たとえ収入に十分余裕があってもm、あえてお金を使わずに、お金から自由になるという方向で暮らしてみること。
    自分で自分を認めていくために、物を持つことを求める。人からの評価という側面
    いつか使うかもしれない物を持っているというこのリスクとは、心のノイズが増えると言うこと、乱雑で落ち着かない精神性へと近づいていく
    人間が心と身体を通じて感じることの出来る刺激は「苦」だけ
    物を持つとこととは、「一瞬の快のために新たなノイズと苦しみを背負う」ことである。
    物をもつ、人を持つ、ステータスを持つことに対する欲望から足を洗うこと
    私たちにとって最大の関心事は、自分は承認されているのかというのに、人と関わる仕事では、相手の反応を通じて、自分が承認されたか、あるいは拒絶されたかという刺激を毎回浴びることになる

  • お金を持っていれば幸せか?

    「幸せ」になるために知っておきたいことがたくさん載ってる1冊。

  • 私たちはお金を使うことに踊らされ、疲れている。「持ち物」が多いと心の中が散らかる。なぜ「持とう」とするのか?「持ち物」イコール「自分」という錯覚があるから。なぜ「物」を手に入れても幸せになれないのか?本来、人間は「苦」しか感知できない。「快」は「苦」が減った状態であり、これも錯覚。「持たない」と「不幸せ」で苦しいが、手に入れた瞬間だけ快楽が生じる。物を「持つ」とは一瞬の快楽のために新たなノイズ(苦しみ)を背負うこと。なぜお金を求めるのか?お金は「自己防衛」と「安心」のための道具。必要以上あっても幸福になれない。

  • 刺激を増やす欲しいものは幸福につながらない。
    必要なものには、良質なものを揃えているという誇りが生まれ、貧乏臭くなくなる。
    プレゼントを交換ではなく捨てるという行為として行う。

  • 話題の断捨離ではなく、仏教の側面から見た幸福の捉え方を説いた内容であり、日々考え続けたいものであった。

  • 人間は自分が苦しむように作られてるという話が面白かった
    今後の生き方で自分がそれをやってないかチェックしたい

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著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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