超訳 ニーチェの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010年1月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887597860
感想・レビュー・書評
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1日で読み切ろうとする本ではないです。
思い悩んだり、心を落ち着かせたい時、夜寝る前に読むといいかも知れませんね。
松下幸之助著書の『道をひらく』の方が人間味があって響く言葉は多かったです。翻訳にもよるのかも知れませんが、参考程度にさせてもらいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに「超訳」ってあるけれど、オリジナルのドイツ語をどんな言語に翻訳しようとも、必ずニュアンスの違いは生じるもの。
普通の翻訳とどう違うのか、一切説明がないのは不親切。
実は、ニーチェの名前を借りて俺の哲学を語っているなんてことはないでしょうね。^m^
一時期流行った書物らしい。
今の若い人たちがこのニーチェの発した言葉の断片を読んで、何を感じるのだろうか。
自分はニーチェを理解した気になるのだろうか?
19世紀末を生きた哲学者である。
情報あふれる現代の若者が読んで、その言葉を素直に受け取るとは信じられない。
己について、友について、心について、愛について・・・などなどがまとめられているが、今の若者とラップする部分は少ないんじゃないかと思う。
ニーチェの問いかけはあまりにも純粋、時代遅れ、いや甘いとさえ読めるからだ。
ぼくの歳の人間が読んでも、55歳で亡くなった彼の言葉に幼さを感じてしまうところも多い。
でも、好きだなぁ~~~
彼の生真面目さが好きだ。
彼の純粋な気持ちが好きだ。
100年以上の時間を飛び越えて、彼の言葉には親しみが持てる。
この辺の良さを現代の若者たちも感じてくれているのならうれしい。 -
付箋をつけつつ読む。
本を閉じると忘れる。
でも読みやすいのよ。 -
ニーチェ(1844~1900)という哲学者の名前は知っていましたが、24歳でスイスのバーゼル大学教授になったことは知りませんでした。「ニーチェの言葉」、2010.1発行、己、喜、生、心、友、世、人、愛、知、美の10のジャンルで彼の言葉がまとめられています。例えば、①疲れたらたっぷり眠れ ②表現は素直に ③心の生活習慣を変える ④愛する人は成長する ⑤学ぶ意志のある人は退屈を感じない など。白取春彦氏の超訳です。
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「人生を最高に旅せよ」なんて最高に良い言葉じゃんって思ってたら、みなさんのレビューを見て驚愕です。なるほど、超訳ね。嘘ではないな。何か最近流行ってますけど、いい言葉であることには変わらないのだから、正々堂々戦え。僕はこの本に感銘受けましたよ。綺麗事で心が楽になることも多くあるような気がする。
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自己啓発書っぽい.
一節が短すぎて印象が薄い.
内容はかなりいいので,やはり原著の邦訳に当たった方がよいかも. -
カタログを見ている感覚である。
短文で構成されているため気軽に読める反面、物足りなさを感じる。 -
やはり、一言一言に味わいがあり、癒されました。
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「超訳」という言葉にいい印象は持たないのですが、今までの人生で一番まいった時期に本屋で一ページ目をめくると不覚にも涙が止まらなくなり恥ずかしくなって買ってしまったもの。笑える。
こういう風にカテゴライズされて集めたものは受け手側にとってすごくいいと思う。全体的に、現代的な本だなぁ。たぶん読む時期によって響く言葉が変わっていく。面白い。そういう意味で☆3つ。
ちなみにその時に響いたのは6つ。今見てみたらよほど自分に自信がなかったんだろうなぁーw -
200を超えるニーチェの格言が知・愛・人等の項目別にまとめられています。
翻訳の過程で読者が理解しやすいように多少の変換がなされているのかもしれませんが、すんなりと入ってくる言葉が多く、現代の日常と照らし合わせながら読み進めることができました。 -
本と会話をとよく耳にするけど、この本は本当にニーチェと会話している感覚になりました。自分の考え方に変化をもたらしたり、日々の生活に活力を与えてくれる本だなの感じました。様々な視点からニーチェの考え方を読めてハッとすることも多くありました。難解な文章も多く時間をかけて考えて読みました!
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哲学者の言葉って言い得て妙なとこがありますよね。只の人じゃニーチェの様な発言は出来ないですもんね。強い人だからこそ強い事を言えるんだと思います。ニーチェの言葉、24歳の男には深すぎました。 '2310/25 '2311/20
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かなり読みやすい自己啓発本という印象。 興味はあったけど、ニーチェを読んで世の中のことを知った気になりそうで怖かったので避けていた。 ある程度自分なりの価値観などを考えるようになってきて、人生に悩むことも増えてきたので満を持して読了(笑) ニーチェの言葉をそのまま受け止めるのではなく、自ら考えていく人になっていきたい。
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フォントや余白など、中のレイアウトがおしゃれ。それぞれのカテゴリでまとめられていて読みやすい。元気がないときにぱらっとめくりたい一冊。
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原書が読みたくなる
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難しい内容なのかと思ったけど全然そんなことなくて、むしろ昔の人の言葉とは思えないくらいすっと入ってきた。自分のこれまでの言動思い出してぐさっとくる言葉、本当にそうだよなって納得する言葉、なるほどって学ぶ言葉。
自分じゃ絶対選ばなかったからおすすめしてくれて良かった -
フリードリヒ・ニーチェの哲学を凝縮させた一冊。彼の著作の中から金言を抜き出してまとめられている。
ニーチェの哲学はカントやヘーゲルのように体系化されたものは少なく、情熱的な文章で綴られた断片・断章が多い。そしてそれは時代と場所を超えて後世に多大なる影響を与えてきた。
本書でもわれわれが既に認識している自明の理から、斬新な視点からもたらされる気付きまで、多種多様なニーチェの哲学が紹介される。
それでもあえて彼の哲学を一言で言い表すとすれば、「自己発現の徹底とリアリスティックな諦観」に本質があると考える。つまり、ニーチェは自分自身の美学の徹底した体現化を厳しく指摘するが、その裏で自分ではどうしようもない世界や社会の流れに対しては諦めて考えるなと言う。
このコントローラブルなことに注力しろという考え方は精神衛生的にも非常に良いことであり、優れた指摘かと思う。これはアドラー哲学にも通ずる理論である。多くの人間はどうしようもないことに拘り、努力でどうにかなることを蔑ろにしすぎる。
ニーチェ哲学の導入書としては有用な一冊。
「今のこの人生を、もう一度そっくりそのまま繰り返してもかまわないという生き方をしてみよ。」本文より
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2022年20冊目。272ページ、累計5939ページ。満足度★★★☆☆ 2010年出版、当時ブームになり購入・積読・電子化するも、結局読まず。今回、音声版で聴いた。
超訳だけあって、深みはない。 -
何かすごい哲学者というイメージが先行して,何だか難しいことを言っているのだろうというイメージで著作を読んだことがない。本書はニーチェの著作からテーマ(知,自己,愛,等)に関連する言葉(文章)を抄録したものである。「過去には責任を取ろうとするのに,どうして夢に責任を取ろうとはしないのか(「曙光」より)」は考えさせられた。ロールモデルや相談できる相手がなかなかいない人はニーチェに親しんでもいいのかも。有名な「ツァラトゥストラ」を読んでみようとしている。
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ニーチェの書物を読んだことがない状態での購入でした。この言葉の背景にはどんな物語があるのかなどがとても気になり、実際の書物も読んでみたいと思わせてくれるような本でした。