ハカる考動学

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887598065

作品紹介・あらすじ

革新のためには、まずハカれ。トップコンサルタントが教える、一次情報から本質を見抜く技術。BCG、アクセンチュアで磨いた実戦のワザ・公開。

感想・レビュー・書評

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  • 社会人初心者向け。
    表題は「ハカる」。ハカれないものは、試作して、試して、評価しよう、とあって、それも「ハカる」に入れちゃってるので、あれれ、、、という感じ。「ハカ」れないものを、試作せずに「ハカ」る知恵を期待して読んでたので、ちょっと残念^^;
    ただ、一流のコンサルタントが、結局はかれないもの・はかるのが困難なものは、作っちゃえ と言っているので、まーそんなもんなんだな、と確認できたのがよかったかな。

  • 既知のことが多かったので、玉石混淆のイメージ。分かりやすい・・のかも?

    ・まずは売上高をハカり、次にコストや品質をハカっていたのが80年代まで。収益に効くと分かって、在庫もまじめにハカりはじめたのが90年代、であろうか。
    …しかし今、向上させなくてはいけないのは、売上「増大」のためのハカる力だ。それこそが元気な企業とそうでない企業を分けている点なのだ。
    3M、日東電工、ヒロセ電機、アイリスオーヤマ…。いずれも経営目標に新商品比率を掲げている企業だ。そして、それらは業界他者に比べて高い新商品比率と同時に、高い収益性・成長性を誇っている。

    ・スーツの上代(小売価格)が20万円以上で、英国風でなくイタリア風。でもアルマーニほどにはファッショナブルではない。そんな商品の日本での市場規模は?
    この問いに2週間以内で答えなくてはいけなかった。普通、期間1ヶ月であれば、社内外にある有り物のデータで何か考えるしかない。ただ成長のチャンスを考えるのだから、市場データは必須だ。
    でもすぐ分かった。そんなデータなど、どこにも無いことが。

    ・でも、HST(ハッブル宇宙望遠鏡)の発見がそれら(宇宙の大きさが分かる、クエーサーの謎の解明、最遠の天体の発見、太陽系外の惑星の観察など)に留まったなら、私は失望するでしょう。
    HSTの本当の目的は、想像もしていなかったことを見つけ、未だ問われてもいないことに答える(discover unimagined and answer unasked questions)ことなのです。

    (川越市立西図書館)

  • データを定量的に様々な角度から分析することで問題解決に繋げる重要さが書かれています。
    多くの事例を通じて、判りやすくその重要性が説かれているので、とても理解しやすいのですが、もう少し具体的な方法論も欲しかったなあという感じです。
    あとがきの最後で紹介されているサッカー少年の親へのアドバイス「曖昧な返事を許さない」はどの組織でも通じることだと思います。

  • 測る、量る、計ることの重要性を説く。言いたいことはすごく納得がいくけど、内容が薄いかなー。しょうがないんだろうけど。

  •  品質マネジメントの至言「測定できないものは改善できない」を今風にアレンジした本かと思いきや、とんでもないクズ本だった。

     本書では、色々とまわりくどい説明の仕方をしているが、「ハカる」の部分を「見える化する/可視化する」に置き換えると、言いたいことがやっとわかってくる。
     複数の意味にとれる「ハカる」をあえてそのまま使っているのでわかりにくいが、要は「ハカる」のコンセプトは、ひところ流行った「見える化」とほぼ同じということが途中でわかった。
     そうすると、きわめて初歩的で小手先レベルのやり方を、あたかも著者の大発見のように書いていることに気づく。「ハカる」という表記がこじつけであることも判明する。

     さらに、事例紹介の「ハカり方」が浅薄で具体的でないのは一般本だから目をつぶるとして、ハカる「目的」についてあまり触れていないのが気になる。自己啓発好きな人が読んで、新たなスキル・武器を手に入れたと勘違いするんじゃないかと心配。
     言っては悪いが、所詮、コンサル会社を渡り歩いた人が副収入目的で書いた本というのが正解だろう。こんなやり方を真似してはいけない。

     ディスカヴァー・トゥエンティワンは(野心的な会社で嫌いではないが)ときどき、こういう見せかけ本を出版するからターゲットになっている20代の人たちは注意。

  • 「ハカる」をオールマイティに使いすぎ。逆によくわからない。

  • 新しい見方や原点がある訳でもない。コンサル知識の見せびらかしレベル。
    ブレークダウンをするとこうなる。

  • A:おい、面白い本読んだぜ。最近ヒット率が上がってきて楽しいんだよね。

    B:?なに?

    A:これこれ



    B:どんな内容なの?

    A:メインメッセージは、「考え、動き、考えなおし、そしてまた動く、その姿勢を貫こう」っていった感じ。

    B:こーどー学って、そういう意味か。

    A:そうそう。

    B:でもそれじゃはかるって関係なくないか?

    A:俺もそう思ったんだけど、どうも、自分の頭で考えるときにはかるってのが無茶大事だぜ、ってことみたいなんだ。自分で既存の情報を図り直せないと、他人の情報を鵜呑みにするだけになってしまう。それって、自分の頭で考えたとは言えないでしょ?

    B:なるほど。はかる、かぁ。長さとか重さとか時間とか。。。んんん。だけどそれだけじゃ特に意味も何もなさそうだなぁ。俺が62kgだからってそれがどうしたって感じだろ?

    A:だけどそれをたとえば他の人と比べたり、時系列順に並べたりしたらなにかわかるんじゃない?身長も加味したりしたら、肥満度とかも分かりそうじゃないか。あ、そうそう、ちょうどこの本にも例としてBMI(kg/m^2)が出てきたよ。

    B:ああ、なるほどね。組み合わせるのか。それならわかる。グラフにすればいいってことか。

    A:そうそう。この本には、「ハカる」のステップとして
    言いたいこととグラフをイメージする
    x軸とy軸を何にするか考える
    グラフからインサイト(一次情報から直接は得られなかった意味合い)を読み取る
    といったことが紹介されている。

    B:ステップねぇ。いや、たしかにこのステップ通りにすることもあるだろうけどさ、色々グラフを作ってみてたら意味が見えてくること、だからさっきのステップで言えば1,2,3という順番じゃなくて2,3,1といった順番もあるんじゃない?だからこれってステップと言うよりはサイクルなんじゃないかな。

    A:んん。いわれてみれば。そうかもしれない。

    B:まぁどっちでもいいや。でもさ、元々の情報がそこら辺にあるのだったら読み取れるインサイトもつまんなかったりするんじゃないかな。

    A:でもね、CIAでも情報源の95%は新聞やTVみたいな一般的な一次情報らしいんだよ

    B:まじ?へえ。まぁ、たしかに一般情報も半端ない量があるから、その組み合わせにまでなったらそれこそ無限の可能性を持ってて当然か。面白そうだね。他には他には?

    A:あとは読めよ、貸すから(苦笑)これ以上書くと三谷さんに宣伝行き過ぎて内容ダダ漏れっていわれちゃいそうだし(笑)まぁ、ポイントとしては
    ヒトをハカる
    作ってハカる
    ハカり方を創る
    というのが書かれていて、それぞれいくつかポイントが書かれている。

    B:例えば?

    A:心ではなく行動をハカる、まとめすぎない、評価を消費者に聞く、観察する、とりあえずつくって試してみる、、、といった感じかな。

    B:う~ん。分かるような分からないような。

    A:例としてはセブン・イレブンとか、IDEOとかBebitとかが出てくる。

    B:ああ、IDEOね。観察するとかとりあえずつくってみるとか、たしかにそれっぽいね。志向も似てそうだし東大i.schoolにも何らかの形で来てもらえたら面白いかもね。

    A:おまえ、何でもとりあえず何かに絡めようとするだろ。

    B:当然。ところでさ、まだちょいと腑に落ちないところがある。

    A:何?

    B:ハカるのを習慣化したら本当にインサイトを発見しやすくなって、それが本当に帯にあるように革新につながるのか、ってこと。

    A:つながるんじゃない?

    B:それ、曖昧じゃない?

    A:う゛。。。

    B:どうやってハカったらいいんだろうね。研修に導入した企業とそれ以外で業績の伸びの違いを見る、とか?不確定要素が大きすぎそうだよなぁ。ハカるワークを毎日3ヶ月くらい続けるグループと何もしないグループに分けて、どれだけ一般的な情報から新しく意味を読めるか最後にテストする、とか?

    A:それもそれで面白そうだね。講義資料つくってみてよ。本貸すしさ。

  • 夕学
    「発想の考動力〜座って悩むな、ハカって考えよ〜」
    三谷 宏治 三谷 宏治
    K.I.T.虎ノ門大学院 主任教授
    誰もが身につけたいと切実に願う発想力。ジャンプが求められる時代にも拘わらず、
    そこで働く我々の発想は、机とパソコンに縛られたままではないだろうか。20年近い
    コンサルタント経験を持つ三谷氏が培ってきた手法より、アイデアを広げる様々な方

  • 前の本が売れたから、似たようなテーマで、適当にエピソード集めてみました。どや、という本
    内容は薄い

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著者プロフィール

金沢工業大学大学院 教授
1964年生まれ。87年東京大学理学部卒業。92年INSEAD卒業。経営学修士。87年ボストンコンサルティンググループ入社。96年アクセンチュア株式会社入社。アクセンチュア 戦略グループ エグゼクティブ・パートナーを経て現職。

「2023年 『マンガ ビジネスモデル全史〔新装合本版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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