はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.84
  • (5)
  • (11)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 98
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887598201

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中学受験にむけて、どうしようかと思って、購入した本です。
    本書では、今まで常識といわれていることにメスを入れて、真の常識として12個上げています。その常識とは

    1.国語力をあげるには読書をさせてはいけない
    2.計算ミスを減らすには筆算の特訓をさせていはいけない
    3.公式や裏技の丸暗記では算数の実力は上がらない
    4.実験教室に通っても理科が得意にはならない
    5.暗記力が社会を決めるという考えは古い
    6.たくさんの応用問題をといても応用力は身につかない
    7.志望校に合格するには学習量をへらしなさい
    8.受験に強い子にするには、早くから塾に通わせてはいけない
    9.「途中転塾は絶対するな」は大ウソ
    10.ただほめるだけでは、子供は伸びない
    11.成功談に惑わされてはいけない
    12.中学受験は、親の覚悟にかかっている

    といったものです。キャッチーなことも書かれていますが、内容としては、説得力があり、わかりやすく、すっと入ってきます。
    また、単に受験のための勉強ではなく、真の学力をつける、つけさせるためにという視点となっていて共感できます。さらに、親として耳が痛いところも多いです。

    著者が塾の先生にもかからわず、中学受験にこだわっていない、もっといえば、ほんとに中学受験させるんですか?といった立場での発言もあり、塾講師としてというよりも教育者としての読者への語りかけを感じました。
    そのあたりが、塾慢や指導法自慢するような本とは一線を画すところなのかもしれません。

    中学受験は、親と子供の成長とよくいわれますが、まさにそれを感じる一冊でした。

    繰り返し読みたいと思います。

  • 「過ぎたるは及ばざるが如し」納得できる本でした。

  • 中学受験の常識に間違いがあると述べる。しかし、煽る発言であり実は否定していない。

    国語力を伸ばす
    子供の話にオチを求める
    速く読んでも褒めない。解説できたら褒める。
    こそあど言葉禁止ゲームを家族でやる。

    計算ミスを減らす
    慌て者 サザエさん には行動の前に一呼吸
    のんびり プーさん には指差し確認

    入試報告会は有名校合格者にスポットライト

    中学受験の偏差値は高校受験より10高い

  • 中学受験に関しては2冊目だったので、それほどビックリもしませんでした。最初に常識度テストがあります。本の内容は、それにそって進んでいきます。

    1.国語力に読書
    2.計算ミスに筆算練習
    3.算数に公式
    4.理科に実験教室
    5.社会に暗記
    6.応用問題には量
    7.合格には学習量
    8.早くから学習塾
    9.途中転塾はダメ
    10.ほめて育てる
    11.成功談を聞く
    12.親より子どもの頑張り

    これらが、すべて間違い。もしくは必ずしも必要ではない。それか、利用方法に工夫が必要というものでした。



    『強育論』を少し、優しく読者や子供達に気を使って書いてくれている感じがしました。私なら、こっちのほうがいいなぁ。(笑)

  • 吉祥寺にある個人塾の先生が書いた中学受験指南。

    ディスカバリー21社には良著が多いなと改めて感じたが、場所さえ近ければ、子供を転塾させたいぐらい、熱意を感じた。

    (200)

  • まっとうなことを書かれていると思います。教育は自立支援。 
    塾に行くのは4年までは待ちましょう、転塾も悪くないです。
    塾で悩んだときとか、戸惑ったときに、立ち止まって再読するには良い本だと思います。親的に。

  • 「中学受験の常識」も知らないが、世間で言われている「常識」の間違いや盲点を指摘し、何が適切かをアドバイスしてくれる。子どもの心理に寄り添い、受け身の解法・パターン暗記ではなく思考力を身につけるようにとの指摘とそのための方法が書かれていて、なかなか説得的。思わず、なるほどと思ってしまうことが多かった。
    中学受験はゴールではない、そして、小学校時代に受験に向かなかった子は中学受験にこだわらずに高校受験で頑張ればよいという指摘も、言われてみれば「目からうろこ」なものがある。
    「はじめての中学受験」を意識している親には一読の価値があるように思う。

  • 中学受験をするしないに関わらず、考えをまとめることができました。読んでみてよかったと思います。

  • 中学受験を考えてみる方におすすめ

  • 娘の中受の時、2回ほど単発の講座や講演会に出席させていただきました。
    その先生の書かれた本です。
    Amazonのレビューも好評です。

    これから中学受験するお子さんをお持ちでしたら
    ぜひお手に取ってご覧ください。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策課程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。著書に、『改訂版 中学受験 ここで差がつく! ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA)などがある。

「2021年 『改訂版 中学受験 ここで差がつく! ゴロ合わせで覚える理科100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮本毅の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×