20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010年9月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887598485
感想・レビュー・書評
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英語学習法を紹介している本の中でも、この本は秀逸です。
理由は、英語学習にもっとも必要な「やる気」を得ることが
できるからです。
純粋に英語学習の方法論を述べているのは、第2章~第5章です。
ここではTOEICの点数を目安に、Google音声検索を利用した
発音練習やLang-8を利用した学習など、インターネット・
コンピュータが発達した今日ならではの学習法など、体験談を
交えながら紹介しています。受験勉強時とはまた違った
英語の学習法は、興味深かったです。
しかし、この本の要旨は第1章と第6章であると僕は
思います。著者の実体験をベースに語られる
「英語を学習する理由」。ただの英語賛美でもなく、
むやみに危機感を煽るような語り口でもなく
(「現状に危機感を抱いている」という主張はありますが、
煽っているわけではない、という意味です)、淡々と、
しかし論理的に、簡潔に語るその主張は
是非読んで欲しいと思います。
残念なことは、このような本が教育関係から
出てきていない、ということです。英語教育に
危機感を持っている教師はきっといると思うのですが、
これくらいきちんと主張できる教師は果たしてどれだけ
いるのでしょうか。
学習に一番必要なのは、なにより「やる気」だと
考えているので、この本は僕の知る限り最良の
英語学習本です。タイトルは
「20を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人達へ」と
なっていますが、そうでない人も是非一読を。
きっと英語を学習したくなります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10回くらい読みました(原稿校正中に)。書籍の紹介はこちらです。
http://thewisdomofcrowds-jp.com/english/esl1/ -
書籍としてはあまり評価できないと思った。内容ではなく文章の書き方に著者の価値観が大きく関係していて、それは多くの人にとってあまり愉快ではない表現方法だと感じられたからだ。とはいっても、内容は実に的確な部分が多く、「英語ができない日本人」にとって強い危機感を受けるためにベターな材料なのではないかと思う。
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この下半期から海外関係の仕事をすることが多くなりまして、
これは英語をもう一回勉強せねばなぁと思っていた矢先に手にした本。
今まで、漠然と行ってきた英語の勉強がいかに意味がないものだったのか。。
特に最初の「英語耳」「フォニックス」に出逢えたのが衝撃でした。
2011年はコツコツと発音から初め、なんとかLang-8の活用までたどり着きたいです。 -
学生時代から英語が苦手で、でも、なんとかして英語を身につけたい。。。地道な努力で英語はできるようになる。ということがわかる本。珍しく付箋貼りまくり。さあ実践だ。
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言語は違うものの、自分がスペインで留学していた時に感じていたことをそのまま代弁してくれている本。この本はただのノウハウ的な英語学習を薦める本ではなく、「何故今英語を学習しなければならないのか?」の動機付けを与えてくれる。英語「を」学ぶ自分から英語「で」学ぶ自分に変わりたい。そう強く思った。
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iPhoneやKindleでAudio Bookや電子書籍を活用したり、TwitterやLang-8、Language Exchangeで費用を省いて(ともすれば無料で)語学学習を行ったりするという、最新機器やツールを利用した画期的な英語学習法が数多く提示されている。こうした最新の機器やツールによってもたらされるのは、効果的・効率的英語学習だ。語学を習得するということは並々ならぬ努力を要するが、こうしたツールを積極的に活用することで、習得までにかかる時間と費用が、同書のサブタイトルにもあるように「20世紀の半分」になるだろう。
同書は「語学を努力なしに習得できる魔法のような方法はないけれど、語学学習のつらさにめげず頑張る人を応援してくれる環境もツールも、現代社会には整っている」ことを事実として提示し、そうした環境やツールを最大限活用して効率的・効果的に英語を学習する方法を示している。同書を読んで努力を怠らずに語学学習を実行する人に、きっと大きな成果をもたらしてくれるはず。 -
英語の勉強法の本ですが、具体的な方法については森沢洋介の『英語上達完全マップ』(ベレ出版)を参照することを求めており、著者独自の勉強法が示されているわけではありません。
本書であつかわれている内容は、Audio BookやLanguage Exchangeなどの新しいツールの紹介や、TOEICで900点に至るまでの道のりの説明などであり、英語の勉強をサポートする情報を示すことに本書の特色があるといえるように思います。ただ、はっきりそうした内容に絞って書かれているわけではないので、英語勉強法の本としてはあまり密度が濃くないと思えてしまいます。『英語上達マップ』の方法にしたがって勉強を始めたものの、結果が出せず少し飽きてきてしまったところで読むのに、ちょうどいい本なのかもしれません。 -
英語学習のモチベーションを維持するためには有効だが、勉強法という点では目新しい点は無い。ESLとして英語を修得するということを主題としているが、英語上達完全マップを読めば足りる内容。独特な内容として使えるのは audible の活用くらいか。男性にとってLanguageExchangeはハードルが高いが、オンライン英会話を活用すれば似たようなことはできるかも。