- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887598614
感想・レビュー・書評
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「君の文章は分かりにくい」と言われ続けた僕の窮地を救ってくれた一冊。
「問題・結論・理由」の順で文章を書こう。このたった1つのことを、この方法で、ていねいに解説してくださっています。
同じことを様々な角度で述べており、冗長にも思えますが、どう書けば他人に伝わるか分からなかった僕にはとても刺さりました。
レポート・報告書、論文、技術文書、ビジネスメール。あらゆる場面で「問題・結論・理由」を活用しています。一度身につけば一生モノなので、感謝しかありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非論理的な人間が論理的な文章を書くには、「クイズ形式」の文章を書けばいい、というのが著者の主張。
なるほど、だらだらと、思いつくままに書く「日記風の文章」より、「問題+結論+理由」の順で並ぶ文章を書くことができれば、論理的な体裁を保つことができる。
ただし、これだけではだめだ。
「問題設定」は適切に行う必要がある。以下のような問題設定は不適切である。
①漠然とした問いかけ「子どもと携帯電話についてどう考えればいいか」
②主観的な言葉を伴うもの「人生を楽しく過ごすにはどうすればいいか」
③仮定を伴うもの「もし坂本竜馬が暗殺されなかったら~」
④明らかな事実で、議論の余地のないもの「チョコレートとココアはどう違うか」
問題を唐突に出すのではなく、「背景説明」を加えること。
問題は、「か」で終わるようにして、明確にすること。
問題設定は単一に絞ること。
問題の範囲を明確に限定すること。
問題提示までに回り道をしないこと。
結論は問題のすぐ後に示す。
言及する反対意見に勝る説得力のある結論を用意する。
問題と結論を符合させる。
すぐに反論されるような理由は避ける。
結論に論理的につながらない理由は避ける。(容易に論破されるもの。論理的につながらないもの。)
理由の範囲を明確にわかりやすいようにする。
感想や憶測では理由にならない。
理由を整理せずに列挙してはいけない。理由を支える証拠は一定数あってもいいが、理由は一つに絞る。
反論を想定した内容を追記する。
資料の裏付けを示す。
論理的な構成
①背景説明、②問題、③結論、④理由、⑤理由を支える証拠、⑥想定される反論とそれに対する再反論、
⑦結論の確認 -
日本語書き方教室が面白かったので買ってみた。まだ読めてない。