私論被災者の心理―「別れ」事例阪神・淡路大震災

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888483322

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  • この本は,阪神淡路大震災の被災者になった社会心理学者の書いたもの。
    東日本大震災から一ヶ月以上たって,やっと読む気になった。

    この本の書き方は,論理的ではないし,専門的でもない。でも,それだからこそ,読んで価値があるものではないかと思う。

    書かれたのは,1996年。震災後一年が経過しているが,毎日続く「被災後」の生活がいかなる状況であるかを,割り切れない言葉で表現しておられる。

    おそらく,そういう事なんだろうと思う。
    被災者でない人間が,テレビ等の報道を見て,大変なことが起こったとおもう。それはそうで,それ以上でも以下でもない。被災者でない人は,被災者の気持ちになれないのだ。

    筆者はいう,マスコミに「今何がほしいですか」と聞かれたら「余震を止めてほしい」という,と。それが無理なら「お金がほしい」と。

    できもせんことをいうなとか,生々しいことを言うな,と反感を覚えるかもしれないが,そういう「反感」を覚えられるのは我々が被災者じゃないからだ。被災者の内側に入ってないからだ。
    それは,無理なのだ。

    無理であっても,外からでも,出来ることがあるのだ。
    大事なのは,部外者として楽しめる「コンテンツ」にしてしまわないことだ。一緒に夢を見ることだ。


    人間には,理屈で割り切れないところがある。
    そんな事実を内側から書き出している,めったにない本だと思う。
    今回の大震災において,被災者のために何かしようと思う人は,まずもってこの本を読んでから,自らのことを考えてみてはどうだろうか。

    中身はやや難解である。言葉遣いがというよりは,論理的でないからだ。
    そういう論理的でない割り切れないところをしっかりと,受け止めてみたいと思う。

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著者プロフィール

1948年 札幌市生まれ
1972年 早稲田大学法学部卒業
現在 北海学園大学法学部教授

「2016年 『旧刑法〔明治13年〕(4)-Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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