エンカウンター・グループのファシリテーション

  • ナカニシヤ (2000年9月20日発売)
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  • 本 ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888485968

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  • エンカウンターグループのグループプロセスに発展段階があり、各々の段階におけるファシリテーションの技法を体系化することを目的とした研究。著者が98年に九州大学において執筆した博士論文を出版したもの。

    エンカウンターグループで起こる出来事は直進的な発展プロセスをたどるという観点に立ち、展開が進んだグループ、進まなかったグループのプロセスを読み解き、ファシリテーターのいかなるあり方がそこに影響しているかを描き出そうとしている。

    基本的には非構成なのだが構成的な要素も少なくない。定番のワークがあり、初期、後期には定番のワークがいくつかあるようだ。

    ファシリテーターの各セッションごとの感想を読むと、沈黙や世間話的なものに対して否定的で、メンバーが「自主的」であるかどうかでグループのあり方を評価しているかのようだ。ファシリテーターの技法としても「長すぎる沈黙を破る介入」や「場つなぎ的な話し合いへの介入」「マンネリやダレの活性化」など、どうも操作的な関わり方のようで、どうも嫌な感じがした。

    この方のエンカウンターグループはいったいどんな感じなのか、とても気になる。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。1970年、九州大学教育学部卒業。
1975年、九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得後退学。博士(教育心理学)。
福岡大学教授、九州大学大学院教授を経て、2012年から跡見学園女子大学文学部教授。
現在、跡見学園女子大学心理学部教授、九州大学名誉教授。
著書・監修書に『エンカウンター・グループのファシリテーション』〔ナカニシヤ出版, 2000年〕、『グループ臨床家を育てる』〔創元社, 2011年〕、『心理臨床のフロンティア』〔同, 2012年〕、『人間性心理学ハンドブック』〔同, 2012年〕、『ロジャーズの中核三条件 共感的理解』〔同, 2015年〕、『公認心理師 分野別テキスト』全5巻〔同, 2019年〕ほか多数。

「2019年 『公認心理師 実践ガイダンス 4.心の健康教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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