カウンセリング心理学―カウンセラーの専門性と責任性

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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本棚登録 : 37
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888487122

作品紹介・あらすじ

本書は、特定の理論やアプローチ、技法の紹介ではなく、日本のカウンセリング界に影響を与え続けたアメリカの関係学会の潮流の下に、わが国の現状を考慮して、カウンセリング心理学の独自性およびカウンセラーの専門的特性を解説するものである。

感想・レビュー・書評

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  • キャリアカウンセリングの基本がわかる本。
    数年前に国家資格にはなったものの、キャリアコンサルタントの社会的な役割や機能、心理治療や相談との違いなどは、まだまだ世の中でちゃんと認識されていない。日本では歴史の浅い職業なこともあり、アメリカでどのように発展してきたかや、他の似た職業との違い、またカウンセリングの実践的な内容までがまとまった本。

    ・カウンセリングは単に悩みを聞くだけでもなければ、治療だけでも、情報や忠告を与えるだけでもない。個人が一時的に遭遇する困難を克服してその人なりの特徴をフルに生かして生きていけるようになるのを助ける過程である。
    ・カウンセリングと相談の一番の違いは専門性
    ・人は自分自身を分析する力を持ち、その分析に基づいて賢明な選択をすることができるという信念に基づく
    ・日本ではvocationとoccupationを区別することは少なく、両方ともに「職業」という日本語を当てはめている。しかしvocationはoccupationとは異なる。語源的には「神からの呼びかけ、神から与えられた道、思し召し」であり、一般的には「個人が持っている資質を生かすこと、生かす道」と言いかえられる。
    ・社会が複雑になり、可動性に富み、かつ豊かになればなるほど、カウンセリングは社会の中で必要不可欠となり、その役割は重要になる。(中略)要するに、情報過多で、かつ伝統的価値観が崩壊しつつある時代に、自分らしく生きるためには、「自分を知る」ことが必要不可欠の条件となったのである。
    ・カウンセリングと心理治療との相違点:カウンセリングは、発達的視点に立って、成長と適応という個人の積極的側面に強調点をおき、環境の中で効果的に機能できるようになること、言い換えれば自立することを目的とするのに対して、心理治療は、治療的視点に立って、障害や問題を軽減させることを目的として個人の援助を行う

  • 読了

  • キャリアカウンセリング講座のテキストとして読み途中。
    カウンセリングってどういうこと? というと、心理療法とか、より良い人間関係づくりとか、イメージが非常に多様ですが、
    定義をはっきりと理解しておくことにより、カウンセラー、そしてクライアントの方も、自分が関わっているそれが本当にカウンセリングであるのかどうか確認できる、ということを講義で教わって納得でした。。
    感動するlearningエクスペリエンスってどういうことなのか。求められる人材って。成果って。
    定義がなくちゃ評価ができない。定義があれば評価ができる。当たり前のことですが、再認識。
    (さわ)

  • 【出版社による内容紹介】
    カウンセリングって何?カウンセラーって誰?――カウンセリングの意義、独自性とはなにか?といったアイデンティティの問題と、個人の生活の場である環境を見定める技量、そして個人の尊厳を守り個人の全人的成長と発達に寄与するということをカウンセリングの基本的問題として論点を整理したテキスト。

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著者プロフィール

筑波大学名誉教授,同大学研究センター客員研究員。筑波大学教授,同キャリア支援担当特命教授,立教大学大学院特任教授を経て現職。ペンシルバニア州立大学大学院博士課程修了,Ph.D. 取得(カウンセリング心理学・カウンセラー教育専攻)。著書:『リハビリテーション・カウンセリング』(監修、ナカニシヤ出版、2010年)、『キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ』(編著、ナカニシヤ出版、2007年)

「2018年 『新版キャリアの心理学[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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