はじめて学ぶ生命・環境倫理―「生命圏の倫理学」を求めて

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888487597

作品紹介・あらすじ

私たちの幸福な生き方とテクノロジーのあり方を自分の頭で考え抜くための応用倫理学入門。

感想・レビュー・書評

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  • 生命・環境倫理の基本トピックを押さえつつ、筆者の持論である、生命倫理と環境倫理の融合形としての「生命圏の倫理学」を提唱している。事実(というか一般論)の説明にところどころ筆者の批判的(悲観的?)な世相観が反映されているのが気になった。

  • 著者の主張が述べられる部分で、論議に取り沙汰される他の主張に対して考えの幅が狭すぎるというような見解が散見されるが、寧ろ著者も変わるところなく浅いところを掬うのみで抽象的で蒙昧な感情論を訴えかけているに過ぎないのではという印象を持った。
    マジョリティを問うていれば世は事もなしというような意識が感じられ、結局のところバランス、中庸という場所に収束しているようで、これでは倫理という学問体系そのものに疑問を持ってしまうのではないか。

    とは言え主題である生命、環境倫理の扱う諸問題に触れてみる分には、中絶、尊厳死、クローン、諸環境破壊問題などと、ある意味私達に身近な問題意識であり読み易くまとまっていると思う。
    個人的には倫理を求め実践する姿勢など病のようなもので唾棄すべき概念なのだが、批判的な態度で読むのであっても、普段使っているつもりになっている脳髄を刺激するには十分でした。

  • 穏健。

  • 生命倫理・環境倫理の両側面から、かなりまとめられているとは思うが、前景化されている著者の思想があまり好ましいと思えない。
    生命倫理にしろ環境倫理にしろ、純粋なロマン主義といった感が拭えなく、個人的にはこれを入門書として読んだ後に応用倫理に入る人は、シンガーのような過激な方面にいかない限り、使い物にならないような気さえする。

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