社会的ジレンマの処方箋―都市・交通・環境問題のための心理学

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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本棚登録 : 41
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888488136

作品紹介・あらすじ

本書はまず、現実社会におけるおおよそ全ての社会問題の根底に、「利己的に振る舞うのか、それとも、他者と未来に配慮しつつ協力的に振る舞うのか」という"社会的ジレンマ"の構造が横たわっているものと考え、様々な社会問題を解く鍵は、その社会的ジレンマの構造を踏まえることでしか得られない、という前提に立つ。その上で、問題解決を意図した"工学的"な認識の下、社会的ジレンマについての"科学的"な現象理解を論じつつ、社会的ジレンマを解消するための"理論と方法"を、多面的に論じるというアプローチをとった。

感想・レビュー・書評

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  • 社会協力的な行動にインセンティブを与えることで、その人のモラルで行われた自発的な行動が、損得の取引問題になっていってしまう、というところが面白かった。単純なことかもしれないけど、世の中には、比較的協力的な行動をとるタイプの人と、比較的自分の利益を優先した行動をとる人がいるんだ、ということを自分の中で言語化できたのも良かった。果たす役割を受け入れられる、つまりボランティアジレンマを乗り越えられる大人になりたいもんです。

  • 目次
    第Ⅰ部 社会的ジレンマの応用理論
    1章 社会的ジレンマとは何か?
    2章 社会的ジレンマの種類
    3章 社会的ジレンマの解決策
    4章 協力行動への行動変容プロセス

    第Ⅱ部 心理的方略
    5章 事実情報提供法~認知の“矯正”による解決策~
    6章 経験誘発法~一時的な構造変化が導く“経験”による態度変容
    7章 コミュニケーションの基礎的な理論と技術~“コトバ”による態度と行動の変容~
    8章 コミュニケーションの応用事例

    第Ⅲ部 構造的方略
    9章 構造的方略の功と罪~“不可欠”な構造的方略の“悪影響”~
    10章 構造的方略の導入に向けて~構造的方略の悪影響を回避するための“フレーム”
    11章 構造的方略を巡る高次ジレンマ~公共受容、世論、ボランティアと正義~
    12章 構造的方略の公共受容
    13章 本書のむすび

  •  リアルで政治家を目指している人には必読の書。

     そうでなくても日本の公共事業のあり方を考える人にも読んでもらいたい。

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プロフィール

(株)オールドッグセンター全犬種訓練学校責任者。日本訓練士養成学校教頭。ジャパンケネルクラブ公認訓練範士。日本警察犬協会公認一等訓練士。日本シェパード犬登録協会公認師範。1998年度はWUSV(ドイツシェパード犬世界連盟)主宰くれん世界選手権大会日本代表チームのキャプテンをつとめ、個人で世界第8位、団体で世界第3位に入省。訓練士養成を行うと一方で、国内外のさまざまな訓練競技会に出場。家庭犬のしつけや問題行動の矯正にも取り組んでおり、各地で講演なども行っている。カリスマ訓練士としてテレビ等でも活躍中。

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