実践・“受容的な”ゲシュタルト・セラピー―カウンセリングを学ぶ人のために

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888489126

感想・レビュー・書評

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  • 図書館本 146.8-O38 (100100174547)

  • ゲシュタルト療法とはエンプティーチェア・空椅子のワークなどで有名な心理学です。今まで名前は知っていたのですが、今回始めてじっくりとゲシュタルト療法の書籍を読みました。この本を読み終えてゲシュタルト療法とは何かを一番要約してるなぁと思う文章がこの本の中にあったので、引用してみます。
    「未完の事柄は,ある出来事を体験した時に心の中にわき起こった感情を表出しきらなかったことによって形成されます。ゲシュタルト・セラピーのワークでは,未完の体験が起きた時に溜め込んだ感情を「今・ここ」で体験しそれを出し切るように促します。そのことで,未完の事柄を完了させるのです。」
    未完の事柄とは、簡単に言えば出したかったのに出せなかった感情です。特に幼少期の感情は、出せば親の愛情を失ってしまうんじゃないかという恐怖を一度感じてしまうと、その感情は出しづらくなるようです。親への甘え、怒り、そんな出せずに抑圧された感情はだんだんと心のフィルターになり、本当は親に出したかった感情だったのにも関わらず、その感情を他の人投影して、その人に甘えを求めたり、怒りをぶつけてしまうようです。
    ゲシュタルト療法では、その未完の事柄を「あの時、あの場所、あったこと」として話すのではなく、「今、ここ」で起こっていることのように語ってもらい、自分の中に取り込んでしまった当時の相手を椅子に座らせて会話してもらうことで、その時の感情を時には大声を出し、時には泣きながら訴え出しきれなかった感情を出し切って行くのです。そうすることで人は自ずと癒されていくという内容でした。
    交流分析が親から受けたドライバーや禁止令を書き換えていくという理論的なアプローチを取るのに対して、ゲシュタルト療法はとことん感情へのアプローチをしていく。というのを感じました。

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