事典にない大阪弁: 絶滅危惧種の大阪ことば

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  • 浪速社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888544788

感想・レビュー・書評

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  • 大阪人として大阪弁残さんとあきまへんな。旭堂南陵さんが残した「事典にない大阪弁」、大阪人、落語好きを自負している私でさえ、わかるのは3割ぐらい。ニュアンスが辛うじてわかる言葉もあれば、“はなから”チンプンカンプンの言葉も。
    落語を通じてでも、何でも“そんじょそこら”の言葉に置き換えるのではなく、良き時代の生の言葉として“すっくり”残しておいて欲しいもんだす。

    【ごまめ】だけ、紹介しときます。
    幼いため、鬼ごっこ等遊びのメンバーに正式に参加させてもらえない時に使う。ジャンケンで鬼の役を決める時に「お前はちっちゃいからごまめや」と遊ばしてくれる。

    第三部の「大阪の美味いもん蘊蓄帳」もおもしろおますで。超高級店ではなく、一般市民に馴染みのある店、馴染みのある食べ物が並ぶ。
    「うどんすき」「大阪うどん」「大阪寿司」「大阪の蒲焼」「お好み焼き」「おでんと関東煮(かんとだき)」「きんつば」「くるみ餅」「小鯛雀鮨」「酒の粕」「すき焼き」「ちょぼ焼き」「佃煮」「天ぷら(練り天)」「鱧」「夫婦善哉」

    大阪うどんのところに、大阪うどんは、讃岐うどんより小麦粉を硬めに練り、ゆで時間を長くするところに秘密がある。こうすることによって、讃岐のシコシコ感よりもモチモチ感がでるのである、と。
    今まさに、私が目指している“手打ちうどん”であり、ネオ讃岐、ネオ大阪、と思っていたのですが、まさに大阪うどん、そんものだったんですな。

    “ことば”も“食”も、大阪の文化、大事にせんとあきまへんな。

  • 気になるなぁ~忘れられつつある大阪弁

    浪速社のPR
    未掲載
    http://www.nmc.ne.jp/hp1/familyart/#BLOCK3
    上方講談 旭堂南陵
    http://www.office-kimiko.com/index.html

  • ★★★★☆
    こんなん使ってたんか~、この言葉使い方ちゃうかった!?という目ウロコな大阪弁がようけのってます。
    後半が大阪弁エッセイになってまして、耳に心地よい。
    魚の骨のお話が面白かった。
    鯛の鯛は知っていましたが、ほかにも・・
    魚の骨見る前にまた読もう
    辞典としては面白いですが、教育上あまりよろしくない言葉もありますので、高校生以上。
    (まっきー)

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著者プロフィール

1949 年9 月4 日 大阪府堺市に誕生
1967 年4 月 近畿大学入学と同時に旭堂南陵に師事
1973 年3 月 大阪府立大学、大学院修士課程修了農学修士
1978 年4 月28 日 「旭堂小南陵」襲名 真打ち昇進
2006 年8 月18 日 三代目旭堂小南陵から大名跡、四代目「旭堂南陵」を襲名
2011 年2 月 寄席芸人初の博士号取得(大阪芸術大学)
受賞歴
2004年度 大阪文化祭賞グランプリ(大阪府・大阪市)
2011年度 芸術祭大賞受賞、その他多数
著書 
『明治期大阪の演芸速記本基礎研究』(正・続・続々)
『事典にない大阪弁』
共著 
『上方演芸大全』ワッハ上方編(創元社)
CD本 
「よみがえる講談の世界」全三巻(CD 付)
➀戸黄門漫遊記 ②安部晴明 ③番町皿屋敷
その他
大阪芸術大学、羽衣国際大学、客員教授

「2019年 『事典にない大阪弁 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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