人が見た夢 ロボットの来た道 ギリシャ神話からアトム、そして…

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784889563979

作品紹介・あらすじ

ヒューマノイドロボット開発の第一人者が綴る人間とロボットの歩み。歴史から近未来まで、ロボットにまつわるトピック満載。

感想・レビュー・書評

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  • ロボットが登場する作品はよく目にするものの、ロボットについての本は読んだことが無かったため、アンドロイドやヒューマノイドなどの区別がつくようになるかもしれないと思い、読んでみました。

    ロボットの誕生から現在までを、歴史を追って解説しています。
    写真が多用されているため、理解が深まり、ロボット開発の進化が視覚的にもわかります。

    ロボットとは、なにかの頭文字かと思っていましたが、チェコの作家が戯曲の中で用いた造語だと知りました。
    フランケンシュタインみたいな感じなのでしょうか。

    人と変わらない思考と行動をするロボットの登場は、人類の夢の一つでもありますが、人のために作られたロボットの開発には、「フレーム問題」が立ちはだかっているとのこと。
    人工知能分野の専門用語かと思いましたが、あらゆる状況を総合的に判断して適切に行動できるプログラムを組むのが非常に難しいという問題だそうです。

    SF作品に当たり前のように登場するロボット。
    子供の頃から慣れていたため、その存在の可能性について、まったく疑うこともありませんでしたが、この本を読んでいくと、まだまだ発展途上の分野で、研究者たちは日々研究を重ねて、その進化に寄与しているということがわかります。

    ロボットといったら、欧米の方が最新の研究をしているようなイメージがありますが、1980年代に日本は産業用ロボットの稼働台数世界トップになったとのこと。
    日本のロボット技術は刻々と上がっていますが、他国では必ずしもそうでないことが語られます。
    その背景には、ロボットに対する日本と欧米との価値観、文化の違いがあることを知りました。

    日本では、ロボットに親しみを持ち、「働く仲間」「人間のパートナー」として受け入れる傾向にありますが、欧米では、あくまで「役に立つ道具」に過ぎず、「職場を奪う機械」としてロボット反対運動が起こったりするそうです。
    日本では親愛の情、欧米では恐れを抱く対象になるという正反対の存在感への感情。
    今後もさらに、開発の取り組み方に差が出てきそうな気がします。

    また、アメリカでは、ガンダムのような軍事用パワースーツを開発しており、日本では、ターミネーターのような人間そっくりのアンドロイド「ジェミノイドF」を開発しているという点で、SF作品の日米の思考と実際の研究が完全に逆転しているという指摘は、大変興味深く思いました。
    やはり欧米では、ロボットはマシーン、日本ではフレンド、という定義の差から派生した結果なのかもしれません。
    欧米の人とロボットの話をする時には、感覚の違いに気をつけようと思います。

    ロボット技術開発がどこまで進んでいくのかわかりませんが、先日の原発事故で導入されたのは、日本ではなくアメリカの軍事用ロボットだったのが、なんとも残念なところ。
    私もロボットとの心温まる交流ができる日が来るのが楽しみな日本人。
    ASIMOのような多方面への可能性を持ち、人間を助けるロボットが実用化されるのを、心待ちにしています。

  • ロボットの歴史の本。写真・図が多いし、歴史を浅ーく学ぶ資料としてはいいかなー。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784889563979

  • 紀元前250年頃にはユダヤ教の人々が泥を使って人造人間をつくったという話が伝えられている。材料の泥のことをヘブライ語でゴーレムということから、ユダヤ教の人造人間のことをゴーレムと呼ばれている。

    ロボットの語源は、チェコ語の労働。
    人間に変わって労働するロボット。

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