カンボジア今: ポル・ポトの呪縛は解けたのか

著者 :
  • 燃焼社
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本棚登録 : 18
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784889780796

作品紹介・あらすじ

加害者と被害者が共存する国,和解の道は?

感想・レビュー・書評

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  • 今年4月に旅行で初めて訪れたカンボジアについて旅行ガイドの解説より少しでも理解を深めたいと思い、手に取った一冊です。著者は海外大学の修士号も持つ大学教授の方ですが、本書については平易な文章かつ簡潔な説明で短時間ですが、興味深く一気に読むことができました。所得税という仕組みがないカンボジア(平成20年当時)では国民が公的資金というものに対してお金持ちの国からもらったお金という認識で国民による公的資金に使途監視はおろか役人による汚職の温床になっているようです。国家というものが機能していない発展途上国に対する援助の難しさ(政府機関・NGOなどの民間団体問わず)についてよくわかりました。
    それにしても本書に書かれているようにポル・ポト政権がカンボジアという国家自体を破壊してしまったということは云うまでもないことですが、加害者である元ポル・ポト派幹部や現場の兵士たちが自分たちが行った過ちについて黙秘する姿勢をつらぬき、現政権もそれに対して追及する姿勢がないというのはこの国の今後の歩んでいく国民融和の道がかえって険しいものになるのではと思いました。

  • カンボジアのストリートチルドレンに関してのフィールドワークをやってみたいと思い立ち取り合えず実状を知るために購入した書籍。タイトル通りポル・ポト政権後の国民の在り様を記している。内容的には多数の論文を引用していて悪くなかったが誤字・脱字が多過ぎて信用に足るのか疑いたくなった。些細なものならまだしも致命的なミスが多過ぎる。筆者の文もあまり上手いとはいえない。

  • カンボジアを訪れてから、カンボジアの歴史や経済に興味を持ち、読んだ一冊。

    著者はNGOでカンボジアに滞在したことのある方で、現地の日常生活から経済、エイズや人身売買の問題まで丁寧に書かれていてわかりやすい。

    ただ、著者はカンボジアの将来に非常に悲観的。
    何もそこまで悲観的にならなくても…。

  • カンボジアへのスタディーツアーに参加することにな手に取りました。内戦後の和解、格差、保険、教育など様々な問題を統計に基づいて書いてあります。
    また、コラムにあるカンボジアでの体験はとても面白いです。

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