舞姫 1―テレプシコーラ (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

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  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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レビュー : 136
  • Amazon.co.jp ・マンガ (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784889917871

感想・レビュー・書評

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  • 千花の喪失感が切ない。東野圭吾の「眠りの森」にも同じようなバレエの世界の実情が描かれていたが、命を削るような努力を重ねても、栄光を手にするのはほんの一部の人間なのだろう。千花の行く末は、彼女が真面目で弱音を吐かない子だっただけに痛ましすぎる。

    一方で主人公の六花は恵まれている。運や才能、経済力。この漫画を読むと世の中は実に不平等だと思い知らされる。ただ、幸せの基準をどこにおくかは自分で制御できるかもしれない。六花の傍らで挫折していくキャラ達が、それぞれの幸せを見つけて欲しいと思う。

  • 第一部(1から10巻)読了。
    山岸凉子は好きなんだけど、バレエ自体をよく知らないので、敢て読まなかった。『アラベスク』は読んだけど。
    でも思いなおして読んでみたら、さすが山岸凉子、ただのバレエ漫画ではない。
    『アラベスク』もノンナを中心に人間の弱さ、恐ろしさを描いていたと思うが、舞台を現代の日本にすることで、さらに様々な問題を描いて見せている。
    はじめは主人公が、肉体にハンデがあり、精神的な弱さがあるとはいえ、お金に不自由せず、(母は指導者だし、家がバレエスタジオ)恵まれてるよな、やっぱりバレエってすごくお金かかるし、それを払える親がいるというのがバレリーナになる最低条件かも、なんて思って読んでいたので、被虐待児の空美ちゃんの方がずっと気になった。
    途中で空美ちゃんが消えて、どうなることかと思ったら、ちゃんとそこらへんは周到に練られていたんだな気づく。
    流石、山岸凉子、と改めて思った次第。
    それにしても空美ちゃん一家が気になる。
    あの顔で主人公は厳しいかもしれないが、後日談を描いてほしいな。

  • 再読中。
    あまりの暑さに、文章だけの本を読みづらくなって。
    それと、オリンピックで体操や新体操の身体の動きの美しさに感動したせいもあります。
    最初っから読み直すのは、何度目かしら~久しぶりです。

    バレエ教室を開いている母のもと、ずっとバレエをやって来た姉妹、千花(ちか)と六花(ゆき)。
    バレエの才能があり、きりっとして成績も良い千花のかげで、妹の六花はおっとり育っていた。
    まだ小学校の6年と5年生。六花が早生まれなので実際には2年近く年の差がある。

    六花のクラスに、須田空美(くみ)という女の子が転校してきた。まるで男の子のように背が高くて細い。
    バレエをやっている子なんじゃないかと気になる六花だが?

  • 知人にすすめられて読んだが、最高におもしろかった。
    絵で敬遠したら損ですね。
    キラキラはしてないけど、骨格とかすごく綺麗で、今風じゃないけど実力のある素敵な絵です。
    バレエにつっこんだ話で興味深かったです。
    もっと続いてほしかった!大好き!色んな人にすすめたい!

  • kamoshigiさんからの1冊。

    山岸凉子さんて札幌の人なんだあ。
    それだけで親近感。

    ちょっとだけ須藤さんの画に馴染めないのと(母娘揃ってすごく尖ったお顔に描いているので)、その須藤さんがあまりにもひどい環境に置かれていて、今のところしんどいばかりだけど、これからどうなるのか、それだけで期待大。こちらも続きが気になります。

  • 六花・小学5年生。
    空美(に加えて千花、金子先生)によってバレエへの情熱を取り戻す六花。ロシアのバレエ団の公演にも心を動かされないエピソードの挿入が上手い。

  • その昔、『アラベスク』というバレエ漫画がありました。ソ連を舞台にした壮大なドラマに、胸ときめかせたものです。
    年月を経て、再び山岸凉子先生が描く、純日本のバレエ漫画です。
    と言っても、内容は甘っちょろいものじゃない。何たって、雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載されていたくらいですから。主人公たちは中学生〜高校生ですが、大人向けのストーリーに仕上がっています。でも、あらためて自分の学生時代を思い返すと、これほどではなくても、実はかなりシビアな世界だったのかもしれません。陰湿ないじめや嫉妬、競争もありましたが、友達とのちょっとした心の行き違いだけでも悩んだものです。
    物語は、第一部完結です。特に、最終巻は泣けます。5回読んで、5回泣きました。枕が涙に濡れます。
    もちろん、1巻あっての10巻ありき。一気読みをオススメします。
    泣けそうな小説って、こっぱずかしくてあまり買わないんですけど、漫画はいいです。休みの日にでも、どっぷりハマってください。

  • 『りぼん』『花とゆめ』に連載されていた『アラベスク』を読んだ時の気分で読み始めましたが
    これは2000年に『ダヴィンチ』連載、平均読者年齢33.5歳だそうで、
    いきなりショックな場面が…。

    でもそれ以外のバレエレッスンのところは、とても勉強になって面白かったです。
    あと14巻続くのですが、なるべくその、ショックなシーンがなければいいなと思っています。

  • フラジャイル

  • 10巻まで読んだので再レビュー。

    もう、10巻は涙止まりませんでした。
    強い人間とか弱い人間とかってなんなんだろうね…。人間てみんな弱いんだろうね。と、思ってしまう。
    人に甘えられるのも一種の強さかもね。

    バレエに興味ないまま読み進めて、でもバレエ以外の重いこと沢山考えてしまいました。
    最初の方、なんか絵に描いたような幸せな家庭で、平和な話でいいなぁ~と思ってただけに、悲しすぎる。
    やはり山岸先生の漫画でした…。

    篠原姉妹は二人ともギフトに恵まれてたんだね。

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著者プロフィール

1969年、漫画家レビュー。1983年、「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞受賞。2007年、「テレプシコーラ(舞姫)」で第11回手塚治虫文化マンガ大賞受賞。代表作に「アラベスク」「妖精王」など多数。

「2016年 『山岸凉子画集 光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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