- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890137879
作品紹介・あらすじ
●執筆者(五十音順)
位頭久美子(絵本雑誌プロデューサー)、奥野奈緒子(書店員)、兼森理恵(書店員)、
三辺律子(英米文学翻訳家)、中村真理子(ぶんこでいず・えほんでいず発行人)、
西村醇子(大学講師・翻訳家)、野坂悦子(児童文学翻訳家・作家)、平岡敦(フランス文学翻訳家)、広松由希子(絵本評論家・作家)、ほそえさちよ(編集者・大学講師)、松田素子(編集者・作家)、
森口泉(書店員)
●掲載絵本(一部)『アライバル』『ウェン王子とトラ』『サウスポー』『せかいいちのねこ』ほかコラムをあわせると全109冊紹介
感想・レビュー・書評
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「絵本は小さな子ども専用のジャンルではない。
10代にこそふさわしい作品も山のようにあるにも関わらず、その情報にたどり着くのは難しくなかなか気づいてもらえない。それが悔しい。」
・・という著者の前書きの後で、このフルカラーのガイドブックが始まる。
1.ぐっとくるアート(10冊)
2.ナンセンスにはまる(11冊)
3.私は私…だよね?(14冊)
4.どっちも大切。恋愛と友情(7冊)
5.家族の中の居場所(8冊)
6.今なにを感じてる?生と死(13冊)
7・私たちの平和と戦争(6冊)
8.ヒトにもモノにも歴史あり(8冊)
9.自然という贈り物(10冊)
10.一生ものの物語を探して(13冊)
というカテゴリーで計100冊が紹介されている。
良く練られた分け方で、読み物としても楽しい。
科学本も入っているし、図鑑もあるし、ストーリーをじっくり味わうものもあり名作もあり。
「え?これも選んだの?!」という思いがけない選書もあって新鮮。
こんな風に、様々な視点と好みで選ぶと偏らなくて済むのね。
ちょっと驚くのは、7割強が外国の絵本であるということ。
(決して日本に優れた本がないということではない。)
更に驚くのは、民話・神話・伝説や昔話の類が一冊も入っていないこと。
はなから選択肢に入っていなかったのか、それともハズレのない分野なので選択が困難だったのか、それがよく分からない。せめて一冊でも入れて欲しかったなぁ。
「YAのための」となっているが、YA以上であればどなたもOKの本ばかり。
『みどりの小鳥』のレビューにも載せたが、よけいな描写は一切なく、起きたことだけを述べていくのが絵本というものなので、その分想像力を膨らますことが出来る。
病みつきになると、むしろ小説を読むと煩わしく感じてしまうかも(笑)。
絵本を読んでみたいけど、何が良いか分からないという方にもおすすめ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YAのため、という珍しい絵本ガイドです。
YAのため、というのは、実は読書が好きな全ての大人向け、という意味があると思うのです。 -
絵本の読み聞かせをしているので、参考に。
と、思いましたが、読み聞かせ向きのものは少ないかもしれないです。
しかし、一冊一冊が素敵な本ばかりで、ワクワク。
解説がまた面白いです。 -
13歳という感受性の豊かな年代向けに、挑戦的で多様性のある絵本が紹介されていて面白い。青年から大人まで楽しめる感じで読んみたいと思う絵本が多い。
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絵本は苦手な分野なので、まずは勉強と思って読んだ。読みたくなる本が沢山紹介されていて、まず自分で読んでから図書館へ入れようと思う。
とても良い本だけど、めちゃくちゃ硬くて開くのが大変。小さいわりに重いし手が疲れるタイプ。 -
今年の読者はじめはこのレファ本から。気になる絵本てんこもり。いわゆる古典からの選別じゃなく、比較的新しめからのチョイスってのがポイント。殆どが未知・未読で、やっぱり絵本に対する興味は尽きない。子どもの成長に合わせて一緒に楽しめたら素敵かも。
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青少年向けの絵本リスト。絵本って子供向けに思われるかも知れないけど、大人じゃないと真意が読み解けないものって結構あると思う。