赤毛のアン

  • 西村書店
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本棚登録 : 74
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890138944

作品紹介・あらすじ

アンの物語はひとつの手違いからはじまる。孤児院から男の子を引き取ることにしたマシューとマリラの兄妹。ところがそこへやってきたのは、赤い髪をしたおしゃべりな女の子、アン・シャーリーだった…。美しい自然に囲まれたカナダのプリンスエドワード島を舞台に、アンはさまざまなハプニングを起こしつつ、周囲の人々に見守られながら少女から大人の女性に成長していく。カラー完訳愛蔵版。

感想・レビュー・書評

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  • 壮年の兄妹に引き取られた、妄想力過多な孤児の女の子のお話

    アニメも見てないし、翻訳者のドラマも見てない
    色々な作品で言及されているエピソードはちらほら知ってるくらい
    柚木麻子「本屋さんのダイアナ」はモロに赤毛のアンをモチーフにしてたし、藤崎竜「PSYCHO+」ではアンも緑色の髪は嫌がったとか、久米田康治もアンの夢見がちな言い換えをネタにしてたなぁ
    その程度の前情報から想像していた物語とはちょっと違った
    良い方向にね


    アンのポジティブモンスターな発想は面白い
    想像力や表現力も子供特有というよりは、アンの特徴なのでしょうね
    夢見がちな妄想の中にも、自分の生い立ちが影響しているのか、悲観的な予測やそれを受け入れるという態度
    物語のキャラとしてはまぁアリでしょうね

    それにしても、実の両親が亡くなって以降、引き取られる先々で養ってくれてる人が次々と亡くなる状況はある意味でホラーだな
    でも、当時としてはそんなに珍しい事じゃなかったんだろうか?

    謝る時も自らの非を認めつつ相手の非もしっかりと折り込みながら誠実そうにまくし立てるスタイルは面白かった
    ま、本人はそんな意図はないのでしょうけどね
    そのお陰でダイアナのおばに気に入られるという展開も面白い

    そんなアンも成長するに連れて妄想は自分の中だけになり
    社会的にはよき競争相手のギルバートと切磋琢磨し
    はては奨学金の対象に選ばれるという展開は予想外だった
    学校の成績がよく努力家というのは意外で、もっとのほほんと暮らしているようなイメージを抱いていたんですよね
    マシュウ亡き後の選択にしても、それまでの5年間がどんな意味を持つのかがよくわかる


    赤毛をからかわれて石版が割るくらいの強さで頭に叩きつけるという所業から始まったギルバートとの関係
    マリラやマシュウとの会話でつい口にしそうになって「男の子」と言い換えるあたりからはそんな意識があったのだなぁと、ありがちな展開もいい
    進路の件で地元の教師を譲ったり、友達になったりと言う展開は大団円で期待していた通りなので嬉しい
    確か続編では結婚するんですよね?


    親友のダイアナ
    「本屋さんのダイアナ」でイメージしてた関係とちょっと違う
    確かに親友ではあるんだけど、こんなもん?
    シロップと間違えてお酒を飲んでしまうエピソードは面白いんだけどさ
    もっと濃密な百合っぽさのイメージを抱いていた



    この歳になると、アンではなく養親の方にフォーカスを当てて読んでしまう

    マリラの成長が一番見違えたかな
    当初は男の子じゃないのでアンを孤児院に送り返すと息巻いていたし
    最初はアンに厳しいようにも見えた
    でも、アンにした自らの過ちを認め謝ることができたり
    アンを信じて養護したり
    アンの主張にを認めて応じてあげたり
    そんな変化を好ましく思う

    そして、マシュウの愛情
    人嫌いで、女性を忌避しているマシュウ
    なのに、最初からアンは受け入れようとしている不思議
    馬車で同行している体験だけで、アンに何かを感じたのでしょうね


    一番受けたサブキャラはジョーシー・パイ
    最初から最後までブレない毒舌キャラだったな
    しかも、パイ家そのものが同じ傾向がある?


    続きが気にはなるんだけど、手を出すと読書時間を結構取られるのでちょっと躊躇っちゃうな
    何か機会があったら手にとってみるかもね



    ところで、作品の内容にはあまり関係ないけど、赤毛が忌避される理由って何かあるんですかね?
    何か歴史や宗教的な理由があったりするんだろうか?

  •  100年以上愛されるモンゴメリの名作です。主人公のアンが精一杯生き抜く姿はこれから何か始めてみようと思っている人や人生の岐路に立たされている人におすすめです。まだ、名作を読んだことがない人もぜひ読んでみてください。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:535920 請求記号:933||Mon

  • 時々無性に赤毛のアンを読みたくなります。
    やっぱりアンの物語を読むと、明るい考え方に元気をもらえます。
    手作りをしたり、お茶会をしたり、楽しいことがつまっている
    作品。

    プリンセスエドワード島は永遠の憧れの地です♪

  • 生後間もなく両親を事故で亡くし、トーマス夫妻に引き取られるも主人が亡くなる。その後、孤児院で育てられることになったアン。数ヶ月後、養子の話が入りグリーンゲイブルズに住むカスバート兄妹に引き取られ、共に生活することになった。
    自然溢れるアヴォンリーで伸び伸びと成長していくアンのお話です。
    この本の最後、涙が止まりませんでした。
    赤毛のアンは最高♥
    舞台となったプリンスエドワード島に行くのが夢です。

  • 想像力豊かな少女が、養子として、とある家へ…

  • 赤毛とか鬼かわいいよねー
    そばかすとかハイパーかわいいよねー
    うらやましくなる本でした
    あきずに読めるよ
    みんな名前くらい一度は聞いたことあると思うので
    興味ある人はぜひ

  • 読みたい本

  • 「赤毛のアン」が好きで好きで
    アン関連の本も色々集めています

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