- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890361380
感想・レビュー・書評
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読みながら背筋が寒くなりました。
『君には問題がある。
そのことは職場の人たちも知っているし、
奥さんも知っているし、
義理のお母さんも知っている。
そしてご近所の人たちも知っている。
問題なのは、君自身が知らないということだ』
この本を読んで、
あぁ...今、自分は分厚い「箱」に入っているんだなぁ。
って現状を理解できて少しスッキリした。
自分の心さえも否定し、
それを正当化する人は「箱」に入ってしまうそうだ。
「箱」に入ってしまうと、本来の目的を忘れ、
周りとの優良な関係を断ち切って、
ひたすら自己中心的になってしまう。
他人の行動にイライラしたり、
自分ばかり非難されていると感じたりする。
そんな状況から脱出したい人にオススメします。
もしかしたら、
ほとんどの人が「箱」に入っているかもしれません。
一緒に「箱(自己欺瞞)」から出てみませんか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「人を変えたければ、自分が変れ!」
なんて言葉を聴きますが、
すっと入ってくるときはそれほど多くないのかもしれないなぁ・・・
という感覚があります。
簡単に言ってしまうと、
「なんでよぉ・・・!!あの人が悪い・・・」なんて気持ちがどこかにあるような感じです。
また、「枠にとらわれている・・・と思っても、どうしたら良いのか?!」なんて気持ちを持ったことがあるのではないでしょうか?
そんな気持ちはどんな風に生まれてくるのか?
そして、
”あの人”とどんな風に関わりたいのか?
自分が自分らしく自然体で、心地よい状態をつくるには?
・・・
そんな本質的な思いに静かに、ゆったりと近づけてくれます。
自分が変るために・・・と、
自分が変ればこんな風にうまく行くっていう説得的感覚ではなくて、
やさしく順を追って、自分の中に起きていることをすぅ~~っと教えてくれます。
だから、
自分を犠牲にして人と関わるというような無理な説得感がなくて、
人と関わりたいという自分本来の中にある自然体を発見するかもしれません。 -
結局、自分を全然解っていないという事がわかる本。欺瞞に満ちた自分の心からはよい関係は生まれるハズもなく、他人を貶め、さらに辛い状況を作っていく。こんなに上手に説明されたら、どうしたって自問しちゃうよね。反省もするし、実験だってしてしまう。自分の心の動きを見透されたかと不安になるほど価値ある内容。でも、みんなこんなふうなんだ!と気持ちが軽くなるようでもある。こんな落ち着き方は、この本からは遠いね。更に反省!
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Kさんから勧められて、貸していただいた本。
競合会社からザグラム社に転職した私(トム)が、専務副社長のバド、会長ケイト、前会長ルーとのミーティングにより、心を変化させていく。
人のために何かをすべきだと思いながら、それをしない。(自分への裏切り)
自分を欺いているとき、私たちは「箱の中に入っている」。(自己欺瞞)
人間関係をスムーズにするかどうかは、箱の中にいるか外にいるかで決まってくる。 -
人は箱の中に入っている、
ということは最初どういうことかわらかなかったが、読んでいく内に実感できた。
人は箱の中に入ると、自分を正当化し、他人の欠点をあげつらう。
自分が成功しないのは他人のせいであり、変わるべきなのは他人と考える。
仮に他人が自分の思い通りの行動をしても、自己を正当化できなくなる場合はその他人の行動を否定する。
自分がどう見えるかを意識していて、現実が見えていない、
自己欺瞞という言葉が良く使われる、
まず他人も自分も様々な感情を抱く人間であると言うことを意識して生きることから始めよう、
要追記。、 -
カーネギーに続き、非っ常に身につまされた本・その2。
「君には問題がある。そのことは職場の人たちも知っているし、奥さんも知っているし、義理のお母さんも知っている。そしてご近所の人たちも知っている。問題なのは、君自身が知らないということだ。 」
自分の本心に反する行為を正当化したいが為に、周りの人やものごとをゆがめて見てしまう。そのことを「箱に入っている状態」という。
他人に不満を持ったら、すぐ「箱」のことを思い出せるようにしたい。
カーネギーより実践が難しそう。。。
就活で出会ったある人に、「takeよりgiveすることを考えなさい」と言われた意味が、ようやくわかった気がします。
すぐ読める本です。 -
『箱―Getting Out Of The Box』の復刊。
心理学の「予言の自己成就」を深く深く考察したような本。
タイトルと前書きがもうちょっと良ければ
もっともっと売れたんじゃないかと思う。
・箱=自己欺瞞
箱から抜け出す=相手を自分と同じ側の人間だと見ること
・名前は基本的なリトマス試験紙
相手の名前を覚えないということは、
一人の人間としての相手に関心がないということ
・正しいことでも、箱の中にいて行った場合には
非生産的な反応を引き起こす
・人は自分の感情に背いたときに箱に入り、
自己欺瞞を正当化するものの価値を過大に評価する
・相手を責めている自分を正当化するためには、
相手が責めるに足る人物でなくてはならない
→相手の良い行為を喜べなくなる
・リーダーとしての成功は、「自分への裏切り」から
どれだけ自由でいられるかにかかっている
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最初「そんなんわかってるよ」とか思って展開の遅さに退屈したけど、読み進めていくうちにそれが必要な手順だったんだなと思い直した。私には特に新鮮味はなかったので、世界観が変わった!というような衝撃はないけど、自分が思っていたことの整理・確認になった。また、自分の日々の態度を見直すきっかけになるので興味がある人は読んでみると良いと思う。最近復刻版も出た。とある推薦文によると、多くの自己啓発系の本の下敷きになってるらしい。私は自己啓発の類は読まないのでわからないけど。まあ、ちょっと主人公の思考に共感できなかったりもするけど、別にキレイ事でもないし宗教がかってもないし普通のテンションで読めるので、興味がある人は絶賛のレビュー群に怯まずに読んでみてください。字少ないし。[2007年2月読了]
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感想
箱とは何か。自分を守る殻。自己弁護が必要になった時、悪いのは自分以外だと言い聞かせる時に形成される。どうすれば外にいられるか。 -
「その通り、私が妻に手を貸さないという決定と妻の欠点を結びつけたのは、妻に手を貸し損なった後のことなんだ。自分を正当化しなくてはと思って、妻の欠点に目を付け、その欠点を大げさに仕立て上げた.自分の感情に背いたことで、事実とは全く逆の見方をするようになってしまったというわけだ。」
自分への裏切り
1. 自分が他人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ
2. いったん自分の感情に背くと、自分への裏切りを正当化する視点から周りの世界を見るようになる。
3. 自分を正当化する視点から世界を見るようになると、現実を見る目はゆがめられる。
4. 従って、人は自分の感情に背いた時に箱に入る。
「箱の中にいる場合、わたしが何よりも求めているのは、自分が正当化されたという感じなの。一晩中、いやそれ以上以前から息子を責め続けていたとしたら、自分が正当化された、自分が正しかったと感じるには何が必要?」
「相手が間違っていなくてはなりませんね」
「その通りだよ。その通り。箱の中にいると、自分に目を向けることで手一杯になってしまって、結果に気持ちを集中することが出来なくなる。これまで仕事をしてきた中で君が出会った人々、一心に成果を上げようとしていると思っていた人々も、実はそうじゃなかったんだ。彼らが成果を重視するのは、主に、自分が優秀であるという評判を得たり、その評判を維持したいがためなんだ。どうしてそういうことが言えるかというと、そういう人たちの場合、他人の成果を自分の成果に比べて軽く扱う。」
知っておくべきこと
1. 自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく
2. 箱の中にいると、業績に気持ちを集中することが出来なくなる。
3. 自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべてはこの外に出ているかにかかっている。
4. 他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることが出来る。
知ったことに即して生きること
1. 完璧であろうと思うな、よりよくなろうと思え
2. 既にそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。自分自身の生活にこの原則を生かせ
3. 他人の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ
4. 箱の中に入っている他人を責めるな。自分自身が箱の外にとどまるようにしろ。
5. 自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。
6. 自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。謝った上で、さらに前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つように努力しろ。
7. 他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを考えろ。
8. 他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気を配れ
The Arbinger Instituteの作品





