標的走路

著者 :
  • 文春ネスコ
3.21
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本棚登録 : 115
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890361717

感想・レビュー・書評

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  • 人探しが専門の佐久間公が人を探し始めると、なぜか爆弾魔やテロリストや軍人や傭兵やスパイが出てくる、というこのシリーズの原点がここにある。佐久間シリーズはオッサンになってからの作品のほうが好きだが、このころのこのシリーズには大沢さんの若さとか勢いとかがあって、これはこれで好きだ。物語としては唐突感満載だけども。

  • 佐久間公シリーズ2作目。(もしかしたら、こっちが先かも)
    公の命が狙われ、尚且つ二つの失踪事件を追うというテンコ盛り。
    後半ちょっとドタバタかな・・・

  • 「佐久間公」シリーズ2冊目読了。
    この「標的走路」は元々双葉社から出版されて絶版となってたらしいですね。
    それの復刻を多くの人が希望して加筆して出版されたとか何とか。

    今作は長編。
    冒頭では車に爆弾が仕掛けられているところを発見するところから始まる。
    そんな風に『誰か』に命を狙われず続けながらも、仕事である調査を始める公。

    仕事内容は資産家女性の元恋人であったというハーフの留学生。
    それと平行して友人沢辺のツテでアルバイト大学生の疾走調査を依頼される。

    何者かに理由もわからず命を狙われつつ、二人の失踪調査を行う。
    話が少しずつ大きくなっていきながら、全てを巻き込んで収束していく流れが面白かったです。

  • 若い……
    途中から「閉ざされた山荘モノ」になったぞ。
    40代の佐久間公から読んでしまったせいか、公ちゃんが若い!!

    うーん。
    新宿鮫のような、「抉る」感じがないかなあ。
    私が新宿鮫シリーズの『毒猿』をすごい好きなのは、おそらく怖ろしい人殺しである毒猿に、人間味を加味して描写されているからなんだよね。
    この一編は、少なくとも勢いはあるけれど、胸に刺さるような切なさはないって感じでしょうか。

  • 「いかにも」大沢作品って感じ(笑)
    法律事務所の失踪人探しのプロ、公に持ち込まれた相談は
    ゆくえがわからなくなった一人の青年を探すことだった。

    裏に隠れたオイルをめぐる陰謀
    命まで狙われ、最後には陸の孤島と化したロッジで
    傭兵たちの争いに巻きこまれ。。。

    これでもか!ってくらいハード(笑)
    で、どうなるんだろーーと思いつつラストでバタバタと
    死人の山を築きつつ決着(笑)
    いつものパターンだ〜〜

  • 失踪調査人・佐久間公シリーズ第1弾
    処女作・再刊行されなかった幻の作品が加筆され・・・
    当時の等身大の作品ではないでしょうか?80年に出版された作品であるため、今読むと時代をとっても感じますが、そこに佐久間公は確実にいます!

  • 佐久間公こそ、僕の理想の男性像ですかね。

著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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