- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890632442
感想・レビュー・書評
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旅に出る直前にこの本で「敵の収容所から脱出する時点でGPSを携帯して逃げることなどは考えられない」という監訳者の言葉を読んでいったおかげで、ナビに頼る旅について色々と反省。
アメリカ陸軍だけでなく海軍、空軍、友軍や各省庁・団体が参考にしている教本とのことで、「SASサバイバル百科大全」に使われていたようなリアルな写真はないが、各種シェルターの作り方や飲料水の蒸留装置の作り方など、図も多く分かりやすい。付属で各種サバイバルキットの装備内容、可食性植物と薬用植物、有毒生物……といったカラー写真つきの一覧もついている。
また今の時期に欠かせない水分補給については「ほとんどの人は1リットル以上の水を一度に飲むことはできない(だから渇きを感じていないときでも定期的に少量の水を飲まなくてはいけない)」と書いてあって膝を打った。生物兵器への対処法の箇所では「食べ物がなくても長時間生きられることを忘れるな。逆に、食べたもので死ぬかもしれないという事実を忘れるな!」とあってまた膝ばんばん。普通に暮らしている人がこれ一冊読み込んで実践するのは相当大変だけど、ものの考え方からして色々と勉強になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
09/8/11
目次
監訳者のことば
第1章 はじめに
サバイバル行動 13
サバイバルのパターン 16
第2章 サバイバルの心理学 17
ストレスを直視する 17
サバイバル時の心的反応 20
サバイバルの心構え 23
第3章 サバイバル・プランニング とサバイバル・キット 25
事前想定計画の重要性 26
サバイバル・キット 26
第4章 基本的なサバイバル医療 28
健康維持に必要なもの 28
緊急医療 33
救命手順 33
骨と関節の怪我 39
咬み傷と刺し傷 43
さまざまな傷 47
環境障害 50
薬 草 52
第5章 シェルターを作る 52
シェルター用地の選び方 53
シェルターの種類 53
第6章 飲料水を確保する 69
水が得られるところ 69
蒸留装置の作り方 74
水の浄化方法 78
水の濾過方法 78
第7章 火を使いこなす 79
火の基本原則 80
場所の選び方と準備 80
焚き火の材料の選び方 82
焚き火の組み方 82
火のつけ方 84
第8章 食料を調達する 88
食物としての動物 88
ワナと仕掛け 95
小動物用ワナ 108
釣 具 109
獲物の調理と保存の方法 116
第9章 植物のサバイバル利用法 121
植物の可食性 121
薬用植物 129
第10章 有毒植物から身を守る 132
どんな毒があるか 132
植物の知識をもつ 132
有毒植物を避ける法 133
かぶれとただれ 133
毒物のサイン 134
第11章 危険な動物を避ける 135
毒虫と毒グモ 135
ヒ ル 138
コウモリ 138
毒ヘビ 138
危険なトカゲ 140
川の危険な生物 140
湾内と河口の危険な生物 141
海水域の危険な生物 141
第12章 武器・道具・装備を確保する 145
棍 棒 145
刃 物 147
その他の役に立つ武器 150
縄や紐を手に入れる 152
リュックサックの作り方 153
衣服と断熱材 154
調理と食事用具を作る 155
第13章 砂漠でのサバイバル 157
地 形 157
環境条件を知る 159
水の重要性 162
熱障害とその対処法 164
熱障害の予防法 164
砂漠での危険 165
第14章 熱帯でのサバイバル 166
熱帯の気候 166
密林の種類 167
密林を移動する 169
移動踏破の秘訣 170
直ちに考えるべきこと 170
飲用水を入手する 170
食料を確保する 172
有毒植物 172
第15章 寒冷地でのサバイバル 173
寒冷地とその位置 173
風冷効果に注意する 174
寒冷地サバイバルの基本 174
衛生に注意する 177
健康上の危険 177
寒冷障害の対処法 178
シェルターを作る 182
焚き火を作る 185
飲料水を確保する 188
食料を手に入れる 189
北極の食用植物 191
寒冷地帯での移動法 191
天候の変化に注意する 192
第16章 海上でのサバイバル 194
外海での遭難から脱出 194
渚でのサバイバル 221
第17章 渡河技術をマスターする 224
大小の河川を渡る 224
急流の渡り方 225
筏を作る 228
さまざまな浮具 231
その他の水系障害物 232
水性植物による障害 233
第18章 野外で方位を確認する 234
太陽と影を利用する方法 234
月を利用する方法 236
星を利用する方法 237
応急型方位磁針の作り方 239
その他の方位判定法 239
第19章 救助信号を送る 240
各種の信号技術を学ぶ 240
信号手段 241
コード標識と合図 248
航空機誘導手順 248
第20章 非友好地域でのサバイバル 252
計画段階 252
帰還遂行 254
友軍支配地への帰還 258
第21章 偽装技術を学ぶ 260
個人偽装のテクニック 260
静粛移動法 263
第22章 現地住民と接触する 265
現地住民との接触法 265
サバイバーの作法 266
政治的信義の変化 267
第23章 核・生物化学兵器から身を守る 268
核兵器への対処法 268
生物兵器への対処法 280
化学兵器への対処法 284
付録A サバイバル・キット 287
付録B 可食性植物と薬用植物 289
付録C 有毒植物 345
付録D 危険な虫・クモ・サソリ・ダニ 354
付録E 危険なヘビと爬虫類 359
付録F 危険な魚と軟体動物 388
付録G 雲による観天望気 394
付録H 事前想定対処計画の書式 397
訳者あとがき 403
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